クンシランの画像

クンシランの育て方

  • ヒガンバナ科
  • クンシラン属

クンシランの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Clivia miniata

別名

ウケザキクンシラン

原産地

南アフリカ、ナタール地方

クンシランの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

弱い

耐暑性

普通

耐陰性

あり

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
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7
8
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肥料

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開花

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クンシランの育て方の画像

クンシランの育て方

クンシランは最大で20個もの花を咲かせ、その姿は実に壮大で気品があります

オレンジ色の花のものが主流ですが、近年では品種改良が進み、緑色の花を咲かせるものや、乳白色のものなどが開発されています。今回はクンシランの育て方についてご紹介します。

基礎情報

日当たり

クンシランは明るい日陰を好みます。

強い日差しに当たると葉焼けを起こすので、寒冷紗を使って日差しを遮るか、日陰に置いて育てるのがよいでしょう。

 

置き場所

夏は暑さを避け、涼しい場所に置いて育てるのが良いです。

冬はある程度の低温には耐えることが出来るので温かい場所では外でも育てることが出来ます。

越冬温度は最低は5度で、本来は10度が好ましい温度です。

室内に取り込む場合、10度〜14度の気温に2ヶ月程度当たらないと春に茎が伸びないまま株元近くで開花する恐れが有るので、あまり温かい場所に置くのは避けてください。

 

水やり

春、夏、秋は土の表面が乾いた時にたっぷりと水を与えてください。

高温の時期には株元の葉が何枚も重なっている部分に水が溜まってしまうと葉が腐ることがあります。

そのため、水を与える際には株元から静かに与えるようにしてください。

また、クンシランは過湿に弱いので水の与えすぎには十分に注意してください。

冬は春から秋にかけての時季と比べてあまり生長することもないので水も頻繁に与える必要はなく、乾かし気味でも構いません。

但し、花茎が伸びる頃には水を欲しがるようになるので、1〜2日のペースで与えるようにしてください。

 

肥料・追肥

春から秋にかけての生育期に10日に1度、液体肥料を与えるようにしてください。

ただし、高温期である真夏には生育が弱る可能性があるので肥料を与えるのは一度やめましょう。

 

用土

水持ちと水はけが良い土を好みますが、特に土にはこだわりません。

川砂4:赤玉土3:腐葉土3の比率で混ぜた土を使うのが一般的ではありますが、赤玉土単体でも育てることは可能です。

土を使い分けたい際には5mmと8mmのふるいを使って土をふるいに掛け、

化粧土と植え土、鉢植え土に分けることが出来ます。

 

植え替え・植え付け・種蒔

鉢植えでクンシランを育てる場合、2〜3年に一度、5月上旬〜6月中旬あるいは10月初旬〜中旬頃に植え替えを行ってください。

植え替えを行う一週間前に水をやるのを控えて、鉢の土を乾かせておくと根が柔らかくなるので植え替えの作業をスムーズにこなしたい方にはおすすめです。

冬は5度以上に保つことが出来る環境に置きたいので、植え付けは鉢にして栽培するのが良いでしょう。

地植えを行いたい場合は、5月頃が苗木を植え付ける際の適期です。

最低でも7度を維持できる環境であれば地植えでも越冬することが可能です。

クンシランの種蒔ですが、11月の下旬〜翌年1月以内に採取した種子を使用します。

それらは実がついた状態でビニール袋に入れ、5〜10度の環境で保管しておきましょう。

種蒔は3〜4月に行い、種を蒔く際には、果肉と果皮を剥き取って、水洗いをして種を取り出してください

種には斑点があり、この斑点から発根していく仕組みとなっています。

そのため、この部分を横向きにして種子を植えるようにしましょう。

種子を植える際には、浅鉢から少しばかり種子が見える程度の深さに植えてください。

その後、土の表面が乾かないようにするため水苔を薄く敷いてください。

水苔を敷くと乾燥を防いでくれます。

また、種子を水苔と共にビニール袋に入れて、種蒔を行うまで冷暗所に保管しておくのも問題ありません。但し、この場合は4月上旬に種蒔を行ってください。

 

増やし方

花後はクンシランの株分けと植え替えの適期です。

株分けを行う際には、用土を丁寧に払い落とし、根を出している子株をカッターナイフで切ってください。

切り口には殺菌剤を塗るのと、株分けを行う際には子株の葉の数が8枚を超えているのを目安にすればさらに良いです。

分けた子株は腐葉土3を赤玉土7の割合で混合した用土に植えましょう。

植え付けを終えたら水やりをして、株がぐらぐらとして不安定な場合には支柱をして安定させてあげるようにしてください。

 

病気・害虫

クンシランが罹りやすい病気としては白絹病と軟腐病があり、これらは過湿が原因で発生します。

白絹病は主として6月から9月にかけて発生し、根または茎が発生部位となります。

白絹病はカビが原因である伝染病で、罹患すると菌が糸を網状に張ります。

罹患した花を他の場所に置いたり、放置した場合でも病原菌は死滅するどころか土中で越冬します。

罹患した株を見つけた場合は他の株と分離させ、直ちに廃棄、焼却してください。

軟腐病は細菌が原因の病気で、花の害虫に齧られた部分をそのまま放置しておいたりすると感染することがあります。

花の剪定や芽かきを行う際に天気が良く、乾燥している日に行うなどするのは予防につながります。

軟腐病を引き起こす細菌は土中にどこにでも無数に存在しているのですが、株が弱っている場合でも感染することもあります。

軟腐病に感染した場合、治るのは困難であるので抜き取って上で焼却処分してください。

土中の窒素が多くなりすぎないようにするのも軟腐病対策として効果があります。

クンシランの害虫として知られているのがナメクジで、つぼみや葉、新芽や花びらなど、茎以外すべてを食べてしまいます。葉の一部だけが食べられている場合でも花の生長不良につながります。

ナメクジは土の中にいることが多く、クンシランの植え替え時に土中を点検したり、雨が降った後に点検するのが肝要です。

 

利用部分

クンシランは観賞用の植物で、主に花を見て楽しむものとして栽培されています。

 

管理温度

多少の低温には耐えることが出来るので、温かい地域では屋外でも育成出来ます。越冬温度は5〜10度です。

株の中で花芽が作られた後は10〜14度の気温に2ヶ月あたることを必要とするので、屋内で育てる際にはあまり暖かすぎる場所に置くことは避けてください。

 

種類・品種

クンシランには高性広葉系、ダルマ系、斑入り系の3つの系統があります。

高性広葉系は鉢物として流通されている系統で、幅が広くて長い葉が立つように生えるのが特徴です。

花茎は他の系統と比べて長くて丈夫な作りとなっています。ダルマ系は、葉は肉厚で幅広、そして短いのが特徴です。

また、葉は重なり合っており、左右に開きます。花茎は他の系統と比べると短くて、生長する速度もゆっくりとしています

斑入り系は葉に淡黄色や白色の斑点が縞状に入っているのが特徴です。

クンシランは南アフリカ原産の植物で、現在流通しているほとんどの品種はクリビア・ミニアータと呼ばれる品種です。

この品種はヨーロッパで園芸化され、ラッパのような形の花を10〜20個ほど咲かせます。

鮮やかなオレンジ色が特徴ですが、黄色のものもあります。

元々、クンシランといえばクリビア・ノビリスの和名でしたが、この品種は花を下向きに咲かせるので、観賞価値が低いとされあまり栽培されることはありません。

なお、クリビア・ノビリスは南アメリカのケープ州に自生している品種で、明治時代になって日本に初めてクンシランがもたらされましたが、その時に日本に入ってきたクンシランの品種がこのクリビア・ノビリスです。

 

収穫

果実が赤く熟したら収穫することが出来ますが、種子は乾いてしまうと発芽率が下がってしまいます。

そのため種蒔を行う時期まで実らせておくのをおすすめします。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

品種によって異なりますが、主に色々な方向に向いて花を咲かせます。

オレンジ色の花を咲かせる品種が主流ですが、黄色や斑点が入っているのが特徴の品種もあります。

 

トリビア

花言葉

クンシランの花言葉は「誠実」、「貴い」、「情け深い」です。

クンシランの学名であるクリビア・ノビリスのノビリス(nobilis)は「高貴」を意味し君子が由来となってこの花言葉が付けられました。

 

由来伝承

クンシランは明治時代に初めて日本にやってきたのですが、その時に輸入されたクンシランがclivia nobilis(クリビア・ノビリス)という品種でした。

その時に、日本語で「高貴」を意味する「nobilis」に因んで、良い人格を持ち、博識である高貴な人のことを指す「君子」が和名に付けられました

現在、流通している品種はnobilis種ではなく、miniata種ですが、「クンシラン」と呼ばれるのはnobilis種が日本にやってきたときの名残です。

 

まとめ

その姿から、気品があり、高貴な花と呼ばれるクンシラン。

今回はそんなクンシランの育て方についてご紹介しました。これを機会にクンシランを育ててみてはいかがでしょうか。

 

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takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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