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ドライフラワーの作り方はとても簡単です。プレゼントでいただいた花束や、家の庭で咲いている花を、もっと長く楽しむためにも、ぜひドライフラワーの作り方をマスターして挑戦してみましょう!
今回は、花を長期間楽しめてインテリアにもぴったりの、ドライフラワーの作り方についてご紹介します。
ドライフラワーの作り方には大きく3つの方法があります。どれも簡単につくれるので、気軽に挑戦してみるといいでしょう。
① ハンギング法(自然乾燥法)
② シリカルゲル法
③ ドライインウォーター法
ただし、ドライフラワーは作り方によって、仕上がりに違いがでたり、適した草花が変わってきます。それぞれのドライフラワーの作り方について詳しく説明するので、自分にあった作り方を選んでみてください。
ハンギング法とは、ドライフラワーの作り方の中でもっともポピュラーで、花自体を逆さにして吊るして、自然に乾燥させる作り方です。自然乾燥法とも呼ばれます。
ハンギング法でのドライフラワーの作り方では、手軽で簡単につくれるという点がメリットです。また、そのまま花単体を吊るすだけなので、壁に彩りを与えてインテリアに馴染みやすく、乾燥中も鑑賞用に楽しめます。
対して、ハンギング法でのドライフラワーの作り方のデメリットとしては、乾燥の場所が限られたり、完成までに時間がかかること、仕上がりの花の縮みや色落ちが激しいことが挙げられます。
ハンギング法を使ったドライフラワーの作り方では、さまざまな吊るし方で乾燥させることができます。
生花の状態であらかじめスワッグをつくり、そのまま逆さにする吊るし方はでは、乾燥して茎が痩せるのを見越して、きつめに頑丈に束ねておきましょう。
また、花びらが大きめ、もしくは花径が大きい草花の場合、一本ずつ話した吊るし方のほうが、キレイに仕上がります。
シリカゲルとは、市販の食品などに入っている乾燥剤のことです。シリカゲルは自身の重さに対して50%ほどの湿気を吸うという性質があります。シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方では、この性質を利用して、生花にまぶして乾燥させます。
シリカゲルは100均などで手に入り、最近ではドライフラワー専用のシリカゲルも販売されているので、手芸店やネット通販でお探しください。
シリカゲル法でのドライフラワーの作り方では、自然乾燥したときよりも花の色褪せが少なく、縮みも少ないので、ほとんど生花に近い状態のままドライフラワーでできることがメリットです。
逆に、シリカゲルをつかったドライフラワーの作り方のデメリットとしては、シリカゲル自体にコストがかかることや、粉状のシリカゲルの扱いに手間がかかることなどが挙げられます。
また、シリカゲルに埋めてつくるため、基本的には花首のみのドライフラワーに向いています。
ドライインウォーター法とは、花をごく少量の水に挿しながら、花の水分を少しずつ蒸発させていく、ドライフラワーの作り方のひとつです。
ドライインウォーター法でのドライフラワーの作り方では、花を逆さにせずにドライにできるため、花の形がそのまま残りやすいメリットがあります。
花の丸い形、ふんわりとしたフォルムを残したい花(アジサイやカスミソウなど)に向いていて、手間もかからず、乾燥中も鑑賞用として楽しめます。
対して、ドライインウォーター法のデメリットとしては、水に挿しながら少しずつ水分を抜いていくため、完成までに時間がかかるということが挙げられます。また、茎が細めの草花だと、乾燥中に曲がってしまう可能性が高いので向いていません。
それぞれのドライフラワーの作り方に共通して大切なのが、摘んですぐの新鮮な花を使うことです。生花をいけて楽しんでからドライにしたいのもわかりますが、新鮮な花を使ってつくると色褪せしにくく、比較的きれいなドライフラワーが完成します。
ドライフラワーに適した花は、水分が少ない花です。水分が少ないと、ドライフラワーになったときの縮みも少なく、発色もきれいに残ります。
例えば、カスミソウ、バラ、スターチス、センニチコウ、ミモザ、アジサイの他、プロテアなどのワイルドフラワー、トロピカルフラワーなどがおすすめです。
バラは花束などにもよく使われ、プレゼントに選ばれる花No1.でもあります。バラはドライフラワーにすると、アンティークな風合いがましてインテリア性がグッとあがります。赤いバラは黒く濁った色になりがちなので、少しコツがいります。
かすみ草は花壇でも花束でも、隙間を埋めたり引き立て役に重宝する花です。もともと水分がすくなく、ドライフラワーにしても花姿があまりかわらないのが魅力です。ほかの花とあわせてスワッグにしてから吊るして乾かすのもおすすめです。
ラベンダーはドライフラワーにしてもあまり色褪せず、咲き始めにつくればその心地よい香りが残るのも特徴です。青紫の花でドライフラワー向きの花は少ないので、スワッグやリースなどのアレンジメントの中で引き締め役として活躍してくれます。
アジサイのドライフラワーは、色褪せた姿が秋色アジサイとも呼ばれ人気です。花と思われている部分は、葉の一部が変形した萼苞なので花びらのようにやわではなく、ドライフラワーにしても花姿があまり変わりません。ゴミや虫が入りやすい花の構造なので、つくるまえによく洗う下処理が必要です。
カーネーションは母の日に贈る花の代表的な存在で、長く残して飾っておきたい花でもあります。もともと花びらにあまり水分を含まず、フリルのように波打つ形をしているため、ドライフラワーにしても花姿はあまり変わりません。作り方によって色褪せの具合が変わるので、好みの方法でつくりましょう。
ひまわりは夏の風物詩でもあり、ドライフラワーにして楽しむことができる花です。ひまわりの咲き方・種類によっても、仕上がりがか変わりますが、薄い花びらは縮れて花央だけが残るのが特徴です。生花とはまた違ったシックでアンティークなルックスが楽しめます。
ガーベラは太い花茎におお振りな形良い花を咲かせます。切り花として通年出回りアレンジメントや一輪挿しにも人気です。花色や咲き方の種類も豊富で、とくにシリカゲルでドライフラワーにすると、まるで生花のような仕上がりを楽しめます。
パンパスグラスはイネ科の植物で、ススキにも似ていますが毛足が長く、ドライフラワーのアレンジの中でいいアクセントになります。パンパスグラスに似たラグラスはもう少し毛足が短く、猫じゃらしのような形をしています。全体をぼかしたようなスモークツリーという植物もよく使われていますよね。
エリンジウムはダークな色味でドライフラワーのアレンジに大人っぽさを演出してくれます。青っぽい紫のドライフラワーはあまり多くないので、この色味を使いたいときは重宝します。ちょっとツンツンした見た目も、洗練された雰囲気をかもしだしていて、ドライフラワーのアレンジメントにはかかせない存在です。
ドライフラワーでよく見る黄色いぽんぽんの花は、クラスペディアといいます。ドライにしても色もあまり変わらず、このフォルムもあいまってかなりアクセントになりますよね。ちなみに紫の丸いぽんぽんした花はエキノプスという植物です。
プロテアはワイルドフラワーの代表的なお花で、その独特な異国感満載な見た目から、ドライフラワーのアレンジでは主役級の存在感を発揮します。ワイルドフラワーにはドライ向きのお花が多く、ほかにもピンクッションなども独特なビジュアルで目を引きますよね。
ほんの少しピンク色に色づく、細かなお花が特徴的なライスフラワー。単体でアレンジしても清楚なイメージになりますし、組み合わせても他のお花をうまく引き立ててくれる名脇役となってくれます。ちなみにライスフラワーと似たレースフラワーはより華奢な印象になります。
プルムサムもワイルドフラワーの一つで、花がひらいたときの綿毛のようなふわふわ感がお花との相性がいいのでよく使われています。また、花が開く前のつぼみの状態も独特で、つぼみのままドライにして使うこともできます。
アーティチョークはつぼみの状態で食用としても出回る西洋野菜のひとつです。つぼみがひらくと鮮やかな青紫や赤紫の花を咲かせます。ドライにすると花の色味は多少落ちますが、萼のトゲトゲやサイズ感にインパクトがあるのでドライフラワーのアレンジメントでよく使われています。
ハスといえば、夏頃に水面に美しい花を咲かせる水生植物ですが、花が咲き終わると実がついて、さらに秋が深まってドライフラワーになると、このように焦げ茶色のユニークな姿になるんです!アレンジメントに加えると、ナチュラルかつシックな雰囲気になりますよ。
ドライフラワーは、生花より鑑賞期間が長く、こまめに手入れすれば保存もききます。ドライフラワーの作り方をマスターしたら、思い出のお花や、大切な花で挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
ドライフラワーは飾り方もいろいろと楽しめるので、こちらの記事も参考にしてみてください。
ドライフラワーは一度つくってしまえば、長く飾って楽しむことができます。ドライフラワーの作り方はどれも簡単で、基本的には放ったらかしでつくれるので、皆さんもドライフラワーづくりに挑戦して、インテリアやDIYを楽しんでください。
GreenSnap編集部