アボカドの画像

アボカドの育て方

  • クスノキ科
  • ペルセア属

アボカドの基本情報

ジャンル

果樹

形態

高木

学名

Persea americana

別名

ワニナシ,バターフルーツ

原産地

中央アメリカ

アボカドの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

やや弱い

耐暑性

普通

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12

肥料

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開花

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収穫

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剪定

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アボカドの育て方の画像

アボカドの育て方

アボカドは、クスノキ科のワニナシ属に分類される常緑高木の果樹です。

アボカドの実は、野菜と勘違いされがちですが、洋梨に似た実が付くので果物です。

栄養素も豊富で食べる美容液とも呼ばれるアボカドの上手な育て方について解説していきます。

基礎情報

日当たり

アボカドは、日光がよく当たる場所が最適です。

大きく成長する為、大きな鉢なら育てられない事はないですが、一般的には庭に地植えする事の方が圧倒的に多いです。

その為、庭の中でも十分な日光が確保できる場所を選ぶ必要があります。

 

置き場所

アボカドは、日当たりの良い場所が一番向いていますが、庭に地植えをする時には、

北風が頻繁に当たってしまうような場所は環境的に良くありませんので避ける必要があります。

また成長が早くて庭に地植えした場合には、25mくらいまで育ちますので、十分なスペースを予め用意しておく必要があります。

鉢植えでも2mくらいにはなるので室内で育てる場合には同じくある程度のスペースは必要となってきます。

室内で観葉植物として育てたい場合には、室内の明るい場所に置くようにします。

例えばリビングの窓際などがおすすめです。

アボカドの成木には耐寒性がありますが、幼木は寒さが苦手で枯れてしまう可能性が高くなります。

最低でも1m程度になるまでは、冬の時期は鉢植えにして室内に移動させるようにすると安心です。

もし庭に地植えのままにする場合には、株元付近に腐葉土を盛り、根に直接霜が当たってしまわないようにしてあげて下さい。

アボカドは熱帯地方原産なので日光には強いのですが、冬の時期に室内に移動させて管理した鉢植えを、暖かい季節になったからと言ってすぐに戸外の日当たりの良い場所に出してしまうと、葉焼けを起こしやすくなってしまいます。

理由は、冬の時期は日光不足と寒さのダブルパンチで弱ってしまっているからです。

ですからいきなり日向に置きなおすのは傷む原因となるので避ける必要が出てきます。

まずは明るめの日陰で約1週間程度置いて慣らします。

そして半日陰の場所にさらに約1週間程度移動して管理します。その後で日向の場所に移動すると失敗が少なく済みます。

しかし万が一葉焼けを起こしてしまっても生命力が旺盛ですのですぐに次の葉は生えてきますのであまり神経質になる必要はありません。

完全に枯れてしまわない限りはまた復活するので大丈夫です。

 

水やり

アボカドは水を好む性質があります。鉢植えの場合には、土の表面が乾いていたら水をたっぷりと与えるようにします。

特に生育期である3月頃~9月頃には、水切れを起こしやすくなりますので注意を払うようにします。

庭に地植えした場合は、一旦きちんと根づいたら降雨などで大丈夫ですので特に水やりは必要ありませんが、夏場の暑い日が何日も続くような時には、様子を見て水やりを行います。

アボカドの水やりのサインはわかりやすいです。

というのも、アボカドが水を欲している時には、葉が全て下を向いて萎れたような感じになります

このような状態になったら水をあげるようにして下さい。

 

アボカドは、低温期となる冬場に過湿気味にしてしまうと根ぐされを起こしやすくなります。

そうなると枯れる原因となりますので、冬場の水やりは控えめを心掛けるようにします。

土の表面が濡れている状態の時は水を与えないようにして下さい。

 

肥料・追肥

アボカドは春~秋が生育期です。3月と9月のそれぞれ一回、緩効性の化成肥料を規定量与えるようにします。

肥料にはリン酸が多めのものが適しています。

花の開花時期である5月頃には肥料が沢山必要ですので、液体肥料も併せて与えると良いでしょう。

 

用土

アボカドは酸性でかつ水はけの良い土を好む性質があります。

もし自分で一から作る場合には、「赤玉土の小粒6:ピートモス3:川砂1」、もしくは「赤玉土の小粒7:腐葉土3」を配合して作った土がおすすめです。

よくわからなかったり、自分で作るのが面倒だと言う場合には、市販で売られている園芸用の培養土などでも特に問題はありませんのでOKです。

 

植え替え・植え付け・種蒔

アボカドの植え付けに適するのは5月~6月頃です。

アボカドは種から水耕栽培で育てる事もできますが、一番簡単な方法は、鉢植えで発芽をさせる事です。

鉢の底に軽石を敷いてその上に培養土を入れて種の平らになっている方を必ず下(種が尖っている方が上)にして植えるようにします。

ここでポイントなのが、土を完全に被せるのではなく、少し種の頭部分を土から出して植えるようにします。

そして種や土が乾燥しないように、十分に水を与えてあげるようにします。

気温が20度前後くらいになると発芽します。しかし発芽まではしばらく時間がかかりますので焦らないようにして下さい。

種蒔ですが、これはスーパーで買ってきたアボカドを食べた後、中の種を捨てずに利用すると簡単です。

種は乾燥に弱い性質があるので、食べたらその日のうちにすぐに土に植えるようにします。

種は乾燥だけでなく寒さにも弱い為、できるだけ気温が20度前後くらいになってから植えるようにした方が良いでしょう。

種に果肉がついていると土が腐る原因となり、発芽抑制作用がある為、事前によく水で洗ってからに植えるようにして下さい。

種を水耕栽培する場合であっても、ゆくゆくは鉢植えや庭に地植えするようにします。

またアボカドは成長が早いので、数年に一度を目安に植え替えを行います。

根の部分がデリケートで弱い為、植え替えをする際には、土をできるだけ崩さないように注意して植え替えを行います。

植え替えの際には、ワンサイズ大きな鉢の中に丁寧に入れてそこに新しい土を足すようにします。

鉢植えの場合の植え替えは、根が鉢底からはみ出てくるようになったら根腐れや根詰まりの原因となるのでそれを目安にします。

 

増やし方

アボカドの増やし方ですが、種から自分で栽培して増やす事は現実にはかなり難しいと言われています。

というのもアボカドの花は両性花の雌雄異熟花となっています。

雌花と雄花の開花の時期にズレがあり、また午前に受粉する種類と午後に受粉する種類などがある事もその理由となっています。

というわけで、1品種のみでは結実しにくいので増やしたい場合には、違う品種を混植します。

1品種の場合には、雄花を冷蔵庫で保管しておいて雌花が咲いたらその花粉で人工的に受粉させる事が大前提となります。

一般的には種からではなく接木という方法で増やします

この方法の方が、実が成るまでの時間の短縮にもなります。

台木に穂木(接ぎ木)をします。種から育てたもの(実生)は、実がなる事は期待できません。

観葉植物として室内のおしゃれなインテリアとして育てる方が良いでしょう。

 

病気・害虫

アボカドの病気でよく知られているものには、「炭そ病」というのがあります。

これは、枝の部分が密集していて風通しが悪い状態になってしますと、葉の部分に黒褐色をした病斑が現れてきます。

特に順調によく育ったアボカドの木では、葉も比例してよく茂るようになるので注意が必要です。

この病気を防ぐ方法としては、常に風通しを良くする為に、適度に剪定を行う事が絶対条件となってきます。

一度この病気に掛かってしまうと治療ができないと言われています。

既に病気に掛かってしまった葉は全て切り取って捨てるようにして下さい。

またアボカドによく発生する害虫には、ハダニやカイガラムシがあります。

これらの害虫も枝の部分が密集している事が発生原因となる為、炭そ病と同じく風通しが良くなるように剪定を行うようにします。

但しイモ虫は、アボカドの葉を好んで食べてしまいますので、発見次第すぐに取り除くようにして下さい。

幼虫ですと薬剤を散布する事で駆除が可能ですが、殻を被った成虫になるともう薬剤は効かなくなってしまいます。

成虫は、歯ブラシなどを使って茎や葉からこすり落として駆除するようにします。

 

管理温度

アボカドは、日当たりが確保できて、寒い冬場は暖かい場所で育てる方が良いです。

熱帯果樹なのに成木は耐寒性があるので、日本の関東南部の西の地域で育てる場合には、一年を通して戸外で栽培する事も可能です。

生育に適した温度は15℃~33℃くらいと言われています。

本来ですと大木となる木ですので、鉢植えで育てる場合には、できるだけ大きめの鉢の中に植えるようにしましょう。

そしてある程度まで大きく育ったら大きなスペースが確保できる庭植えに変えるのが理想的です。

冬の寒い時期は寒風にも弱い為、防寒対策を忘れずに行うようにします。

幼木のうちは、気温が5℃以下になったら室内に移動するようにして下さい。

アボカドは過湿し過ぎは決して良い環境ではありません。

根腐れを起こしてしまいますのでくれぐれも水のやり過ぎには注意するようにしましょう。

もし冬の間に、全ての葉が落ちてしまったとしても、茎や根が生きていれば、暖かい春になるとまた新しい葉が出てきますので間違って捨ててしまわないようにして下さい。

 

種類・品種

アボカドは世界中で、約700種類以上の品種があると言われています。

それらは大きく分けて3種類に分ける事ができます。まずメキシコ系と呼ばれるタイプのアボカドです。こ

れはメキシコを原産とする早生系タイプのもので、3種類ある中でも一番耐寒性のある品種となっています。

耐寒温度は-7℃です。小果で果皮の部分は柔らかくて薄いのが特徴です。

また葉の部分はウイキョウの香りを持っているのも特徴となっています。

次に、西インド系のアボカドです。これは中央アメリカや南アメリカを原産とし、3種類の中では一番耐寒性が弱い品種となっています。

耐寒温度は-2℃です。中果で果皮の部分は粗面で厚く、革質となっていて平滑となっています。

最後は、グアテマラ系のアボカドです。これは中央アメリカを原産として、メキシコ系と西インド系との中間的な位置づけとなっています。3種類の中では、一番果実のサイズが大きくて、果皮も厚くて粗面となっています。

日本で一番流通している品種の多くは、このグアテマラ系の中のメキシコ産の「ハス」と呼ばれる品種の果実となっています。

ハスは皮がゴツゴツとした感じで、その他の主な品種としては、「メキシコーラ・フエルテ・ベーコン・ピンカートン・ズタノ」などがあります。

 

 

収穫

アボカドの収穫時期については、品種によっても違っているのですが、一般的なアボカドならば、11月頃~3月頃までとなっています。

西インド諸島系のアボカドは、熟したら自然に何もしなくても下に落ちます

メキシコ系やグアテマラ系のアボカドの場合には、熟したとしても落下する事はないので、

油分を充分に保有した状態になっていればいつでも収穫が可能です。

樹上で熟すようにすると果実が肥大していくのに比例して油分も多くなって濃厚な味となります。

収穫をした後は、室温にて約1週間~2週間程度を目安に追熟させるようにします。

適温は25℃くらいです。果皮の部分が黒っぽくなり押してみて柔らかくなっていたら食べ頃のサインです。

早く食べたい場合には、エチレンガスが発生するリンゴなどの果物と一緒に、袋の中に入れておくと短期間で追熟して柔らかくなってくれるのでおすすめです。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

アボカドの花は、両性花なのですが雌雄異熟花となっています。

雌ずい(雌しべ)と雄ずい(雄しべ)が成熟する時期が異なる事を意味しています。

そして一つの花がその時間帯により雌花となったり、雄花となったりするのです。

最初に雌ずいが開花してから半日後に雄ずいが開花をします。

これには2タイプがあって、午前中に雌花が開花をして、午後になると閉じ、次の日の午後になると雄花が開花するものをAタイプと呼んでいます。

午後に雌花が開花をして、夕方になると閉じて、次の日の午前中になると雄花が開花するものをBタイプと呼んでいます。

開花Aタイプには、「ハス・メキシコーラ・ピンカートン」があります。

開花Bタイプには、「フエルテ・ベーコン・ズタノ」があります。

花は5月頃に咲きますが、花自体はとても小さいものが無数に咲きます。

壺のような形状で薄黄緑色をしています。結実率としてはとても低く、1万分の1程度となっています。

 

トリビア

由来伝承

アボカドの名前の由来は、メキシコのアステカ属の呼び名であった、「アファアト(Ahauacatl) 」という言葉が英語やスペイン語で訛って発音された事から来ていると言われています。

また俗説では、アステカ人の言語であったナワトル語で「睾丸」を意味していた言葉に関係があるというのが広く流布しているようですが、実際には、後世で隠喩的に派生したものであると考えられています。

またアボカドは「ワニナシ」という別名があります。果実の皮がゴツゴツとしており、ワニの肌に似ている事が由来となっています。

13世紀末頃のインカ帝国の王様のお墓から、アボカドの種が発見されており、食用として栽培されていたようです。

16世紀頃に入ってから、スペイン人による制圧の後で、アメリカ、その後はヨーロッパの方へと伝わっていったという経緯があります。

人間が果実を食べても栄養価も高くて大丈夫ですが、ハムスターには毒になりますので絶対に与えないように気をつけて下さい。

 

まとめ

アボカドの育て方についてご紹介してきました。葉も大きくて観賞用に適しています。

但し結実率は低く、実が成るまでにはかなり時間も掛かり難しいので、スーパーで買って来て食べた後の種を捨てずに、水耕栽培や鉢植えにして育てて室内のインテリアとして育ててみるのがおすすめです。

ほっておくとどんどん生育して樹高がびっくりするくらい高くなってしまいますので、適度な摘心も忘れない様にして、肥料や鉢のサイズで調整するのが良いと思います。

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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