タマネギの栽培・育て方|苗の植え方や植える時期は?失敗しないコツは?

生食では辛みがあり、熱するとコクのある甘みを増すタマネギは、サラダに炒め物、スープなど、あらゆる料理に欠かせない野菜です。栽培期間は長いですが、育てやすいので栽培難易度的は高くありません。

今回は保存もきく料理の万能食材、タマネギの栽培方法について、ご紹介します。

もくじ 〜タップorクリックで項目にジャンプ〜

タマネギ栽培で失敗しないためには?トウ立ちを防ぐコツ!

タマネギは病害虫に強く、栽培難易度こそ高くはないものの、トウ立ちしてしまい失敗するというケースが多いです。トウ立ちとは花芽が分化形成されてしまい、玉が肥大化しなくなったり、玉に芯ができて硬くなってしまう状態のことを指しています。

トウ立ちによる失敗を防ぐためにも、タマネギの栽培では次の3つのポイントに注意しましょう。

  • 育てる場所にあった品種を選ぶこと
  • 良い苗を選ぶこと
  • 与える肥料とタイミングに注意すること

とくに品種選びと良い苗を選ぶことが大切です。次項を参考にして、タマネギ栽培の良いスタートダッシュを切りましょう!肥料ついても記事内で詳しくご紹介していきます。

ちなみにタマネギは、地際の茎の太さが1cmを超えてから10度以下の低温に一定期間さらされると、春にトウ立ちしてしまいます。

タマネギの苗の選び方

良い苗の見分け方

タマネギ 苗 選び方 イラスト

タマネギの苗を入手するときは、良い苗のサインである以下の点に注意して選びましょう。

  • 根が白くよく伸びている
  • 草丈が25〜30cmほど伸びている
  • 葉が上にピンと伸びている
  • 葉の枚数が4〜5枚
  • 茎の太さがえんぴつの太さと同じくらいの7〜8mm

一方、茎が貧弱であったり太すぎる苗は枯死してしまったり、生育が良すぎて春にトウ立ちしてしまうので避けましょう。

正しい品種の選び方

タマネギには極早生、早生、中生、中晩生、晩生といった栽培期間が異なる5つの品種タイプがあります。

極早生ほど栽培期間が短く、晩生ほど栽培期間が長くなる傾向にありますが、これは栽培適温と日長条件が異なるために生まれる違いです。

具体的に言うと、タマネギの肥大化には極早生なら15~20度の気温と10~11時間の日長が必要です。晩生なら20〜25度の気温と13~14時間が目安となります。

そのため、栽培する地域の気温と日照時間にあった品種選びをすることで、トウ立ちによる失敗を防ぐことにつながります。

タマネギを栽培する場所

タマネギは、ほどよい日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。品種にもよりますが、タマネギの生育適温は15℃前後と、冷涼な環境を好みます。耐寒性は強いですが耐暑性は弱く、気温25℃以上になると生育が鈍ります。

タマネギ栽培の土づくり

タマネギは排水性と保水性のバランスのとれた土を好みます。酸性土壌に弱く、適正pHは6.5〜7.5ほどですので、苦土石灰でしっかりと調整しましょう。

プランター栽培の場合

イラスト:プランターの場合の野菜の土づくりの方法

プランターでタマネギを栽培する場合、用土の配合は赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の比率で用意し、用土1Lあたり緩効性化成肥料を10〜20g混ぜ合わせて1週間なじませてください。その後用土1Lあたり苦土石灰を2gまぜ、さらに1週間寝かせてから使います。

なお、タマネギをプランターで栽培するときは、深さ20cmほどあるものを使いましょう。標準的サイズである600〜650のものがおすすめです。鉢底には4〜5cmほど底石を敷いてから土づくりをしておくといいです。

地植え・畑栽培の場合

イラスト 畑の土づくり 苦土石灰 堆肥

地植えでタマネギを栽培する場合、種まきの2週間前に、畑1㎡に対して苦土石灰200gをまいて、よく耕してください。その1週間後、畑1㎡に対して、堆肥2kg、緩効性化成肥料100gを畑全体にまいてすき込みます。種まきはまたその1週間後におこないましょう。

緩効性化成肥料の量を3割ほど減らして、畑1㎡あたり熔リン、もしくは過リン酸石灰を30〜50gまいておくと、トウ立ちによる失敗が少なくなります。

タマネギの植え方

植える時期

タマネギの苗の植え付けは11月上旬〜12月上旬に行いましょう。苗を入手する場合は前項を参考に。種から育てた場合は株元が、鉛筆くらいの太さかつ、草丈25〜30cmほどに育ったら、苗を丁寧に引き抜いて植え付けします。

プランター栽培での植え方

玉ねぎ 苗の植え付け プランター イラスト

  1. プランターに底石を4〜5cmいれて土を8〜9分目までいれる
  2. プランターに深さ2〜3cmの溝を人差し指でひいて、条間15cmあけて2条(列)つくる
  3. タマネギの苗を株間10cmをあけて植える
  4. ※植えるときは茎の白い部分を地中に2〜3cm植えて、地上部に白い部分が少し出るようにする
  5. 溝の土を埋め戻して軽く手で抑え、安定させる

地植え・畑栽培での植え方

タマネギ 苗の植え付け 畑 畝 イラスト

  1. 土づくりがすんだら、畑に幅70〜80cm、高さ15cmの畝をつくる
  2. ※黒マルチをはるとなおよい
  3. 畝に前後左右15cmほどの株間をあけて植え穴を掘る
  4. ※黒マルチに植え穴を開けるときは、アルミ缶の下部分をカットしたものでえぐるようにあけるとよい
  5. タマネギの苗の白い部分を地中に2〜3cm植えて、地上部に白い部分が少し出るように土で埋め戻す

タマネギ栽培の水やり

プランター栽培の場合

タマネギをプランターで栽培する場合、苗を植え付けした直後は根張りが甘いので、あまり水をやりすぎると根腐れします。株の様子を見ながらですが、葉がピンと張りだしたら水をあげると良いでしょう。

その後の水やりは表面の土が乾き切ったら、底穴から水が漏れるまでたっぷりとあげましょう。常に湿った状態だと根腐れするので、若干乾燥気味に育てても良いでしょう。タマネギが肥大化し始める4月中旬からは、水切れに注意してください。

地植え・畑栽培の場合

地植えでタマネギを栽培する場合、11〜3月の冬の期間は水やりを控えてください。乾燥気味に育て、自然の雨水で生育します。4月中旬から暖かくなってくることにタマネギの肥大化が始まりますので、この時期は土が乾き切ったら水やりをするようにしてください。

タマネギの肥料

タマネギ 肥料 与え方 イラスト

肥料を与える時期

タマネギの栽培期間は長いので、適度に肥料を与えることが大事です。苗の植え付け前にした元肥に加え、植え付け25日後に1回、苗が伸び出す2月下旬〜3月中旬にもう一回、計2回ほど追肥をしましょう。

なお、3月下旬以降の追肥は絶対に避けてください。3月下旬以降、タマネギは肥大期に入りますが、このときに土に窒素分が多くなると肥大化が遅れたり、病害虫が発生しやすくなるので注意が必要です。

2回の追肥が基本ですが、品種によって3回追肥するものもあるので、苗の購入時に聞くか種袋の裏の品質表示をよく確認しましょう。

肥料を与え方

穴あきマルチの場合は、一株ごとにひとつまみ(2〜3g)ほど、マルチなしの場合は1㎡あたり30gほどの化成肥料をばらまき、表面の土をほぐしながら混ぜたら、株元に土を寄せてください。

タマネギの収穫

収穫時期

タマネギの収穫は、茎葉が全体の8割ほど倒れた状態から1週間後を目安にしてください。時期的には、5月中旬〜6月中旬です。

葉が倒れてからさらにタマネギは肥大化します。ただし、大きくしたいからといって1週間以上そのままにしておくと、玉が裂けて病原菌が侵入し、腐る原因となるので注意しましょう。

収穫方法

タマネギ 苗 収穫 乾燥 吊るし イラスト

タマネギの収穫方法は、肥大した玉の根元をしっかりと持って、引き抜くようにします。収穫後は葉を乾燥させるために、2〜3日ほど畑に放置します。

その後、葉を15cmほど残して根も全て切ってから、株を幾つかにまとめて茎葉部分を紐で縛り、風通しの良い場所に吊るしておきます。1ヶ月ほど乾燥させたら、風通しの良い冷暗所で保管しましょう。

タマネギの吊るし方や縛り方などはこちらの記事でより詳しくご紹介しています。

タマネギの栽培で注意する害虫・病気

タマネギの栽培で注意するべき病害虫の代表に、べと病があります。主に収穫前に発生しやすく、他にも黒斑病などにも感染しやすいです。適宜防除してください。

ほかにも種まき後1〜2ヶ月間はヨトウガやタネバエが湧きやすいので、ネットを張るなどして防除してください。

タマネギは種まきからでも栽培できる?

種まき時期

タマネギの種まきは9月上旬〜10月中旬におこないましょう。発芽温度は15〜20℃なので、涼しくなった時期に種まきしてください。

タマネギは苗から育てるのが一般的ですが、トウ立ちした後そのまま放置して開花させ、種を採取することで、種まきから育てることもできます。

プランター栽培での種まき方法

プランターにタマネギの種まきをする場合は、プランターに土をいれ、条間10〜15cmをあけ、筋まきしていきます。種が重ならないように、5mm間隔でまいていき、土を種の上に追加しながらかぶせて、たっぷりと水やりをします。

地植え・畑栽培での種まき方法

畑にタマネギの種まきをする場合は、まず高さ15cm、幅75cmほどの畝を作り、木の板などで条間が15cmになるように溝をつけていきます。その溝に重ならないように種をまいたら、土を寄せ植えして、たっぷりと水をあげてください。

種まき後の管理

タマネギの種まきのあとは、土が乾かないように水やりをしながら育てます。その後1週間ほどで発芽します。

① マルチングで防風・防雨

種まきのあとしばらくは、台風などの雨などで荒れないように、発芽までは敷きわらや不識布を被せておくといいでしょう。プランター栽培の場合も、軒下などに移動させましょう。

② 苗の間引き

タマネギが発芽して本葉が2〜3枚ほどになったら、株間が2〜3cmになるように、生育の悪い株を選んで間引きしてください。時期的には10月上旬〜11月上旬です。

③ 苗の追肥

タマネギの苗の間引きをしたあとには、追肥をしましょう。1㎡あたり20〜30gほどの化成肥料を列の間に施してください。

タマネギの育て方を覚えて、失敗知らずの栽培を楽しもう!

タマネギは栽培期間は長いですが、プランターなどで栽培すると、間引き分も植え替えて育てられるので、一度にたくさんの栽培・収穫が楽しめます。育て方の難易度はそこまで高くないので、気長に育てて、失敗知らずの栽培を楽しんでください。

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