タマシャジンの画像

タマシャジンの育て方

  • キキョウ科
  • フィテウマ属

タマシャジンの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Phyteuma 'Comet Star'

別名

コメットスター,フィテウマ,フィティウマ

原産地

欧米

タマシャジンの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

普通

耐暑性

弱い

耐陰性

時期

種まき

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12

植え付け・植え替え

1
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3
4
5
6
7
8
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肥料

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開花

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タマシャジンの育て方の画像

タマシャジンの育て方

タマシャジャンの葉は根生葉という形態でたんぽぽの葉の形態と同じです。

キキョウの仲間とは想像がつかないほどの、花姿にユニークさを持っているタマシャジンは品種によって耐暑性が異なる植物です。

今回は、タマシャジンの育て方についてご紹介しましょう。

基礎情報

日当たり

タマシャジンは一年中日当たりの良い場所で管理するようにします。タマシャジンは高山植物でも気温が高くても強いです。

しかし、夏の日差しを浴びせてしまうと弱まってしまうので半日陰になる環境に配置してみてください。

季節別で考えると秋から年を越して春になるまでは半日陰での管理を心がけましょう。

 

置き場所

置き場所に関しても通風のある環境を選ぶようにしましょう。真夏は特に熱がこもってしまうことがあります。

ともすると根腐れを起こすこともあります。

タマシャジンは過湿を弱点としていますので季節関係なく「雨」の当たらない場所に移動させましょう。

軒下や屋根がついている場所などに取り込んでおきます。

 

水やり

タマシャジンは乾燥に強いという特徴がありますが、過湿という環境には勝てませんので水やりのやり過ぎには十分注意しましょう。

水やりは土の表面が乾いていたら与えるようにします。夏は日中に水分を与えてしまうと蒸発して根が腐る原因にもなります。

夏の合間は「夕方」以降に水やりを行うようにしましょう。

梅雨に入ると雨がほぼ毎日降ってきます。鉢土が湿っているときは水を加える必要はありません。

表面が乾いてくるまで待ちましょう。

冬には、早朝に与えるのベストです。1日1回でいいので土の表面が乾いていることを確認したら与えるようにします。

冬でも雨が降り続くときがあるかもしれません。雨がじめじめさせているので土の様子を見てから水やりをします。

 

肥料・追肥

タマシャジンの肥料は生長の具合を見ながら育てていきます。

肥料を施す時期は、4月後半〜6月の後半に根生葉をぐんぐんと伸ばす時期に液体肥料を1か月に2回程度です。

一度勢力が衰えますが9月下旬〜10月の下旬までに再び生命力が働き始めます。

すると根生葉も伸びてくるのでこのときにも液体肥料を1か月に2回施すようにしましょう。

花が咲き終わった春頃と秋に置き肥するとより効果的になります。タマシャジンの肥料は薄めに作ります。

濃い肥料を与えてしまうと根腐れの原因になります。

肥料の標準数値が1000倍と書かれていたのであれば、タマシャジンは2000倍で作ります。

 

用土

排水性のある用土を選びましょう。軽石と鹿沼土を同じ量に配合したものを使用します。

目の細かいふるいで崩れて粉末状態になっている土を排除します。

粉末状の土が残っていることで排水性が悪化するので通気性の良いものにします。

鹿沼土は粒の大きさが2〜10mmのものを使用しましょう。

また、軽石を1割にして日光砂を4割、鹿沼土を5割にして植えてもOKです。

日光砂には、粒の大きさがミックスされた鹿沼土のことです。鹿沼土の中では一番硬い土になります。

 

植え替え・植え付け・種蒔

タマシャジンの植え替え・植え付けを行うのであれば3月下旬から4月の後半辺りが適期となります。

この時期は根生葉が出始めてくるので絶好のチャンスといったところです。

植え替え・植え付けをするときに、通気性の良い鉢を用意しておきます。

主に「山野草鉢」や「素焼き鉢」を用いてください。

タマシャジンは深々と根を張る高山植物ですので、深めの鉢を購入するようにし、株の大きさに合わせることを考えて大体3号鉢〜6号鉢の大きさが良いでしょう。

1つの鉢に1つの株を植え付けていきます。タマシャジンの根はぐんぐん生長するので、根詰まりを起こすことが多いです。

目安としては1・2年に1回は植え替えを行いましょう。

植え替える際に、根に密着した土が崩れるときに細い弱った根は、千切れてしまうではないかと思われてしまうでしょうが、心配入りません。根茎の部分を傷つけることなく丁寧に扱います。

古くなった用土は痛みやすくさせるので新しい用度を使いましょう。

植え付けは芽が5mm〜10mm程埋まるようにしてください。

タマシャジンは花が咲き終わった後に種子を収穫することができ、種蒔で再び増殖します。

種は出来にくいことが多いので交配させて採取します。種からの発芽率が高いので、撒いた年にはまた花を咲かせます。

交配には、雄しべと雌しべの成熟する時期が違いますので、交配は2つより多い数で行いましょう。

種を採取したら採り蒔き(すぐに蒔く)する方法と、取ったら3月下旬まで保存する方法があります。

採り蒔きの場合は、新しい山野草培養土か鹿沼土などを用いた配合土に撒いていきましょう。

保存するのであれば、水で湿らせた川砂かパーライトを混ぜてビニール袋に入れます。

その中に種も一緒に入れて冷蔵庫などの冷暗所で保管しておきましょう。

タマシャジンは鉢植えでも庭植えでも育てることが出来ます。

ただ、小さい山野草かつ暑さには弱いということもありますので鉢植えで植えていくことを推奨します。

プランターなどでも大丈夫ですよ。

 

増やし方

タマシャジンの増やし方は一つに「種蒔」があります。そして、「株分け」でも繁殖させることが可能です。

株分けは植替えと同時に行うと良いでしょう。株分けをするときは、新芽が絶対付いている状態で分けます。

分けるには、手を使って分けてもいいですし、よく切れるナイフで切り分けを行ってもいいです。

自分のやりやすい方法で分けましょう。後は新しい用土に植えておけば元気に育ちますよ。

日陰で管理するようにしておいてください。タマシャジンは流通しているものは丈夫なものが多いですが株自体の寿命が尊いです。

ですので継続して育てたいのであれば種蒔を繰り返すことで増やしていきましょう。

 

病気・害虫

地域や気候によって異なるかもしれませんが、ナメクジやヨトウムシ、アブラムシなどの害虫の被害に遭います。

特に日陰は害虫にとって好都合な場所ですので発生しやすいです。

株分けした後の日陰の管理では害虫に食い荒らされないように点検するようにしましょう。

アブアムシやナメクジを発見したらすぐに駆除するようにしましょう。

駆除には農薬がありますがあまり使いたくないという方には、手作業で取り除いていきましょう。

最近では無農薬の殺虫スプレーなども販売していますのでそちらをご購入するのもいいかと思います。

手作業では、セロハンテープや使い古した歯ブラシなどで取り除くことができるので大変便利です。

駆除できたら発生させないように園芸用の薬剤を散布しておきましょう。アブラムシ駆除専用の薬剤も出来ています。

さらに「牛乳」を撒くことで呼吸困難に陥らせる効果がありますので是非試してみてください。

病気に関しては、軟腐病や根腐れを引き起こしやすいです。

根腐れは、雨にかからないように施すことと水はけの良い土を使うことが先決です。

軟腐病とは、植物にある傷口から細菌によって引き起こされた病気です。

発生すると細菌が繁殖して、養分や水分が通る道を塞いでしまい地際が腐敗してしまいます。

地上部も栄養が届かないので萎れてしまいます。腐った部分からは悪臭が立ち込みます。

細菌が入り込む傷口は主に害虫が食い荒らした後に出来ています。予防するためにも害虫の駆除や対策しておきましょう。

細菌は雑草の根周りに潜んでいるので雑草などを間引きしておきましょう。

万が一見つけてしまったら早急に抜き取って処分してしまいましょう。

細菌類の病気では、発見してから薬剤を撒いても効果が期待できるわけではありません。

発生する前からの予防対策が重要です。「ヤシマストマイ液剤20」という薬品が有効的です。

 

管理温度

タマシャジンは欧州アルプスなどの岩場や川が流れる原っぱなどに自生している高山植物です。

高山植物が育っている環境には、一日の気温のお温度差が激しいこと、強風が吹くこと、土壌の養分が少なく弱いなどの条件があります。

厳しい環境で育つ強い植物です。

 

種類・品種

タマシャジンはキキョウ科フィテウマ属に分類される西アジア〜アルプスの地域に自生しています。

世界中でもおよそ50〜60種類が確認されています。

タマシャジンという品種はアペニン山脈やヨーロッパを原産地とした「フィテウマ・ショイヒツェリ」という原名のものです。

園芸分類では、山野草となり草丈は15cm〜20cmと低いです。

同品種か園芸品種かはっきりしていない「フィテウマ・コメットスター」という名前のタマシャジンがあります。

タマシャジンとフィテウマ・コメットスターなどの品種は耐暑性が強いので育てるのにも苦労しません。

しかし、フィテウマ属の中には、アルプスの標高3000m級の土地で自然に育った「グロプラリフォリウム」という品種では暑さに弱い上育て方が難しいです。

旧名がフィテウマ・コモースムという呼称があった「フィソプレックス・コモーサ」と呼ばれる品種があります。

この品種には、「悪魔の爪」という別名を持ち、花の形が悪魔の手から爪を尖らせて伸びている様子から付けられています。

フィソプレックス・コモーサは希少価値なためフィテウマ・オルビクラレを「悪魔の爪」と呼ぶこともあります。

耐暑性があったりなかったりと品種によって異なるため育てやすさにも差が出てきてしまいます。

初心者の方にも育てやすい品種には、「フィテウマ・ショイヒツェリ」というタマシャジンです。

タマシャジンの葉っぱにも特徴があります。根生葉がロゼッタ状に生やします。葉っぱの1本1本は細長く網状脈になっています。

葉っぱの中心から花茎を起き上がらせて花が咲きます。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

タマシャジンの開花時期は、4月から8月下旬までとなっています。

品種ごとによって開花期は異なりますが、育てやすいとされている「フィテウマ・ショイヒツェリ」は、4月から5月の間に花が開きます。

花の色は「紫色」が多く、白色の花を咲かせる品種もあります。外側が紫色で中側が白色をしている花も咲かせます。

紫はキキョウの花の色と同色をしています。しかし、花の形態は見事に違います。

おすすめしている「フィテウマ・ショイヒツェリ」の花は球状に20個以上も集合しています。

爪のような伸びた部分は苞という花の根本部分にある葉っぱのことです。品種が違えどほとんど姿形は同じです。

よく観察したり並べて育てると違いが分かるかもしれません。

紫以外では花の色素が抜けてしまったために白色になっているということです。

 

トリビア

花言葉

タマシャジンの花言葉には、「気品」や「品格」と言った人の見た姿についての意味を持っています。

この意味は花が咲く姿に由来します。タマシャジンはアルプスの標高1000m以上のところで自生しています。

仲間のほとんどは自生していても下向きに鈴状の花を咲かせます。

タマシャジンはアルプスの山から「品格」を継承していることから付けられました。その花の姿には「気品」があるようにも見えます。

 

由来伝承

タマシャジンは漢字で書くと「玉沙参」となります。

タマシャジンは日本の流通名として使われ花が球のような形をしているシャジンという意味から名付けられています。

「シャジン」というのは、ツリガネニンジンのことを指しています。

沙参はニンジン(人参)ということでツリガネニンジンの根の形が朝鮮人参とそっくりであることから由来しているそうです。

昇格の名前にも「沙参」と使われています。

タマシャジンの元の名前は「フィテウマ・ショイヒツェリ(Phyteuma scheuchzeri)」で、学名にもなっています。

タマシャジンの属名はPhyteuma(フィテウマ属)となりますが、日本ではシデシャジン属と呼ばれています。

Phyteumaには、古代ギリシャ語を語源としています。

scheuchzeriには、スイスの博物学者であった「Johann Jakob Scheuchzer(ヨハン・ヤーコブ・ショイヒツァー)」から付けられました。

現在日本では、絶滅危惧の属として有名です。山草愛好家の間では、人気が高まっている品種でもあります。

 

まとめ

ヨーロッパに聳えるアルプス山脈やアペニン山脈などに自生するタマシャジンという植物の育て方についてご紹介しました。

禍々しい悪魔の爪のような花を咲かせるタマシャジン。

日本ではあまり見かけられないので自分で育ててみませんか。

難易度は少し高めかもしれませんが奇抜な花を咲かせると考えたら是非見てみたいものです。

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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