ツツジの画像

ツツジの育て方

  • ツツジ科
  • ツツジ属

ツツジの基本情報

ジャンル

庭木・花木

形態

低木

学名

Rhododendron

別名

原産地

日本、中国など

ツツジの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
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肥料

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開花

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剪定

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ツツジの育て方の画像

ツツジの育て方

ツツジといえば公園や街路樹、庭木など、日常の多くの場面で目にすることが多い樹木です。

ツツジはポイントさえ抑えてしまえば、初心者の方でも簡単に育てることができます。

今回はツツジの育て方のポイントについて解説します。

基礎情報

日当たり

ツツジは日本の自然下にも分布している樹木です。

このため、基本的には日本の普通の自然環境下で簡単に育ちます。

基本的によく日光に当たる場所に置くのがベストです。

日陰でも育たないことはありませんが、あまり長く日陰に置きすぎると、光合成ができずに栄養不足になってしまい、

結果、翌年に咲く花の量が減ってしまうことがあります。

ただし、真夏に関しては葉が焼けてしまう場合があるため、半日陰ぐらいの場所がちょうどいいです。

また、日光の好みは、ツツジの種ごとに若干異なります。

特に、冬場に葉を落とすようなタイプのツツジに関しては、あまり日光を好まない性質のものが多いため、

年間を通して半日陰に置いて管理したほうが、きれいに育ちます。

 

置き場所

ツツジは水を好む性質があるため、なるべく水を切らさないように管理する必要があります。

特に庭に植え付ける場合で人工的に水を与えずに自然の雨のみで育てる場合は、

他の物や樹木の影に植えてしまうと水不足に陥ってしまうおそれがあるため、注意が必要です。

一方でツツジは蒸れには弱く、ジメジメした環境に置くと根腐れをおこしてしまいます。

このため、置き場所としては日光がよく当たる、風通しのいい場所が適しています。

庭に直接植える場合も、そのような場所を選んで植え付ける必要があります。

 

 

水やり

基本的に自然に降る雨だけで十分です。

ただしツツジは乾燥した状態のまま放置すると弱って枯れてしまうため、

夏場の雨量が少ない時期などは土の状態をよく観察して、もし土が乾燥している場合は水をしっかりと与える必要があります。

庭などに直接植え付ける場合に比べて鉢植えにしている場合のほうが、

特に水不足を起こしやすいため、こまめな水やりが必須です。

水やりのポイントとしては、土が完全に乾く前にしっかり水を与え、

もう少しで土が乾ききるなと思ったタイミングで再びしっかりと水を与えることです。

 

 

冬場に関しては、気温が下がることによって成長が鈍くなり、その結果成長が鈍くなります。

このため、夏場に比べると必要な水の量が減ります。

しかし乾燥が嫌いなことに変わりはないため、土が乾いた場合はしっかりと水をやる必要があります。

ただし冬場は水が凍りやすいため、夕方には水やりを行わず、朝方に行うようにします。

冬場に葉を落とすタイプの種の場合は、冬場ほとんど成長が止まって休眠しているため、

水をやりすぎると細菌等が繁殖して根腐れを引き起こします。

そのため、葉を落としている種に関しては水やりを控えて、乾燥気味に管理します。

 

 

肥料・追肥

ツツジは自然界では栄養分の乏しい場所にも生えており、本来生命力の強い植物です。

そのため特に肥料などの栄養分を与えなくても枯れることがなく、少ない栄誉分を有効的に利用して生命活動を行います。

ただし、栄養分の少ない土で育てた場合、花の量が減って、まばらにしか咲きません。

このため、園芸的な価値を高めるためには肥料が必要です。

肥料を与える時期としては、年に3回が理想的です。

1度目は冬場、2月頃に与えます。

2度目は花が全て落ちた時期を見計らって与え、3度目は秋頃に与えます。

肥料の種類としては、昔ながらの骨粉や油粕であっても、化学肥料であっても構いません。

どのタイプの肥料であっても、与え方の注意点としては、根本から距離をとって与えることです。

ツツジはあまり深く根を張らない性質があり、土の表面近くに根が存在しています。

このため、根本に肥料を置いてしまうと、根と肥料が直接接してしまい、

結果、肥料焼けを起こして根を痛める原因になってしまします。

 

 

用土

ツツジを植える上で注意しなければならないポイントとしては、ツツジは酸性の用土でしか育つことができない点です。

日本の雨は酸性雨等でなくても弱酸性の場合が多く、結果、日本の自然界での土壌は弱酸性であることが多いです。

このため、地植えを行う場合はあまり用土が問題になることはありません。

しかし、土を移植した庭やプランター、鉢などにツツジを植える場合には注意が必要です。

ツツジを植える際の用土選びで一番簡単な方法は、ツツジやサツキ専門の用土を購入して使用することです。

ツツジは園芸品種としての歴史が古く、用土に関しても研究が進んでいます。

このため、園芸店やホームセンター等にはツツジやサツキ用の用土が多数並んでいます。

ツツジやサツキ専門の用土であれば、基本的にどれを選んでも構いません。

もし用土をツツジ用に自作・配合する場合は、

鹿沼土、ピートモス、赤玉土、バーミキュライトを4:3:2:1で配合するのがおすすめです。

また、用土がアルカリ性に変化してしまうため、石灰などは使用しないでください。

もし心配な場合はphを測定するphメーターが市販されているので、

phメーターを用いて用土が酸性に保たれているかチェックすることをおすすめします。

 

 

植え替え・植え付け・種蒔

植え替えや植え付けの時期としては、春から初夏にかけてか、秋口です。

その中でも特におすすめなのが、春、花を全て落とした後です。

植え替えの方法としては、ツツジ以外の普通の植物の植え替えと同じ方法で構いません。

根を傷つけないように注意深く掘り返して植物を取り出し、古い土を丁寧に払い落とします。

そして古くなった根や枯れたり傷んだ根を切り落とし、新しい場所に植えます。

鉢植えの場合は古い土を捨てて新しい土を使い、

成長している場合は以前のものと比べて一回り大きい鉢に植え替えを行います。

ツツジを植え替える際の注意点としては、あまり深く根を植えすぎないということです。

ツツジは自然界でもあまり深く根を張らず、地中近くに根が集中して存在しています。

これはツツジが根から空気を取り入れて呼吸を行っているためだと考えられています。

このため、あまり深く根を植え付けてしまうと、ツツジは根から空気を取り込むことができなくなってしまうため、

結果として窒息してしまい、枯れてしまう恐れがあります。

だから、ツツジを植え付ける場合には、浅くに根を植え付けてあげる必要があります。

 

 

増やし方

ツツジの増やし方は色々ありますが、その中でも手軽に行えて簡単な方法として、挿し木がおすすめです。

初夏に差し掛かった6月から7月頃に、できるだけ新しい枝を探して切り落とします。

切り落とした枝は1時間ほど水に浸けておき、その後、植物成長調節剤を塗布した後、

清潔な水はけの良いピートモスなどに指します。

そのまま風通しの良い日陰に置き、水を切らさないように気をつけて管理することにより、秋頃には根が出ます。

ある程度根が出たら、植え付けたい場所に植え付けます。

鉢植えを行う場合には、必ず新しい土を用いて植え付けを行います。

剪定後の枝のなかで、特に新しくて綺麗なものを選んで挿し木を行うのがおすすめです。

 

病気・害虫

ツツジの病気のうち、特に問題になるのがうどんこ病です。

うどんこ病はカビの一種が葉に付いて増殖することによって引き起こされます。

このため、通気性をよくしてカビが繁殖しないようにすることが予防には重要です。

また、うどんこ病の原因になるカビは、土の中に多く存在しています。

このため、土の乾燥によって土が飛んで葉に付着することがうどんこ病の原因になる場合もあるため、乾燥のさせすぎも厳禁です。

うどんこ病を発見され場合は、病気になった葉を取り除くことで、それ以上の病気の拡大を防げます。

害虫としては、気温が高くなる時期にハダニやツツジグンバイが発生しやすいです。

ハダニは葉から栄養分を吸い取ってしまうため、ハダニが発生すると葉が白っぽく変色して枯れてしまします。

ハダニにはバロックフロアブルなどの殺虫剤が効果的です。

ツツジグンバイもハダニと同様に栄養分を吸い取り、葉が白くてカサカサになってしまいます。

ツツジグンバイに関しては、どのような殺虫剤でもよく効きます。

ツツジにとって最も被害の大きい害虫がベニモンアオリンガです。

ベニモンアオリンガはツツジの花芽を食べつくしてしまうため、放っておくと花が咲かなくなってしまいます。

ベニモンアオリンガに対してはオルトラン水和剤がよく効きます。

 

 

管理温度

ツツジは元々日本の自然界に分布している植物であるため、特別な温度管理を必要とせず、気軽に育てることができます。

ただ、本来春先にしか咲かないツツジの花を1年中楽しみたいという場合には、

ビニールハウス等による温度管理がおすすめです。

近年では家庭用に安価なビニールハウスや温度管理ツールが園芸店やホームセンター等で販売されており、

年中ツツジの生育温度をキープすることによって、開花の時期をコントロールすることができます。

ツツジ自身が生命力のある樹木なので、樹木の温度管理の入門種としてもおすすめです。

ビニールハウス等で温度管理を行う場合には、蒸れやすいため通気性に気をつけておく必要があります。

また、電気機器の不適切な仕様は火災等につながるおそれがあるため、実施する際は気をつけて行ってください。

 

 

種類・品種

ツツジは品種改良が進み、多くの品種が存在しています。

その中でも特に有名な品種をいくつか紹介します。

江戸時代に久留米藩で作られ、多くのツツジの品種の元となったクルメツツジ

江戸時代に作られ、真っ赤な花を咲かせる、花の美しさに関しての評価が随一の本霧島

ツツジの中で乾燥や排気ガスをはじめとする環境汚染に強いことから、

街路樹や公園等に積極的に植えられる品種で、紫色の花が特徴的な大紫

モチツツジを突然変異させることによって生まれたと言われ、

生命力が旺盛で成長速度が早く、切れ込みの入った花びらとピンク色の花が見事な花車

花や葉が細長い形状をしていて、繊細な雰囲気が漂い、ゆっくりとした成長速度であるため、鉢植えなどに多用される青海波

八重咲の花が特徴的で、他のツツジにはない上品さと気品を併せ持つ藤万葉などが有名です。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ツツジの花の色に関しては、赤と白色の系統がベースとなります。

この赤と白の濃淡を上手く掛け合わせることによって、

ピンク色から紫色、または紋などの模様が入ったものまで、多くの品種が生み出されています。

また、花の形としては、ベースとなるのがよく公園などで見かける、花弁がラッパ型にくっついた形状の花です。

しかし改良が進む中で、八重咲きのものも作られています。

八重咲のツツジは、日本古来のツツジにはない、華やかさと雰囲気があり、和のテイストのみならず、

洋のテイストにもよくマッチすることから、西洋の花々と組み合わされて飾られる場合もあります。

 

トリビア

風水

ツツジは白や赤を基調とした花をつけることから、春を連想させる植物として風水では扱われます。

春は出会い、生まれ、新しいことが始まるシーズンです。

このため、ツツジは、毎日太陽が生じる方角、太陽が登る方角である東に植えることが吉とされています。

ツツジを東に植えることで、新しいこと、出会いなどを呼び込むパワーを高めると言われているので、

そのような機運を上昇させたい場合にツツジはおすすめです。

 

 

花言葉

ツツジの花言葉は節度、慎みです。

ツツジの花言葉の由来としては、ツツジの花が咲く姿から連想されたとする説、

野生種のツツジの花が筒状になっていることから、つつしみに言葉尻が変化した説など諸説があります。

 

由来伝承

ツツジはその花の美しさから、西洋にも園芸種として渡来し、

西洋においても交配や改良によって多くの品種改良種が誕生しています。

西洋において改良されたツツジには、日本古来の美しさである、

儚さや奥ゆかしさに因んだ名前が付けられ、今日においても西洋の人々に愛され続けています。

 

まとめ

古来から日本の山地に自生し、その美しさから多くの品種改良種が作られて世界中で愛されているツツジ。

日本の気候にマッチしやすく、ポイントさえおさえれば育てることが難しくありません。

また、好みの樹木を掛け合わせることで、自分好みの新たな種を作り出すという楽しみ方の可能です。

このようにツツジは魅力に溢れた樹木なので、ぜひ皆さんも日本古来の美で庭先を彩ってみてはいかがでしょうか。

 

 

※トップ画像はPhoto by nonno03さん@GreenSnap

FLORA

FLORA

1985年生まれ。 お花もグリーンも生活の一部。 休日はもっぱらグリーンのあるカフェ巡り。

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