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「福岡市植物園」は、福岡市の中心部に位置し、楽しみながら緑について学べる都市緑化植物園です。園内には、珍しい熱帯植物を観察できる温室をはじめとして、バラ園や花木園など様々な花と緑が楽しめます。また、芝生広場や展望台など様々な施設があり、ゆったりとした時間を過ごせます。
そんな福岡市植物園では、毎年秋に⼀⼈⼀花運動* に取り組む⽅々が⼀堂に集う、花と緑の一大イベント「⼀⼈⼀花サミット」を開催しています。
今年は、withコロナ時代の新たな開催方法として、植物園を舞台にリアルとオンラインのハイブリット型イベント「オンライン一人一花サミット」をWEB開催します。このWEB会場では、例年ブース出展している花・緑のワークショップの動画や、植物園を実際に歩いているような気分になれる「3Dバーチャル植物園」などのコンテンツを公開します。
今回、GreenSnap では「一人一花サミット」と「3Dバーチャル植物園」について詳しくご紹介したいと思います。
一人一花サミットは、緑化活動を行う17の団体及び福岡市と公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会から構成される福岡市都市緑化推進行事実行委員会が秋の都市緑化月間に実施する行事です。
例年、植物園で開催しており、実行委員会メンバーの各団体や一人一花活動サポート企業等によるブース出展、花・緑に関わる方々の表彰式、花・緑に関する各分野の先駆者によるトークセッションなど、一人一花運動に取り組む方々が一同に集い交わる場となっています。
令和2年度からは、withコロナ時代の新たな開催方法として、「オンライン一人一花サミット」WEBサイトをスタートしました。10月27日に植物園で開催した「オープニングセレモニー」での表彰式やトークセッションの様子も配信しますので、こちらもぜひご覧ください。
*一人一花運動とは
市民・企業・行政一人ひとりが、公園や歩道、会社、自宅など、福岡市のありとあらゆる場所での花づくりを通じて、人のつながりや心を豊かにし、まちの魅力や価値を高める、花によるまちづくりを目指す取り組み、それが『一人一花運動』です。
市民の地元への愛が強い福岡市だからこそ、みんなで力を合わせれば、花の街「フラワーシティ福岡」を創ることができるはずです。
日々の暮らしの中に美しい花と緑があれば、あなたの心もきっと豊かになります。
『一人一花!』『一企業一花壇!』を合言葉に、みんなで福岡を花と緑いっぱいのまちにしていきましょう!
「オンライン一人一花サミット」で今回新しく製作された「3Dバーチャル植物園」!3D映像でバラ園と温室の2か所を散策することができます。
散策の方法はとっても簡単! 画面上で行きたい方向にカーソルを向けて丸いガイドをタップするだけ。さくさくお手軽に散策ができますよ。また、3D映像は上下左右いろんな方向へ回転したり、ズームしたりできるので、展示植物をじっくり観察できます。
では、さっそくバラ園から行ってみましょう!
バラ園へ入るとまず目に飛び込んでくるのが大花壇とそれを取り巻く秋のバラ。
花壇はマリーゴールド、ベゴニア、センニチコウ、アキランサスなど、季節の花が色鮮やかに咲き誇っています。
近くで見てみましょう。オレンジと黄色のマリーゴールドがひときわ目を引きます。グラデーションがとても美しいですね。
さて、花壇をあとにして、いよいよ本命のバラ園へ向かいましょう。
福岡市植物園では春と秋の2回、バラが見頃を迎えます。花数が多くボリュームがあってとにかく華やかなのは春のバラ。でも、秋のバラも色鮮やかでとっても魅力的。ボリュームは春より減りますが、気温が下がるため花弁が厚くなり、バラ本来の色がぐっと鮮やかにでます。
また、暖かい春は霧散してしまう揮発性の香りの成分が、秋は花の中にとどまるため、繊細なバラの香りを楽しむことができます。3D映像では、そんな魅力あふれる秋のバラたちが咲きはじめたばかりの様子を見ることができます。
また、映像内では、人気のバラ7種類を詳しく紹介しています。名前の由来やバラにまつわる雑学などをチェックしましょう!
*人気のバラ7種
( どんなバラなのかは3Dバーチャル植物園にて!)
①マリリンモンロー
②ラ・フランス
③スヴニール・ドゥ・アンネフランク
④熱情(ネツジョウ)
⑤聖火(セイカ)
⑥ピース
⑦ブルームーン
さて、次は温室を散策してみましょう!
一見、美術館を思わせるレンガタイルを基調とした外観の温室。その広さは約 2,800 ㎡で、中庭を中心に8つの部屋と 2つの庭が配置されています。
エントランスから入って最初の部屋は花と光にあふれる「廻廊温室」です。ブーゲンビレアなど、熱帯の花々が出迎えてくれます。
鮮やかなハイビスカスの花は、見ているだけで明るい気持ちになれますね。南国の花を3D映像でじっくり観察してみましょう!
さて、廻廊温室を抜けるとラン展示エリア、ラン室 1(原種)、ラン室2(園芸種)があります。
ラン室は雰囲気がガラリと変わり、室内は石積みと緑で包まれた癒しの空間となっています。ランは湿度が高い環境を好む植物で、ラン室は打ち水やミストで常に湿度が高く保たれた状態となっています。映像からも涼し気な空気を感じますね。
ラン室の次は「水生・水辺植物室」です。ちょっとした池があり、さまざまな種類の水生植物と水辺の植物たちが展示されています。
この部屋の一番の見どころはなんといってもオオオニバス(パラグアイオニバス)です!世界一大きな葉を持つ植物としてギネスブックに掲載されており、葉の上に人が乗ることができるほど強い浮力を持っています。
福岡市植物園では、例年 8月頃に試乗会イベントが行われています(体重制限有/2020 年は感染症拡大予防のため中止)。
オオオニバスをあとにして進むと、目に飛び込んでくるのは大きなサボテン!「サボテン・多肉植物室」です。
中でも注目したいのは、60齢以上にもなる九州最大級の「キンシャチ(金鯱)」。3D映像ではその迫力をオンラインで体験できます。
もう一つ、外せない植物「キソウテンガイ(奇想天外)」。
さきほどのオオオニバス、あの有名なラフレシアと並んで世界三大珍植物に数えられます。アフリカ大陸のナミブ砂漠に自生する植物で、寿命は非常に長く 1000 年以上、生涯2枚しか持たない葉を伸ばし続けるというとても不思議な植物です。
名前の通りその奇想天外な姿、じっくり観察してみませんか?
次の部屋は「鉢花室」。
常に空調で室温が一定に保たれている部屋で、通年花にあふれた空間となっています。写真スポットとしても人気の場所です。
天井や壁にたくさん吊るされた球根ベゴニアはとっても華やか。明るくオシャレな雰囲気を楽しめます。
そしていよいよ最後は「大温室」! 温室内でもっとも大きな部屋になります。
室内は珍しい熱帯の果樹や花木などで構成されたジャングルです。まるで探検家の気分を味わえます。
大温室の一角に設けられた食虫植物コーナーでは、ウツボカズラの姿も。
上を見上げてじっくり観察するとバナナを発見!結実の様子を3D映像で見ることができます。バナナコーナーを探してみてくださいね。
さあ、「3Dバーチャル植物園」の紹介は以上ですべてです。
紹介した植物以外にもまだまだ3D映像の魅力はもりだくさん! 驚きの発見がきっとありますよ。皆さん、ぜひオンライン散策を気軽に楽しんでくださいね!
GreenSnap編集部