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水菜の育て方

  • アブラナ科
  • アブラナ属

水菜の基本情報

ジャンル

野菜

形態

一年草

学名

Brassica rapa var. laciniifolia

別名

ミズナ,京菜

原産地

欧州

水菜の性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

種まき

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収穫

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水菜の育て方の画像

水菜の育て方

水菜はアブラナ科の植物でシャキシャキの食感が特徴です。

おひたしやサラダ、鍋ものなどの料理に使われていて、ビタミンCやカルシウムを多く含みます。

水と土があれば育つので、家庭での栽培も簡単ですよ。今回はそんな水菜の育て方などをご紹介しましょう。

基礎情報

日当たり

水菜はやわらかい日光を好みます。

ただし発芽したばかりの頃はデリケートなので、できるだけ直射日光を避けて育てた方が良いでしょう。

冷涼性を好み、冬は-5℃まで耐えます。霜に注意しつつ冬も日光に当てて育てましょう。

耐暑性もある程度あるので、真夏を除けば1年を通して育てやすい植物だと言えます。

25℃を超えると生長が止まるので、夏はできるだけ直射日光と高温を避けて育てましょう。

 

置き場所

水菜は水と土さえあれば育てられるほど、水を好む植物です。

育てやすい植物ですが乾燥に弱いので、水切れには注意が必要です。

高温では生育が止まり、冷涼性を好むという性質もあります。

極寒地や極暑期などを除けば、ほぼ1年を通して日本の各地で育てられます。

プランターで育てると管理しやすいですよ。

酸性の土を嫌う植物なので、植え付けの2週間ほど前にアルカリ性で中和して、土壌を整えておくと良いでしょう。

種蒔きから収穫まではおよそ40日間で、日当たりが良く涼しい場所で特に元気に育ちます。

病気や害虫予防のためにも、風通しが良い場所に置くとなお良いです。

 

水やり

水菜は高温になるとしおれやすく、25℃を超える夏の栽培にはあまり適していない植物です。

真夏に入る前に収穫が終わるように育てて下さい。

できるだけ涼しくて直射日光を避けられる場所で育て、必要なら遮光ネットを使いましょう。

そして水切れには十分な注意が必要です。基本の水やりは土の表面が乾いてから、水を与えます。

高温で蒸してしまわないよう、気温が高くならない内に水やりをするのがコツです。

冬も基本は同じですが、乾燥に注意が必要です。

とはいえ湿りすぎも良くないので土の表面が乾いているか、しっかりと確認してから水やりをしましょう。

株元にワラを敷くなどのマルチングをすると保湿と保温の効果が得られます。

地植え、プランター栽培ともに寒冷紗で霜対策もしておきましょう。

-5℃まで耐えるとはいえ、凍結すると枯れてしまいます。

気温より低い水を与えたり、日光が当たらない時間帯の水やりは避けて下さい。

 

肥料・追肥

育てる期間が40日程度と短いため、肥料はあまり必要ありません。

もし肥料を使うなら、植え付けの際に緩効性化成肥料を混ぜて下さい。

小株採り向けの品種なら、そのまま収穫まで追肥を施さなくても大丈夫です。

大株採りの品種の場合は間引きが終わったタイミングで化成肥料を追肥として施します。

液体肥料の場合は同じタイミングで、週に1回くらいのペースで施します。

水菜は肥料を与えすぎてしまうと、葉や茎が固くなって食感にも影響が出てしまいます。

様子を見ながら適量を心がけて下さい。

 

用土

水菜を育てる時は水はけが良く適度な栄養のある土を使います。

市販の野菜用の培養土か、自分でブレンドした土を使いましょう。

プランターなら赤玉土小粒と腐葉土とバーミキュライトを6:3:1でブレンドしたものがおすすめです。

また、水菜は酸性の土を嫌う性質があるため、化学肥料と苦土石灰を約10gずつ混ぜて中和しておくと良いでしょう。

苦土石灰と化学肥料は用土10リットルに対して10〜20g程度の割合を目安にして下さい。

地植えの場合は、種蒔きの2週間前から土を耕します。

まず土を20cmほどの深さまで耕し、苦土石灰を1㎡辺り150g前後まいてさらに耕し、1週間空けます。

それから1㎡辺り2kgの堆肥と化学肥料150gを混ぜて、もう一度耕します。

土の準備ができたら、高さ10cmの平畝を作って下さい。これで種蒔きの準備が完了です。

プランター用の土も、2週間前に苦土石灰で酸性を中和しておいて下さいね。

 

植え替え・植え付け・種蒔

水菜は基本的に40日間ほどで収穫するので、植え替えの必要はありません

親株を残してもう一度収穫する場合も同様です。育てる時は種や苗から育てますが、一般的なのは種から育てる方法です。

種蒔きに適した時期は4〜5月、9月〜10月です。秋に種を蒔いて真冬に入る前に収穫すると、みずみずしい葉に育ちます。

また、アブラナ科の水菜は連作障害を起こしやすい植物なので、連作は避けるべきです。

特に地植えの場合、過去1年以上アブラナ科の植物を育てていない場所で育てないといけません。

 

増やし方

水菜は種蒔きで増やせます。その方法をご紹介しましょう。

プランターの場合は鉢底石を入れてその上に培養土を入れ、縁から3cmくらいの高さくらいで調整します。

そして深さ1cm程度の溝を支柱などで作り、1cm間隔で1粒ずつ種をまいていきます。

条間(作物を植え付けた時の間隔)は小株採り向けの品種なら、15cmくらいが良いでしょう。

地植えの場合はすじ状の溝を作り、1〜2cm間隔で種が重ならないようにすじまきにします。

条間はプランターより少しゆったりと取って、20cmくらいにしましょう。

種蒔き後は水をたっぷりと与え、本葉が5枚以上に増えるまで水切れに注意します。

冬も凍結しなければ大丈夫なので、乾燥に気を付けて管理します。そして本葉が1〜2枚出てきたら、間引きをしましょう。

この時は間隔を優先し、3cm間隔になるようにします。

夏の高温期は本場が5枚くらいになったら、間引きして5cm間隔で調整します。

美味しい水菜を作るためにも、間引きは重要になってきます。

水菜を収穫せずにいると花が咲き、枯れた後にさやが生えて種の採取が可能です。

ただし放置してしまうとアブラムシが発生しやすいので、適度に駆除して下さい。

 

病気・害虫

水菜などのアブラナ科の植物は、とても害虫に好まれやすい植物です。特にアブラムシには注意が必要です。

種蒔き後から、防虫ネットでしっかりと対策をしておきましょう。

他にもアオムシ、コナガ、ヨトウムシなど様々な害虫が付きやすい植物です。

定期的に葉に穴が空いていないか確認して、もし害虫を発見したら早めに駆除しましょう。

また、日当たりが悪かったり水はけや風通しの悪い土壌で育てると、うどんこ病、立枯れ病、灰色かび病などの病気にかかりやすくなります。

ベランダにプランターを置く時は日当たりが十分か、風通しの良さに問題がないか確認しましょう。

 

管理温度

水菜を育てる際の適温は15~20℃で、冷涼な気候を好みます。しかし耐寒性もあり、-5℃までの寒さにも耐えます。

降雪のない地域なら霜対策をすれば、冬でも地植えで育てられます。

ただし直射日光や高温には弱く、25℃を超えると生長が止まります。葉がしおれやすくなるので、夏の管理は注意が必要です。

家庭で育てる場合は4〜5月や9〜10月から育てると適温で管理できるので、初心者にもおすすめです。

 

種類・品種

水菜はアブラナ科アブラナ属の植物で、日本の京都が原産地です。

平成に入ってから全国で出回るようになり、家庭でも育てやすい品種もあります。

小株採り向けの「京みぞれ」は食感も品質も高く、ポピュラーな品種です。

他にも紫色でアントシアニンが豊富な「紅法師」のような、彩りの良い品種もあります。

大株採り向けの品種では「白茎千筋京水菜」のような、旺盛に育ち冬の鍋物に最適なものもあります。

初心者の方でも、小株採り向けの品種は特に育てやすいので、園芸店などでチェックしてみて下さい。

 

収穫

水菜の収穫時期は、種蒔きから40日後くらいです。

春まきならだいたい5月中旬以降、秋まきなら10月以降が収穫に適しています。

育ち過ぎてしまうと葉が固くなるので、葉がやわらかい内に収穫しましょう。草丈が20㎝以上になったら、収穫の目安です。

根本から収穫しても良いのですが、株元を5〜6㎝残して切っておくと、もう一度収穫することができます。

もし株元を残すなら、葉が混み合ってしまわないように注意して、いくつか抜き取ると良いです。

秋まきの水菜は特に美味しいので、ぜひ味わってみて下さい。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

野菜としての印象が勝る水菜ですが、花を咲かせます。

ただ花が咲いてしまう頃には固くなって食用に向かなくなってしまうので、なかなか見る機会はないかもしれません。

水菜はアブラナ科なので、菜の花に似た花びらが4つの黄色い花を咲かせます。

菜の花と違うのは花びらが均等ではなく、2つの花びらが1対になった並び方をしていることです。

普段はなかなか見られない水菜の花を見られるのも、家庭で栽培する時の魅力ですね。

 

トリビア

花言葉

水菜の花言葉は「虚空」です。小さくて可愛い見た目からは、なかなか想像がつかない花言葉ですね。

虚空という言葉には何もない空間、大空といった意味があります。

そして仏語では妨げるものが何もなく、全てのものが存在するための空間という意味もあります。

この花言葉が付いた経緯は分かりませんが、想像力を掻き立てる素敵な花言葉ですね。

 

由来伝承

水菜は冬の始まりを告げる京野菜です。

元々は京都の東寺九条で栽培されていて、肥料を必要とせず水と土のみで栽培されていたことが水菜という名前の由来だと言われています。

平安時代から栽培されてきたとも言われていますが、似た野菜が多く水菜と見分けがつかないのでハッキリとはしません。

文献としては江戸時代に刊行された「毛吹草(けふきぐさ)」や農学書から水菜が栽培されてきた事が読み取れます。

また、水菜の変種として「壬生菜(みぶな)」というものもあります。

葉にギザギザの切れ込みがなく先端が丸いのが特徴で、京都の壬生寺周辺で栽培されていたことから、そう名付けられました。

 

まとめ

今回は京野菜のひとつ、水菜をご紹介しました。

全国的に有名になったのは平成に入ってからですが、歴史は古く京都で長く親しまれてきたのが分かります。

名前の通り水と土があれば育つので、初心者の方でも安心して育てられますよ。

工場のように、キッチンの一角で水耕栽培して育てる事もできます。もし興味を持たれたら、お家で水菜を栽培してみて下さい。

 

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takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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