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タイムの育て方

  • シソ科
  • ティムス属

タイムの基本情報

ジャンル

ハーブ

形態

低木

学名

Thymus vulgaris

別名

タチジャコウソウ,イブキジャコウソウ

原産地

地中海沿岸に多い

タイムの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

種まき

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12

植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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収穫

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タイムの育て方の画像

タイムの育て方

独特の気品ある清々しい芳香を持ち、ヨーロッパでは古くから高貴な香りのシンボルともされてきたタイム。

防腐作用もあることから広い分野で重宝されてきたハーブでもあります。

今回はそんなタイムについて、育て方を中心に簡単にご紹介します。

基礎情報

日当たり

タイムは非常に丈夫なため、多少の日陰でも育ちはします。

ただ日当たりが良いほうが、葉の色艶がよくなり、元気に育ってくれます。

ただ強い日差しや西日で鉢の温度が上昇しすぎると、生育が悪くなるか、最悪枯死してしまう可能性もあるので注意してください。

 

置き場所

タイムは、日当たりの良さだけでなく、風通しの良さも好みます。

夏の暑さには弱いため、真夏は特にコンクリートなどに置いて育てては枯れてしまうので要注意です。

季節ごとに移動させるのが無難でしょう。

春は日当たりのいい、もしくは半日陰の戸外へ、夏は半日陰もしくは日陰の風通しのいい戸外へ、秋は日当たりが良いか、半日陰の戸外へ、冬は下にあたってもいいならば戸外、可能ならば日当たりのいい室内へと置いてあげるのがよいでしょう。

なお寒さには耐性があるので、霜が当たっても枯れはしませんが、葉岳麓変色してしまいますので、藁などで霜よけをしてあげるといいでしょう。

 

水やり

乾燥気味に育てられることを好むので、鉢植えの場合には、土が乾いたら水を与えるという程度で水やりは行いましょう。

庭植えならば、一度根付けばほぼ必要ないです。例外としては植え付け直後の根付くまでの1ヶ月間はたっぷりと与えてください。

夏場は乾きやすいですが、多湿にならないようにチェックしてから水を与えるようにしてください。

冬は生長期ではなく、むしろ生育が鈍ってしまうので、水やりの回数は減らしてください。

土の表面が乾いて数日経ってから、水やりをする程度で問題ありません。

 

肥料・追肥

タイムへの肥料は年間を通して控えめで問題ありません。まずは植え付ける段階で緩効性の粒状肥料を土に混ぜておきます。

その後、真夏以外の春〜秋の間は、2週間に1度の頻度で緩効性の肥料を、もしくは固形肥料を根本に与えるだけでいいでしょう。

肥料を適当に与えた分だけ、生育度合い、葉の色艶、香りが抜群によくなります。

ただし肥料が多すぎると、逆に生育が鈍くなって香りが弱くなる、もしくは枯れてしまいます。

 

用土

タイムは乾燥に強く過湿を嫌うので、水はけのよい土壌を選ぶ、もしくは作るといいでしょう。

鉢植えの場合には、赤玉土7・腐葉土3の割合で混ぜた配合土を使ってください。

もしも庭植えにするならば、タイムは酸性の土壌を嫌うため、植え付け前1・2週間前に石灰をよく混ぜ込んでおくといいかもしれません。

なお室内で育てるケースならば、ピートモスの使用はさけてください。

酸性度が強いため、タイムには適していません。もしくはハーブ専用土などは、事前に中和状態にされているので便利でしょう。

 

植え替え・植え付け・種蒔

植え付けは真夏、真冬以外に行いましょう。一方の植え替えは、同様の時期を選び、毎年行うようにしましょう。

根の張りが早い植物なので、鉢底から根がはみ出してきた段階で替え、もしくは株分けをしていく必要があります。

植え替えの際に根が切れても、すぐに生長するので多少の切断は心配はいりません。

根詰まりを起こすと、葉が全体的に黄色く変色してくるので、注意しておきましょう。適期は3〜4月、9〜10月です。

 

増やし方

タイムは挿し木で増やすことが可能です。

挿し木は、まず蕾がまだついておらず、木のように固くなっていはいない枝を10センチほど切ってください。

そして切り取った枝の下方の葉を取り除き、水の中につけることで給水させてください。

さらに切り口を斜めに切ってバーミキュライトを入れた鉢に挿してください。

そして根が出るまでは直射日光を避けて、水を切らさないようにしておきましょう。

根が出たら、小さな鉢に仮植えをして、生長したら鉢に植えてあげましょう。

真夏と真冬以外ならば、いつでも可能です。

なお種蒔きもできますが、個体差があるので、香りがよい株を確実に増やしたいならば、挿し木がおすすめです。

 

病気・害虫

病気は、高温多湿の群れにさえ注意すれば、特に見受けられることがないほどに強いです。

害虫も基本的に寄り付かない性質です。

 

薬用や用途

タイムは、ハーブの中でも一番とも言われるほどに強力な殺菌作用と抗ウイルス作用をもっています。

そのため、風邪、インフルエンザなどの感染症を予防したい、もしくは喉の痛みが気になる場合に、タイムを入れたハーブティーをうがい薬として使うと効果的だとされています。

ハーブティーとして使うには味が濃いうえぴりっとすることもあるので、薄めにするかブレンドするなどで飲まれることが多いようです。

他にも去痰作用や鎮痙作用、気管支炎やぜんそく、咳等の症状緩和にも効果があり、さらには心身の疲労回復や不安・抑うつ改善にも役立つとも期待されています。

また肉料理、スープ、シチューなどの香り付けに、フランス料理を中心としてよく用われているそうです。

 

利用部分

主な利用部分は葉ですが、場合によっては花や茎も用いられます。

 

管理温度

タイムの発芽適温は15〜25℃ですので、種蒔きに適しているのは4〜5月か8月下旬〜10月中旬でしょう。

一方の生育適温は5〜20℃なので、夏場は日陰、冬は室内で育てて、長生きできるよう守ってあげましょう。

 

種類・品種

タイムは350種も存在します。

うち主に2タイプに分類でき、一般的なタイムである「コモンタイム」のような立ち性タイプと日本に自生する「イブキジャコウソウ」のように這い性になります。

種類や品種によって香りが異なり、レモンタイムのように柑橘系の香りがする種から、キャラウェイタイムのように少し甘い香り、ロンギコーリスタイムのような清涼感のあるものまでさまざまです。

最もよい香りとされている種は「フレンチタイム」でコモンタイムの選抜品種となっています。

 

収穫

タイムは枝が密に茂ってしまい、風通しが悪くなると、蒸れて葉が枯れてしまうことがあります。

高温多湿となる梅雨の頃に、特に起こりやすいので、密生している場合は、梅雨前に株全体の1/3くらいを刈り込みましょう。

これは収穫も兼ねて行うことに成ります。なお冬前も同様に刈り込みを行っておけば、春にはきれいに芽が出そろうでしょう。

主に茎葉の収穫をするならば、花が咲く前に摘み取ってください。花が咲くと香りが弱くなっていまいます。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

タイムは種類によって香りだけでなく、花の形、色が異なります。

一般的に知られ使われているコモンタイムは、小さなピンク色のはなをシロツメクサのように細かく咲かせるのが特徴です。

 

トリビア

花言葉

タイムの花言葉は「活気」「勇気」「清潔感」「あなたの姿に感動する」です。

冬の寒さで枯れてしまっても再び復活できる強さから、これらの花言葉が名づけられたのでしょう。

「清涼感」については、その香りが花言葉の理由でしょうが、実際に抗菌作用も高く清潔にしてくれる作用もあるので、落ち込んでいる友人にあげるのもいいかもしれませんね。

 

由来伝承

タイムは、古くからヨーロッパでは愛されてきたハーブです。

地中海沿岸原産のため、古代エジプトや古代ローマに生きた人々が、その効能に注目し、料理や薬用として活用したそうです。

そして、気品ある清々しい香りから「勇気」や「行動力」、「気品」といったのシンボルとされたことで、「あなたはタイムの香りがする」というだけで男性・女性の両者にとって最高のほめ言葉となっていたとされています。

タイムの香りには気分を高める効果もあると考えられ、中世の貴婦人らは洗浄に向かう騎士にタイムの小枝を刺繍しておいたハンカチを贈ったのだそうです。

なおタイムの学名は、ギリシャ語の「勇気(thymon)」に由来していたことからも、古代から勇気の出るハーブだと信じられていたことがわかります。

 

まとめ

今回は清涼感あふれるハーブとして広く知られているタイムについて、育て方を中心に簡単にご紹介しました。

一般的にメディカルハーブとして知られるコモンタイム以外にも、クリーピングタイムやラベンダータイム、レモンタイム、シルバータイムなど様々な品種があるので、好みの香りの種類を探して育ててみましょう。

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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