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サフランの育て方

  • アヤメ科
  • クロクス属

サフランの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Crocus sativus

別名

ヤクヨウサフラン

原産地

地中海東部

サフランの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

強い

耐暑性

やや弱い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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開花

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サフランの育て方

サフランは高価なスパイスとして知られている、紫色の花を咲かせる植物です。

独特な香りが魅力的なだけでなく、耐寒性が強いため日本での冬越しも可能な育てやすいハーブといえるでしょう。

今回はそんなサフランについて、育て方を中心に簡単にご紹介します。

基礎情報

日当たり

サフランは、地中海沿岸部が原産です。

そのため日当たりのいい場所を好み、逆に日照不足にさらされると花つきが悪くなる傾向にあります。

ただし高温多湿を苦手とするので、直射日光は避けましょう。

もしも花が咲くのが一年限りでも問題ないのならば、日陰でも、球根を土に植えず皿や器に置いておくだけで楽しむことはできます。

 

置き場所

サフランは耐寒性が強いため、冬場も屋外に置いて育てることが可能です。もちろん防寒の必要もないでしょう。

ただ高温多湿は苦手としているので、春以降は球根を掘り上げて、風通しのよい涼しい場所で保管してあげましょう。

適切な条件での保管ができたならば、晩夏〜初秋の間に再度球根を土に植えてあげましょう。

土に植えずに花を咲かせた場合には、花が咲いた後の球根を肥料がたっぷり入った土に入れて栄養を与えてあげなければ、同じ球根で再び花を咲かせるのは難しいでしょう。

 

水やり

サフランの生育期に当たる9月〜10月は、特にたっぷりかつしっかりと水を与えましょう。

目安としては鉢植えの場合には、土の表面が乾いた段階で過湿にならない程度に与えるようにしてください。

ただ初夏の段階になると、茎葉が枯れ始めるため、与える水の量を少しずつ減らしていき、球根が休眠がしやすくなるようにしてあげましょう。

したがって夏場の水やりは初回以外は、ほぼ与えない状況になると考えてください。

なお庭植えの場合には、降雨のみで問題ありませんが、高温多湿では球根が腐りやすくなるので掘り上げておきましょう。

サフランは耐寒性の高い植物ですが、凍結してしまうのは問題となるので、冬場はやや乾燥気味に保つ方がいいでしょう。

したがって水やりの少なめの頻度で適量与えてください。

 

肥料・追肥

土に植え付ける場合には、元肥として緩効性の化成肥料を規定量の半分程度だけ、用土に足しておいてください。

また、もう一度同じ球根で花を咲かせたい場合には、開花後に球根に栄養を与えるために肥料をしっかりと与える必要があります。

花後の11月あたりと2月頃の2回ほど、化成肥料を適量分のみ株元にまきましょう。

肥料はチッ素が多いと球根が軟弱になるので控えて、リン酸が多いものを使用してください。

 

用土

土に植える場合には、しっかりと養分を与えて翌年の花を咲かせてあげるようにしましょう。

そのために腐葉土や堆肥がたっぷりと入った肥沃かつ、水はけと通気性に富んだ適度な保水性のある土壌を作ってあげてください。

なお配合土を使う場合には、赤玉土7・腐葉土3の割合で混ぜたものが適しているでしょう。

 

植え替え・植え付け・種蒔

球根を植え付けるのに適しているのは、8月下旬〜9月中旬という晩秋〜初秋の時期です。

この時期に遅れると、花が小さくなってしまう傾向にあります。

また土に植え忘れても、球根から勝手に芽が出て育ってしまいます。

もし植え忘れていた場合には、発見次第、土に植えて適度な養分を与えましょう。

なお植える際には、球根約1個分の深さに入れて、花つきがよく咲くようにしてください。

庭植えの場合には、2個分ほどの深さがベストです。

複数の株を同じ鉢や花壇に植える場合には、10センチ程度の間隔で行いましょう。

 

増やし方

サフランは分球で増やせます。

小さな球根の場合には、早く大きくするため、植え付け後に蕾が伸びてきたら摘み取ってください。

 

病気・害虫

サフランはハーブですので、基本病害虫の心配はありません。しかし、軟腐病という病気にかかりやすいです。

軟腐病にかかると球根が溶けたように軟弱になり、腐ってしまいます。高温多湿の環境を好むので注意しましょう。

夏場は涼しい場所で管理するようにしてください。肥料を多く与えると手助けすることになってしまいますので避けて育てます。

その他、「幹腐病」や「青カビ病」といった病気にかかる恐れもあります。

 

薬用や用途

サフランは香辛料、染料、生薬、香料など幅広く利用されている植物です。

中でもその独特で上品な香りから、香辛料としての価値が高く、スペインのパエリアや南仏でのブイヤベースなどで用いられています。

また効能としては、血行促進や通経、鎮静、鎮痙などの作用があるので、冷え性や精神安定、生理不順、風邪の初期症状などに効果が期待できます。

摂取方法としては、香辛料としてだけでなく、ハーブティーもいいでしょう。

ただし副作用として、のぼせやほてり、不眠等になる可能性があるので過剰な摂取は控えましょう。

特に妊娠中の方は、子宮収縮作用もあるので避けてください。染料としては、水に浸すと鮮やかな黄色となることから用いられています。

 

利用部分

サフランの主な利用部位は雌しべ(柱頭)です。

スパイスやハーブとしての利用が高価になるのは、その収穫率が低いことが原因です。

 

管理温度

サフランは耐寒性が強く、高温多湿を嫌う性質をもっています。

したがって生育温度も比較的冷涼な状態を好み、5℃〜15℃が適温となっています。

 

種類・品種

サフランはアヤメ科のクロッカス属の多年草です。

別名薬用サフランと呼ばれており、観賞用の一般のサフラン(=クロッカス)とは区別されています。

名の知れた品種などは特にないようです。

また外見のよく似た植物にイヌサフランというものがありますが、こちらはユリ科のコルチカム属の植物です。

アルカロイドのコルヒチンという毒を含有しているので、注意してください。

 

収穫

収穫は花が咲いた段階で行います。時間が経つと含有成分が抜けてしまうので、すみやかに赤い雌しべを抜き取りましょう

花が咲くのは朝方なので、最初の花が咲いてから毎朝チェックをすると取りこぼすこともないはずです。

収穫した雌しべは、キッチンペーパーなどに置いて日陰で乾燥させましょう。

乾燥させた雌しべは糸くずのように軽くて飛んでいきやすいので、風通しの良すぎる場所ではしない方が無難です。

すっかり乾燥したら、密閉できる容器に乾燥剤と一緒にいれて保管しましょう。風味の落ちない1年以内に使い切りましょう。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

サフランは10月前後に紫色の花を咲かせます。

6枚の花弁の中央には、赤く長い雌しべが伸びているのが特徴です。

 

トリビア

花言葉

サフランの花言葉は「陽気」「喜び」「歓喜」とプラスイメージのもが主流です。

ただ一方で「過度をつつしめ」や「濫用するな」など警告とも受け取れる意味合いの言葉もあります。

これらの由来は、サフランの血行促進や通経作用などの体調を良くし気分を高揚させると同時に、不眠になる等の副作用がある点にあるのだろうと考えられています。

お祝い事など、喜ばしいことがあったときのプレゼントにぴったりの花ともいえるでしょうが、それ以上にいいことがあるように願いを込めて渡すのもいいかもしれません。

 

由来伝承

サフランは、栽培記録が紀元前3000年前から残されているほど、古くから人間と密接な関係のある植物です。

名前の語源についても諸説あるほどです。

紀元前の段階から、雌しべが香辛料や染料、薬用、香料などとして利用されていたようで、古代ギリシャではその黄色い色を珍重して王族のみが使えるロイヤルカラーとされていたようです。

ただ日本での歴史は浅く、伝わってきたのは江戸時代末期。

球根の輸入と栽培が試みられたのは明治になってからでした。

そんなサフランに関する伝説としては、花の女神フローラにまつわる話があります。

ある秋の夕暮れ時に湖水の辺りで寛いでいたフローラのもとに、ニンフが現れました。

そして「秋の草花との別れを惜しむ子羊のために、花の絨毯を与えてください」とお願いされ、快諾したフローラは秋に咲く最後の花としてサフランを生み出したというものです。

また他にも、サフランは、青年神ヘルメスが投げた鉄輪で亡くなったクロコスが天井の露に浸されて花の姿になったものだともされています。

 

まとめ

今回は、香辛料として広く認知されているサフランについて。育て方を中心に簡単にご紹介しました。

香料としても、その上品な香りで人気を博しているうえ、日頃の体調が優れないだとか、身体がだるいという方には嬉しい効能があるので、働き盛りの女性には育ててお得なハーブといえるでしょう。

健康な身体でバリバリ働きたい女性は、使用量に気をつけて、収穫するまで育ててみませんか?

 

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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