ブラックベリーの画像

ブラックベリーの育て方

  • バラ科
  • キイチゴ属

ブラックベリーの基本情報

ジャンル

果樹

形態

低木

学名

Rubus spp.

別名

原産地

欧州、米国

ブラックベリーの性質

栽培難易度

易しい

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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肥料

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収穫

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ブラックベリーの育て方の画像

ブラックベリーの育て方

キイチゴ属の一種で、ラズベリーなどの仲間であるブラックベリーは酸味が強く、ジャムへの加工に適しています。

暑さにも寒さにも強い丈夫なので、無農薬でも育てやすい果樹です。今回はそんなブラックベリーの育て方をご紹介します。

基礎情報

日当たり

庭植えの場合でも鉢植えの場合でも、ブラックベリーは日当たりの良い場所で育ててあげましょう。

日照不足になると、花つきが悪くなり、その後に実をつける量も少なくなることが多いため、気をつけるようにしてください。

ただし、赤い実がついてからはあまり強い日差しには当たらないようにしましょう。

ブラックベリーの実には水分が多く含まれていますが実の皮が薄いため、直射日光に当たると乾燥したり変色することがあります。

特に夏の時期の強い直射日光に当たってしまうと、水切れを起こすこともあるため、注意が必要です。

プランターなどの鉢植えで育てている場合は半日陰に移すなどして、実が乾燥してしまわないように対策しましょう。

 

置き場所

水はけと水もちの用土を準備して、日当たりの良い戸外の場所で育てるようにするといいでしょう。

ブラックベリーは生長が進むと、1.5〜3メートルほどの高さまで大きくなることもあります。

庭植えや地植えで育てる場合は、将来の景観のことなども念頭に置いて、広めのスペースを確保することが大切です。

丈夫な品種で、ある程度の耐寒性も持っていますが、ラズベリーなどと比べると厳しすぎる寒さには耐えることができません。

そのため、北海道などの厳寒地で育てる場合、冬の期間は室内に取り込むなどの必要があるので、庭植えや地植えではなく、移動のしやすい鉢植えで育てた方がいいでしょう。

 

水やり

乾燥には強い植物なので、根腐れなどを起こさないように、あまり水分は与えすぎないように注意しましょう。

プランターなど鉢植えで育てている場合は、土の表面が白っぽく乾いたのを確認してから、水を与えるようにしてください。

1回に与える水の量は、鉢の底から水が出て来るまでしっかりと与えましょう。

夏はブラックベリーにとって生育期であり、他の時期に比べ、多くの水分が必要となってきます。

気温が高く蒸発が激しい時期でもあるので、水切れを起こさないように、こまめに土の状態をチェックしてあげましょう。

一度水切れを起こすと、そのあとはいくら水を与えても元の状態には戻ってくれないので、しっかりと管理する必要があります。

庭植えや地植えの場合は、頻繁に水やりを行う必要はあまりなく、降雨などの水分だけで充分に足りることもあります。

ただし、鉢植えと同様、水切れを起こしたり、実をつくってから水分不足に陥ると実が大きく育ってくれなくなるので注意しましょう。

梅雨が終わったあとなど、雨が降らず晴れの日が続いたときには水を与えるようにしてください。

葉に元気がなくなってきたり、土がひび割れるようになったら水分が足らなくなってきている可能性が高いです。

冬も他の季節と同様に、土の状態が乾いているのを確認してから水を与えるようにしましょう。

 

肥料・追肥

ブラックベリーは丈夫で繁殖力も強い品種のため、あまり多くの肥料は必要としません。

また、肥料を与えるタイミングによっては実の収穫量が減る場合もあるため、気をつけるようにましょう。

肥料を与えるタイミングとしては、元肥と追肥があります。

植え付ける際の元肥の場合、有機質が含まれた肥料か即効性の化成肥料を施してあげましょう。

追肥を行う場合は、油カスや即効性の化成肥料を使用するといいでしょう。

追肥を施す時期としては、花が咲いたあとの6月頃と、収穫期が終わり実がなくなった9月頃に与えるのが適しています。

花が咲く前に肥料を与えすぎると、花よりも先に葉の量が増え過ぎてしまい、花の量が減ってしまうため注意してください。

花の量が減ると、収穫できる実の量も少なくなってしまうため、早い時期に追肥を施す場合は、肥料の量は控えめにするようといいでしょう。

用土

水もちと水はけの良い土であれば、ブラックベリーを十分に育てることができるでしょう。

鉢植えで育てる場合は、市販の一般的な培養土やベリー用の培養土を用土として使用します。

自分で用土をブレンドしたい場合は、赤玉土と腐葉土を、7:3ほどの割合でブレンドしたものを使用するといいでしょう。

庭植えや地植えの場合は元肥や腐葉土を混ぜ込んで耕し、水はけが良く、有機質が含まれた土をつくっておきましょう。

 

植え替え・植え付け・種蒔

植え付けの時期としては12月〜2月の冬の間が適しています。

ブラックベリーは2〜3年ほど経って生長が進むと、根を張り巡らせ、非常に大きくなることが多い品種です。

根詰まりを防いだり、風通しを良くするためにも、鉢やプランターに植える際は、二回り以上大きめのサイズを用意するにしたほうがいいでしょう。

サイズの目安としては、最低でも7号以上、できれば10号ほどの大きさがあるタイプを選ぶようにしてください。

十分な深さがあり、形としては横長のものが適しています。

庭植えや地植えの場合は、地面に30センチ程度の深さまで穴を掘って耕したあと、植え付けを行います。

風が強く当たってしまったり、苗木が安定しない場合は、支柱を立てて紐で結びつけるなどして支えてあげましょう。

植え替えは2年〜3年ごとに1回を目安に行うようにします。

同じ場所と土で育てていると状態が悪くなり、鉢植えの場合は根詰まりを起こすこともあるので、出来るだけ植え替えるようにしましょう。

植え替えの時期としては、収穫期が終わったあとが適しており、11月〜2月頃がタイミングとなります。

 

増やし方

ブラックベリーを増やす方法としては、種を収穫して種まきを行う方法や、挿し木や株分けで増やす方法などがあります。

ブラックベリーの実を冬まで収穫せず乾燥させることで、種子を採ることができます。

種まきで増やす場合は、3月頃など暖かくなってきた春の時期が適しています。

種をまいたあとは水を切らさないように与え続け、根が張るのを待ちましょう。

その他の増やし方としては、挿し木や株分けといった方法があります。挿し木の場合、6月〜7月頃が適期です。

新しく伸びてきた枝を10センチほどの長さで切り取り、根が出てくるまで水に挿しておきます。

根が出てきたら支柱などを使って土の上に挿しましょう。株分けの場合は、12月〜2月の時期に適しています。

植え替えの時期とも被さっているので、同時に行うのがよいでしょう。

株を土から掘り起こしたあと、ナイフなどを使って株を2つほどに切り分けます。

このとき、それぞれの株に均等に芽と根がつくようにしましょう。

切り分けた株は鉢や地面に植え付け、苗と同じように育てることができます

 

病気・害虫

ブラックベリー自体は病気や害虫には強い植物であるため、簡単に枯れることはありません。

しかし、病気や害虫が原因で生長が止まってしまったり、キレイな実がつくれなくなることがあるので注意や対策は必要です。

害虫としては新芽や花を食べるモモチョッキリとコガネムシ、枝葉や茎にくっついて栄養を吸い取るカイガラムシなどがいます。

見つけ次第捕殺するようにしましょう。また、実ができるとカメムシなどの虫や小鳥が集まって食べてしまうことがあります。

気になる場合は実をネットで覆うなどして対策しましょう。

ブラックベリーがかかる病気としては主に灰色カビ病が挙げられ、この病気にかかると実がカビたように汚くなります。

カリグリーンなどの病害防除剤を使用することで対応しましょう。

 

管理温度

寒さにも暑さにも比較的強い植物です。

耐寒温度は最低マイナス10℃、耐暑温度35℃までなら問題はなく、生育温度としては10℃〜35℃の安定した気温を好みます。

種から発芽するには20℃ほどが必要となります。

 

種類・品種

ラズベリーなどと同じキイチゴ属のブラックベリーは、アメリカ中部が原産とされています。

実の形はラズベリーと似ており、小さな粒が集まるようにして、ひとつの実をつくっています。

ブラックベリーも実ができたばかりの頃は、ラズベリーと同じように赤い色の実をしていますが、だんだんと変色し、収穫や食べごろには黒い色の実になることから、このような名前がつけられています。

ブラックベリーの実にはアントシアニンといったポルフェノールや食物繊維、ビタミンEといったビタミン成分が多く含まれており、抗酸化作用が高いのが特徴です。

収穫された実は、比較的大きいこと、果汁の水分量が多いことから、ジャムやフルーツジュースといった形で使われることが多いです。

ブラックベリーの種類はいくつかに分けることができ、まず低木のまま生長して実をつけるタイプと、つる状に伸びて生長するタイプがあります。

一般的なブラックベリーは低木タイプのものが多く、つる性ものはデューベリーと呼ばれることもあります。

また、キイチゴ属はバラ科の植物であるため、ブラックベリーにもトゲを持つ品種とトゲを持たない品種があります。

家庭などで育てる場合はトゲがない方が管理しやすいということもあり、ソーンフリーやサテンブラックといったトゲなしの品種が人気となっています。

 

収穫

ブラックベリーの実は、結実した頃は赤い色をしていますが、収穫は実の色が黒く変色するまで待ちましょう。

6月下旬頃に結実したあと、粒を大きくしながら熟しはじめ、収穫期は7月〜8月頃になります。

実の色が熟して、完全に黒くなってきたら収穫のタイミングです。収穫する際は湿度の低く乾いた晴れの日を選ぶといいでしょう。

実の汚れなどを防ぎやすく、スムーズに収穫を行うことができます。

また、十分に実が熟していれば手で掴んで引っ張るだけでも簡単に回収することができますが、ハサミで実の部分を切り取ることで綺麗に収穫ことができます。

ラズベリーとは違い、ブラックベリーは花床と呼ばれる芯の部分がついたまま取れるのが特徴となっています。

実はそのまま生食することもできますが、酸味が強いため、長期間保存する場合はジャムなどに加工されることが一般的です。

一度実を付けた枝は、この先もう実をつけることはないので、収穫後は邪魔にならないように早めに切り落としておくといいでしょう。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

開花時期は5月から6月頃になっており、日本ではゴールデンウィークが終わった頃から開花することが多いです。

ブラックベリーの花は花弁の数が五枚で、薄いピンク色や白い色をした花を咲かせます。

虫媒花であり、虫媒によって受粉を行い、花が散ったあとはすぐに赤い実をつくります。

虫が少ない地域ではうまく花粉を運べないこともあるので、人工受粉を施してあげるといいでしょう。

 

トリビア

花言葉

ブラックベリーには、黒い色の実をつけることからか、「孤独」や「嫉妬心」といった少し暗いイメージの意味を持つ花言葉があります。

その一方で「素朴な愛」や「思いやり」といった真っ直ぐな魅力を意味する花言葉もあります。

ブラックベリーの実の色は黒く、あまり派手に目立ちはしませんが、しっかりとした風味や酸味を持っていることから、このようなイメージがついたとされています。

またヨーロッパでは、古代ギリシャの時代から野生種のものが収穫されるなど、人々の生活に身近な果樹であることから「あなたと共に」といった花言葉も存在します。

 

由来伝承

ブラックベリーは栄養価が高いこともあり、昔からアメリカの原住民や古代ギリシャの人々の間でも野生種のものが食べられていました。

現在ではデューベリーと呼ばれる、もともとはツル性に生長する植物でしたが1930年代頃にアメリカで栽培や品種改良が進められるようになり、管理のしやすい低木性のものやトゲを持たない品種などがつくられるようになりました。

ベリー類の一種ですが、ラズベリーと同じキイチゴ属の品種であり、ツツジ科スノキ属のブルーベリーやクランベリーとは異なる分類となっています。

見た目が似ていることから、桑の実(マルベリー)と間違われることもありますが、厳密には違う品種です。

 

まとめ

今回はベリー類のひとつでもあるブラックベリーの育て方についてご紹介しました。

比較的丈夫で育てやすい品種ですが、育ちすぎると管理が難しくなったり、野生化してしまうこともあるので注意が必要です。

収穫した実は栄養も高く、ジャムやソースなど幅広い使い方があるのも魅力的ですね。ぜひ一度育ててみてください。

 

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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