warning
error
success
information
キショウブは黄色いショウブ(菖蒲)にちなんで名付けられた植物です。主に水辺などに群生し、付近を黄色く染め上げることで、見事なコントラストを見せてくれます。
今回はそんなキショウブの育て方についてご紹介します。
キショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草であり、ヨーロッパ原産の植物です。水域での繁殖力が非常に高く、明治時代に観賞用として持ち込まれて以降、各地で野生化しています。
4~6月に開花期を迎え、先が垂れ下がった、鮮やかな黄色の花を咲かせます。
花茎一本に数多くの花をつけるのが特徴です。
キショウブは日当たりのよいところで育てるのが基本です。しかし土が湿った状態を好むため、日当たりによる過度な乾燥に気をつける必要があります。
11~2月の休眠期である冬は生長期ほどではありませんが、ある程度の日光をあびせましょう。そうすることで、よりよい生育を見込めます。
鉢植え栽培のキショウブの場合、表土が乾いているようであればたっぷりと水をあたえましょう。水を多くあたえすぎると根腐れを引き起こしてしまいます。
地植え栽培のキショウブの場合、湿潤である場所に植え込むことが前提となります。乾燥が苦手なので水やりは、乾いたようであれば適宜行いましょう。
春につぼみができてからの開花期間中、キショウブはとくに水切れに注意が必要です。もし水切れを起こしてしまった場合、待ち望んだ花が咲かなくなる恐れがあるので気をつけましょう。
キショウブの用土は「赤玉土小粒7:腐葉土3」といった一般的な配合土を使用しましょう。赤玉土を硬質鹿沼土に変えたり、市販の草花用培養土でも問題ありません。
キショウブの肥料は、年内に3回与えるようにするといいでしょう。翌年の花付きに影響する9~10月の秋には、必ず肥料をあげましょう。くわえて、2~3月の春の芽出し期、花後の7月頃に与えるとなおよいでしょう。
いずれも緩効性化成肥料を使うのがおすすめです。
キショウブの植え付け、植え替え時期は、開花後の7月頃に行うのが最適です。ポット苗の植え付けに関しては春~初夏と、秋であれば可能です。
鉢植えの場合、鉢底に2~3cm軽石を敷いた上から土を入れます。その中に株を入れて、土をかぶせて水をあたえましょう。
地植えの場合、掘り出した土に腐葉土を3割ほど混ぜ込みます。半分ほど土を戻した上に株をいれて、残りの土をかぶせたら水やりをしましょう。
キショウブの増やし方で一般的なのは、株分けと種まきです。
キショウブの株分けは花後の7月、または秋に行います。根を傷つけないよう、慎重に掘り上げて作業しましょう。掘りあげたら株元を持って、二等分になるように根をひきはがします。
キショウブの種まきは、春まきと秋まきで増やしていきます。なお、開花は種をまいてから約3年目になります。
キショウブの種を収穫したい場合を除いて、花がしぼんだ後に摘みとる、花がら摘みを忘れないようにしましょう。放置すると、栄養が種をつくることに集中してしまい、株が弱ってしまう恐れがあります。
キショウブの花言葉は「友情」「幸せを掴む」「信じる者の幸福」「私は燃えている」です。
キショウブは水やりの加減が簡単なようで難しいため、中級者以上向けの植物ではあります、しかしその分だけ、育てきった後の達成感を色鮮やかな花があたえてくれるはずです。
GreenSnap編集部