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パキラは丈夫で育てやすいので、初心者におすすめの観葉植物です。お店などで幹が編み込まれたおしゃれなパキラが販売されていますが、じつは自分でもパキラの編み込みを作ることもできます。
今回はパキラの編み方や編み込みパキラのお手入れのコツをご紹介します。
パキラといえば、一番人気といってもよいほどポピュラーな観葉植物です。耐陰性に優れ、日陰に強く乾燥にも強いので、お手入れの手間がかからないのも魅力ですね。
幹が3本や5本に編み込まれたパキラは、「編み込みパキラ」「ねじりパキラ」という名前で知られ、写真のような形状のパキラを見たことがある方も多いのではないでしょうか。編み込まれたパキラはとてもおしゃれですが、一般的なパキラよりも高価な場合が多いのが悩みの種です。
じつは編み込みパキラは簡単に仕立てることができるので、パキラを育てていて編み込みパキラが欲しくなった方はぜひ自分で編み込みにチャレンジしてみましょう。
編み込みパキラをつくるのにもっとも適しているのが、生育期である5〜7月です。
この時期のパキラはぐんぐんと伸びて成長する時期なので、多少ねじっても刺激やストレスに負けずに伸びてくれます。
一方で、休眠期や猛暑の時期である8〜3月は避けましょう。この時期に編み込みをしてしまうと、株の体力が弱まっている時期なので枯れかねません。必ず生育期に作業しましょう!
パキラの幼苗は、挿し木苗でも実生苗(種から育てた苗)でも構いません。まだ幹が柔らかい樹高30cm程度のものを用意してください。パキラは成長して大きくなると、幹が太く硬くなるため編むことができなくなってしまいます。パキラの幹を編むには、まだ幹が若く柔らかい時期に行うことが大切です。
挿し木苗でも実生苗でも編み込みの手順は同じですが、挿し木苗だとみきが太りにくいためスカスカな編み込みの仕上がりになる場合があるため、実生苗から育てたパキラを編み込むのが一般的です。
まず編み込みするときに邪魔になる余分な葉や枝を切り落としましょう。だいたい根元から20cmほどを編むので、上部分以外は清潔なハサミで切り落としてください。
同じくらいの高さのパキラをひとつの鉢に寄せ植えにしましょう。隙間がないと成長する余白がなくなるので、だいたい10〜15cmほど、適度に隙間を広げて植えてあげることがポイントです。
2株なら横並びに、3株なら正三角形に、4株なら正方形に、といったように寄せ植えしてください。
植え込んだパキラを、根元から編んでいきます。あまりきつく編み込むと幹が成長した際に折れやすくなるので、少しゆとりを持たせて編むのがポイントです。編み終わった部分は紐や結束バンドで軽く結んで固定しましょう。
編み込みができたら鉢の真ん中に支柱を立て、支柱にパキラを固定してあげましょう。
編み込んで葉が重なっている部分はカットして調整しましょう。すべての葉に日が当たるようなイメージですき込むといいです。
編み込みパキラはひとつの鉢に複数株植えてある状態なので、密集による蒸れや日照不足などによって生育障害が起きやすいです。そのため、一般的なパキラよりも枯れやすいので、寿命が短いといわれるこがあるかもしれません。
編み込みパキラは数株を寄せ植えしてつくるため、一般的なパキラよりも圧倒的に蒸れやすいです。
また、葉や枝が生える量は2倍、3倍と寄せ植えた株の数に応じて増えていきます。そのため蒸れを原因とした病害虫が発生しやすくなり枯れることがあります。
編み込みパキラはよく葉が生い茂るため、内部の葉まで日が当たらなくなり、内側から枯れ込んでいくということがよくあります。
編み込みパキラは必要な水の量も株数の応じて増えるので、一株のパキラと同じような水やりペースで育てていたら水枯れが起きてしまう可能性があります。
だからといって水やりの量や回数を増やすと、今度は根腐れになってしまう可能性もあるので注意が必要です。
編み込みパキラを剪定するときは、全ての葉に日が当たるように、株を見て向こう側が透けて見えるくらいのボリュームになるように剪定しましょう。
しっかり葉数や枝数を抑えることで、均等に日が当たって風通しもよくなり、病害虫に強く丈夫な株に育ちます。
編み込みパキラはより風通しのいい場所に置いてあげましょう。レースカーテン越しの窓際や、定期的に外に出してあげたりするといいです。
水やりは生育期なら土が乾いたら与えるというペースが基本ですが、数株組み合わせた編み込みパキラは、株の数や大きさによって必要とする水の量がまちまちです。
確実なのは水分計を使う方法です。いつ水やりが必要なのか一目で判断できるので、水分計に従った頻度で、鉢底から水が滲み出るまでたっぷりと与えましょう。
編み込んだパキラの一部の幹が枯れてしまった場合、枯れた幹だけきれいに切り落として取り除きましょう。枯れた幹を取り除けば、他の幹は元気に育っていきますよ。
枯れた幹を取り除いた直後は幹に隙間ができますが、成長して幹が太くなるにつれて、徐々に隙間は埋まっていくので安心してくださいね。
幹が枯れているかどうか見た目で判断するのは難しいのですが、触るとわかりやすいかもしれません。幹が枯れると葉も枯れ、触るとふかふかと柔らかくなります。
見た目では、枯れると全体的に茶色くなってきます。一部を切り落として断面が茶色いと枯れていると判断できます。
編み込まれたパキラはとてもおしゃれなので、インテリアとしてもお部屋の印象をワンランク上げてくれますね。剪定した挿し木で編み込みパキラに挑戦できるので、すでにパキラを持っている方はぜひ挑戦してみてくださいね。
GreenSnap編集部