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竹の花が咲いたというニュースを聞いたことはありませんか。2019年に竹の花が全国的に開花していて新聞やテレビでたくさん取り上げられました。そもそも竹に花のイメージを持つ方は少ないですよね。
今回は竹の花について解説しています。竹の花が咲くと不吉といわれる理由についてもまとめたのでご参照ください。
竹の花期は4月から5月ですが、毎年この時期になると花を咲かせるわけではありません。そもそも竹の花といわれても想像ができない人も多いでしょう。
竹の花は非常に珍しく、長いと120年周期で開花するとも言われているため、ほとんどの方が竹の花を見たことがありません。
しかし実際の開花周期は詳しくはわかっておらず、栽培から67年後に開花した竹もあれば、100年開花していないとされるものもあります。一般的には竹の花は60年から120年周期で開花すると考えられています。
花は咲くといっても赤やピンクの美しい花ではありません。竹はイネ科の植物で、竹の花はイネの稲穂のような見た目をしていてあまり花っぽくは見えません。
なぜか全国的に竹の開花報告がされることがありますが、理由はまだわかっておらず、地域が異なっていても全国で一斉に咲くことがあります。
竹の花が咲く理由は、子孫を残すためと考えられます。
一部の竹の種類では花を咲かせたあとに種子を作るため、子孫を残すために開花すると考えられています。そして開花したあとはその株は死んでしまうことが多く、開花にはかなりのエネルギーがかかっているのかもしれません。
しかし、竹のなかでも真竹とハチクは花後に種を作らず、たけのこが生まれることで竹林が再生されていきます。そのため、竹の花が咲く理由は完全にはまだわかっていません。
一生に一度見られるかどうかというほどなので、竹の花が咲くと誰も見たことがないため不吉とされました。
竹の花は1つだけ咲くのではなく、竹林全体で一斉に開花させるのが特徴です。これを竹の一斉開花と呼びますが、何年も咲かなかった花が突然まとめて咲くことがあまりにも珍しいため不吉な印象を与えるようになりました。
一斉に咲く理由もくわしくはわかっていませんが、少量ずつ開花して種子をまいていくと種が動物に食べられてしまう可能性があり、それを避けるためだと考えられます。
竹の花は咲いたあとに一斉に枯れます。ひどいと竹林そのものが全部枯れて死んでしまうこともあるほどです。
今までずっと緑色の竹林だったものが、突然たくさん倒れて枯れてしまうのはショッキングで不吉に見えたのでしょう。かつては疫病の前触れ、地震の前触れといわれることもあります。今でも不吉なため竹の花が咲くとニュースになることがあるほどです。
一斉に枯れる理由は、竹は地下で茎がつながっているから。そのため1つ1つが独立しているのではなく、竹林全体が1つの植物と考えられます。1つが枯れ始めると、まとめて枯れてしまうのが竹の特徴です。
また一斉に枯らすことで日照部分を拡大させることが目的とも考えられます。
長ければ数十年は復活しないこともあります。一度竹の花が咲くと、枯れたまま何年も復活しないことから花が不吉に感じられたのでしょう。
どの竹でも咲くとはまだわかっていません。竹の開花周期が非常に長く、まだ開花の確認がされていない種類もあるためです。
竹の花言葉は「節度」、「節操のある」です。これは竹に節があることが由来だと考えられます。
英語でも竹には花言葉があり、「強さ」、「忠誠」、「不動」です。
竹は長いと120年に1度開花するほどのなかなか花を咲かせない植物です。非常に身近な植物であるにもかかわらず、生態についても詳しくはまだわかっていません。
不吉なことが起きるともいわれていますが、一生に一度見れるかどうかの珍しいことなのでご自宅の竹が咲いた場合はぜひ観察してみましょう。花後にに竹がどれくらいの時間をかけて本当に枯れるのかも調べてみるとおもしろいかもしれませんね。
GreenSnap編集部