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植木のまち 埼玉県「安行」めぐり(1) プロも仕入れに通う、お買い得スポット、 歴史的な名所名刹もたくさん 植木や苗木の生産地『安行』

こんにちは、knowmです。

植木の四大生産地のひとつ、埼玉県安行(あんぎょう)をご存知ですか?

植木屋さんや造園屋さんが集まっている地域で、一般の方でも購入できる園芸店も点在しています。

エリアには名所名刹が多く、みどりにあふれ、お買い得スポットも豊富。

ガーデニングファンはもちろん、カメラファン、ウォーキングファン(?)にも、ぜひ訪れて欲しい地域です。

 

★安行ってどんな町?

  • 植物の栽培に適し、変化に富むみどりあふれる町並み

安行は、埼玉県川口市の北東部から一部、草加市にまたがる地域です。

台地や低地、乾燥地や湿地など変化に富み、多様な性質の植物を栽培するに適した環境に恵まれています。

植木屋さんや造園屋さんが集まっているだけではありません。

一般の方でも購入できる、園芸センターなども点在しています。

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花と緑の振興センター正門の横に立っている、安行観光マップ

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歩いて行ける距離に、観光スポットが点在しています。

道沿いには、植木農家さんや造園屋さんが並びます。

植木畑、竹林、季節を彩るお宅の庭木や草花……

みどりの多さに圧倒されるほどです。

 

・歴史的名刹も

歴史をしのぶ名所名刹も多く、

社団法人日本ウオーキング協会が選定した「美しい日本の歩きたくなる道」500選にも、

「植木のさと安行・緑と歴史をたどるみち」として選ばれています。

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訪れる人たちにやさしい、道順看板があって安心。

 

★安行の歴史

  • 生産地の歴史は江戸時代初期から

植木・苗木の生産地としての歴史は、江戸初期にさかのぼります。

江戸初期の関東代官頭に、伊奈半十郎忠治という人がいました。

伊奈半十郎忠治の陣屋は、当初、伊奈町(埼玉県北足立郡伊奈町)にありましたが、その後、赤山(埼玉県川口市)に移されました。

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これが、その陣屋跡。

案内板にあるように、

「現在では東側に堀と土塁を一部残すのみ」。
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当時の様子が描かれた陣屋絵図。

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赤山の地で、伊奈半十郎忠治が植木や花の栽培を奨励したことが、安行の生産地としての歴史の始まりとなりました。

伊奈忠治は、武蔵小室藩初代・伊奈備前守忠次(徳川家康側近の優秀な行政官僚)の次男です。

父親と同様に、さまざまな業績を残した人物で、関東のあちこちに伊奈氏を讃える碑が残されています。

 

  • 安行植木の祖 吉田権之丞

安行の植木生産がさらに発展したのは、明暦3(1657)年に起こった、明暦の大火(振袖火事)がきっかけでした。

このころ、安行村に、吉田権之丞という人がいました。

後に「安行植木の祖」と呼ばれることになった人です。

吉田権之丞は、明暦の大火で焦土と化した江戸に、屋根材のカヤなどとともに、植木や切り花を出荷しました。

これは、大変に江戸の人々の人気を集めたそうです。

しだいに近隣の農家も巻き込んで、植木や花の栽培が盛んに行われるようになりました。

そもそも。

権之丞さんが草花を栽培する技術を学んだのは、東京都の駒込・染井の植木屋さんでした。

大火の前に、権之丞さんが東京で学んだ栽培技術が、安行のまちを発展させたといえるでしょう。

大火事でなにもなくなってしまった江戸のまちに、

建築資材だけでなく、苗木や切り花を持ち込んだのは、

技術を教えてくれた江戸の人々への恩返しの意味も大きかったのかもしれません。

権之丞さんは、いつしか「花屋」という屋号で呼ばれるようになりました。

今でもそのご子孫である吉田家は、「花屋」と称されているそうです。

権之丞さんのお墓は、金剛寺(こんごうじ)にあります。

県の指定文化財になっている金剛寺。

現在では「お灸の寺」としても知られます。

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山門は、元は組もの部分が朱色、ほかは黒色の彩色が施されていたことから、

「金剛寺の黒門」と呼ばれたそうです。

権之丞さんは、言い伝えによると、若いときから草花や盆栽に興味を持っていたとか。

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記念碑も建立されています。

※以上、安行の歴史については、案内板の記述に拠りました。

 

★アクセス

安行へのアクセス

<鉄道>

埼玉高速鉄道・戸塚安行駅(JR山手線・駒込駅から東京メトロ南北線経由で25分)

 

<自動車>

東京外環自動車道

三郷方面から草加出口より国道298号経由

所沢方面から川口西出口より国道298号経由

 

東北自動車道

浦和インター出口より国道122号、国道298号線経由

 

首都高速道路

新井宿出口より国道298号経由

 

⇒ 国道298号線「植物振興センター」交差点の辺り

 

 

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