コシアブラの画像

コシアブラの育て方

  • ウコギ科
  • ウコギ属

コシアブラの基本情報

ジャンル

庭木・花木

形態

低木

学名

Acanthopanax sciadophylloides

別名

ゴンゼツキノ

原産地

日本

コシアブラの性質

栽培難易度

難しい

耐寒性

普通

耐暑性

普通

耐陰性

時期

種まき

1
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5
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植え付け・植え替え

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開花

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コシアブラの育て方の画像

コシアブラの育て方

コシアブラは、いわゆる「木」の仲間に属していて、タラノキを新芽の状態で刈り取ると、「タラの芽」として市場に流通します。

コシアブラも同様に新芽が食用とされていますが、まだまだメジャーではありません。

そんなコシアブラの育て方を紹介します。

コシアブラの基礎情報

コシアブラの日当たり

コシアブラは木であり、成木すると樹高は10メートルから20メートルになります。

然では斜面に生えていることが多いのですが、日当たりのいい場所を好みます。

 

置き場所

コシアブラは、ある程度成長したあとは神経質になることもないのですが、成長しきっていないころは日差しに強くありません。

なので、半日陰で育てて下さい。ある程度大きくなると、日差しにも強くなります。

半日陰の場所を用意するのは難しい場合は、鉢植えで育てて下さい。

成長すると10メートル以上になりますので、鉢で育て続けるのは難しいです。

ある程度大きくなったら、地植えに切り替えて下さい。

 

コシアブラの水やり

コシアブラは、乾燥を好みません。大きくなる前は、土が乾いたら水をあげて下さい。

しかし、あまりに水分が多いと根腐れしていまますのでご注意下さい。

コシアブラは樹木としては、やや生命力が高い方です。

なので、冬の間は剪定をして、根腐れしない程度に、凍結を避ける意味でも水をあげて下さい。

 

コシアブラの肥料・追肥

コシアブラには、日光量の減少する12月頃に、有機肥料を与えて下さい。

コシアブラは、園芸品種ではなく、日本各地に自生している種です。

化成肥料などはあまり適当ではなく、酒粕や、骨粉などが望ましいです。

気候にもよりますが、一般的には苗を植えておくだけでも成長します。

 

コシアブラの用土

コシアブラは、種まきをしてから、発芽まで1年以上は必要とします。

種まき用の土としては、鹿沼土と軽石を混ぜ合わせた、水はけと通気性のよい土が適しています。

苗から育てる場合も、種から蒔く場合と同様、水はけと通気性の良い土を好みます。

 

コシアブラの植え替え・植え付け・種蒔

裸苗から植え付けに適した時期は、11月頃から、その次の年の2月頃です。

しかし、この期間以外でも植え付けることが可能です。コシアブラは、育苗しはじめてから2年か3年はあまり大きくなりません。

しかし、自然のものだと最終的に、大きいもので20メートルにもなります。

鉢植えから根が飛び出るほど成長したコシアブラは、庭を完備している家であれば地植えに切り替えることも可能です。

地植えの方法は、まず、鉢の土を乾燥させるまで水やりを止めます。

その後、その鉢よりも一回りは大きい穴を掘って、鉢植えからとりだした株を穴に入れます。

ここで、穴の規模、深さが、十分にスペースが有るか確認して下さい。

そして、穴を作る際に取り出した土に腐葉土を混ぜて下さい。

そして、庭の地面が平らにならない程度で、なおかつ根が埋まるほどの穴を作り、高さを調整します。

コシアブラの株を穴に入れた後、その土をかぶせて下さい。

そして、腐葉土を混ぜたので、土はあまると思いますが、その余った土を穴の円周を縁取るように、土手をつくってください。

そして、植えた株の横に支柱を立て、麻などを用いてくくりつけて、倒れぬよう支えて下さい。

支柱に結びつけた後、縁取った円周の中に水をたっぷりと注ぎ、1日か2日経った後、水が引いたら土を足し、地面と同じ高さに合わせて下さい。

鉢植えだと、限界があります。

選定して盆栽のように成長を抑制するか、幹を狩りとって、分根によって種を保存するしかありません。

 

コシアブラの増やし方

分根という方法があります。やり方としては、根が傷つかないように丁寧に扱い土を掘ります。

そして、根の上部・中部が1センチメートル以上の太いものを使い、またこの根が乾燥している場合は冷蔵庫のなかで水道水に一晩つけます。

そして、新しい鉢に、鹿沼土と軽石を混ぜた土を入れて、根を横たえて入れます。

そして、その根からまた新たなコシアブラが育ち始めます。

この根からもまた根が生え始めて、その根も同じ手順でコシアブラを増やすことが出来ます。

また、挿し木によって増やすことも可能ではありますが、こちらは初根率が高くありません。

挿し木とはそのまま、枝を切り取って、別の鉢に植え替えることです。

分根の際に上の枝も切ってしまうので、もっとコシアブラを効率的に増やしたい方は、この挿し木も並行して行って下さい。

 

 

コシアブラの病気・害虫

ヨトウガの幼虫であるヨトウムシが、葉っぱを食べていることがあります。割り箸などで、幼虫を払って下さい。

 

コシアブラの薬用や用途

タラノキの芽であるタラの芽と同じように、コシアブラの芽は食用として活用されています。

タラの芽は「山菜の王様」と言われていますが、コシアブラは「山菜の女王」と言われています。

芽が出て、葉があまりに育ちすぎると食べられないのですが、育ちきっていない葉や、葉がまだうぶ毛を持ち、つぼみのようになっているコシアブラがあります。

この形態のものは筆葉と言われ、もっとも食べごろで、最上級品とされています。

コシアブラの芽には色々種類があり、頂芽(枝や茎の最上部に出る芽。

幼木でないとなかなか採取することが難しい部位です)、脇芽(茎から横の方向に出る目です、いわゆる枝の元となります)胴芽(丁芽と脇芽の生育がうまくいかず、新たに生える芽のことです)があります。

この頂芽がもっとも味わいに優れ、脇芽は少し味が薄くなっています。

胴芽には味がしないそうです。この芽をすべて摘み取ってしまうと、木は枯れてしまいますので、山菜採りのさいには、芽を一つだけ摘むのがルールです。

コシアブラの芽は、タラの芽のようにトゲもなく、タラの芽よりもはるかに香り高く、その香りは独特です。

調理方法としては、ウドの芽・タラの芽のように、天ぷらであげてたべるのが一般的です。

そして香りも強いので、ほかの山菜のように揚げても香りは飛びません。

天ぷらの他の調理法としては、香りが非常に強いので好みはわかれますが、炊き込みご飯にもできます。

炊き込みご飯にする際には、天ぷらにする場合と違いアク抜き作業が必要です。

真水に一晩さらすなどしてアク抜きしたコシアブラを、ご飯と一緒にたくと、おいしい香り高い炊き込みご飯が出来ます

その他には、あえ物や、卵とじの身、パスタに加えてもおいしいです。

 

コシアブラの利用部分

コシアブラは、若芽が食用として利用されています。コシブラは木材としても活用されていて、主な活用方法は工芸品としてです。

淡く、黄色と茶色のトーンの木材は、光沢もあり、軽く加工もし易いので、贈答品を送る際に使われる箱などによく使われています。

またコシアブラから取れた樹液から生成した塗料を金漆(ゴンゼツ・またはキンシツ)言い、甲冑などの黄色い塗料として、または金属の錆止め、紙の過湿をさけるために用いられていました。

そして面白いのは、この塗料をつくる技術は奈良時代から平安時代にかけての技術であって、一度技術が断絶していることです。

金漆の技術が廃れたのは、甲冑の作り方の変化、そして漆がとってかわって塗料・錆止めとして使われはじめたことにあります。

江戸時代にはもう、文献上にしか無い謎の塗装技術となっていました。

現代になって、冬の間は樹液が出ることがわかり、さらにはタカノツメからも樹液が出るのですが、このタカノツメも地域によってはコシアブラと言います。

つまり「コシアブラ」とは塗料の名前であり、その塗料に用いる樹木の種類は、地域により様々だったということです。

 

コシアブラの管理温度

コシアブラは、若木の状態では日差しをさける必要がありますが、暑さ寒さにも強い種です。

沖縄を除く日本に分布しており、野山に自生している木です。管理温度に敏感にならなくても十分に育ちます。

 

コシアブラの収穫

収穫する時期は、芽吹きの始まる春頃です。春を迎える前に剪定しておくと、茎を作ろうとたくさんの脇芽が出てきます。

そして、芽が出て、葉がうぶ毛も持った状態の、葉を開かせる前の状態で、摘み取って下さい。

 

コシアブラの花の形態(どんな花を咲かせるのか)

8月ころから、9月ころに、黄緑色の小さな花を咲かせます。

形状としては、綿毛の状態のタンポポを、骨組みだけにしたような形です。

 

コシアブラのトリビア

コシアブラの由来伝承

コシアブラの、”コシ”は、古代の中国にあった国名”越の国(えつのくに)”から由来していて、つまり”越の国の油”です。

“エツ”がいつのまにか”コシ”に転じて、”コシアブラ”と呼ばれるようになります。

古代日本からたくさんの人がこの越の国にわたり、樹液から塗料を作る技術を学びました。

そしてこの技術によってつくられた油がコシアブラです。

 

まとめ

コシアブラは、タラの芽が「山菜の王様」と呼称されているのに対して、コシアブラは、「山菜の女王」と呼ばれています。

タラの芽よりもはるかに香りが高く、天ぷらにしても香りが飛ぶことはありません。

しかし、タラの芽のように低木ではなく、成長すると20メートルにもなってしまう巨木ですから、コシアブラの芽は採取が難しく、園芸に用いる種としては中級者向けとなります。

しかし、平安時代までは鎧の錆止め、塗料としても用いられていて、コシアブラの名前の語源も、越の国から留学生が学んだ技術に由来しており、日本の歴史と関わりの深い植物です。

味は、ほうれん草を濃縮還元したような味わいがあります。

肥沃な土地に育ち、日光を十分に浴びて育ったコシアブラは、養分が多く、上等な食材として扱われます。

採取が難しいことから、ウドの芽タラの芽と違い、スーパーにもあまり入荷しません。

コシアブラを育てようとする方は、あの味が好きなのはもちろんですが、この入手困難さも影響しているようです。

大きく生長するため、園芸品種には入っていませんが、コシアブラは紅葉時期がズレて、少し遅れてはじまります。

そして、葉の筋だけが白くなり、全体的には淡い黄色になって、見た目にも美しいです。

枯らさずに育てたいのであれば、マルチングなどをしてください。

そして、庭があるのでしたら育てば植え替えて、庭がなくとも、分根して、増やしていけば、毎年山菜の女王である希少な高級食材であるコシアブラを、毎年自分で採取できます。

今回は、そんなコシアブラの育て方をご紹介しました。

スペースさえ確保できれば、栽培自体は難しくないので、是非皆さんも育ててみて下さい。

 

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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