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希少性のあるヒトツバタゴはどんな植物なのでしょうか。変わった名前の由来も気になりますよね。このページではヒトツバタゴについて解説しています。花の特徴、花言葉、簡単な育て方についてもまとめているので、ぜひご参照ください。
ヒトツバタゴは、モクセイ科ヒトツバタゴ属の植物です。別名はナンジャモンジャノキです。ちなみにこの別名のナンジャモンジャノキは、クスノキ、イヌザクラにもつけられています。
原産地は、中国、朝鮮半島、台湾でアジアの植物です。
ヒトツバタゴは成長すると20メートルにもなる高木で、幹は灰褐色をしています。ヒトツバタゴの葉は細長く4センチから10センチほどです。
ヒトツバタゴの果実は1センチくらいの楕円形で,できたばかりの果実は緑色ですが熟すと黒くなります。見た目からするとおいしそうに見えるかもしれませんが、食べられるほどおいしくはありません。
ヒトツバタゴは日本にとっては希少な植物で、絶滅危惧植物に指定されています。国内でも自生する地域は少なく、長野県、愛知県、岐阜県、長崎県です。見つけたらぜひよく観察しましょう。
ヒトツバタゴは漢字で書くと「一ッ葉タゴ」です。小葉を持たない単葉であるため「一ッ葉」という名前がつけられました。
タゴとはトネリコのことです。トネリコはヒトツバタゴと同じくモクセイ科の植物です。ヒトツバタゴとトネリコは見た目がよく似ていることから「一ッ葉でトネリコに似ている植物」という意味となる「一ッ葉タゴ」という名前になりました。
ヒトツバタゴの花期は5月です。徐々にポツポツと花が咲くのではなく、一気に開花するため開花すると非常に見事です。花の色は白で、開花するとまるで雪がつもったかのような美しさです。花は酸形花序で花冠は4裂します。
またヒトツバタゴは花が咲くと、ほのかによい香りがあるのも特徴です。甘い香りで開花していると風に乗って香りがすることがあります。
ヒトツバタゴはトネリコに似ています。
モクセイ科トネリコ属の植物で日本を原産地とします。庭木にする家も多く花期は5月から6月。ヒトツバタゴの葉が単葉であるのに対してトネリコは複葉です。
複葉(ふくよう)とは小さな葉が枝に集まることを指します。葉の付き方に違いがあるため、区別は容易です。
ヒトツバタゴは育てやすい植物で、庭木にもよいでしょう。日当たりのよい明るい場所で育ててください。大きく成長するため、広い場所に植えましょう。鉢植えでも育てられますが、地植えがおすすめです。
土は水はけのよいものが向いています。鉢植えで育てる場合は、赤玉土と腐葉土の割合を2:1で作ってください。
肥料は地植えの場合は1月に寒肥として株元に有機肥料を与え、鉢植えは3月に化成肥料を与えます。
ヒトツバタゴは丈夫で病害虫を気にすることなく育てられるため、育てやすい植物と言えますが、大きく成長するためある程度スペースを確保してから植え付けましょう。
ヒトツバタゴの花言葉は「清廉」です。
真っ白な花を咲かすことからこのような花言葉になったと考えられます。
希少な植物であるヒトツバタゴは見かけたらよく観察したいですね。花期になるとブワっと一斉に真っ白い花を咲かせ、白い雪がつもったかのような美しさがあります。香りもぜひ楽しみましょう。
GreenSnap編集部