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【図解】シマトネリコの剪定|時期はいつ?株立ちの幹はバッサリ切っていい?

民家の庭先や公園などに植えられている人気の庭木、シマトネリコ。常緑樹で風景になじむ樹形や葉のかたちをしているため、広く愛されています。

今回はシマトネリコの剪定の方法や時期、目的や効果などについてご紹介します。

シマトネリコってどのくらいの成長速度で大きくなる?

シマトネリコはモクセイ科の常緑小高木に属する樹木類です。寒さにも暑さにも強く、1年中鮮やかな葉が楽しめることから、日本では庭木によく選ばれていますよね。

住宅街で見る庭木のシマトネリコは、地面から複数の幹が伸びる「株立ち」という樹形で2mほどの高さに作られることが多いですが、じつは自生地なら10mほどの高さに伸びる生育旺盛な植物です。

8号以上の大株になると地植えなら1年で1m、腰ほどの小さい株でも50cmほど伸びます。庭木に選ばれる植物の中では群を抜いて成長速度が速いので、定期的に剪定をする必要があります。

シマトネリコは剪定しないとどうなる?

シマトネリコは剪定をしないで育てると、鬱蒼とした姿になったり、風通しや日当たりが悪くなって株自体も不健康になる影響があります。

そもそもなぜシマトネリコが庭木に選ばれてきたのかというと、常緑樹と生命力の強さの他にも、涼しげでさわやかな演出ができるという点が大きいです。しかしシマトネリコは剪定をしないと、どんどん葉が茂って重たく鬱蒼とした姿になるので、さわやかな姿とは程遠い印象になってしまうので注意が必要です。

シマトネリコは定期的に剪定すると下記のようなメリットがあるので、必ず定期的に行いましょう。

  • 樹形の高さや大きさをコントロールする
  • さわやかな見た目を保つ
  • 風通しや日当たりをよくして病害虫の被害を防ぐ
  • よりよい成長をうながす

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松原真理子
常緑の植物が大きく育ってくると、大きな日陰を作り室内が暗く感じたり、冬場に必要な日光がえられなくなったりと、暮らしに影響が出てきます。それを避けるためにも剪定をしてくださいね。

シマトネリコの剪定時期と頻度は?

シマトネリコの剪定をする時期は、3月下旬〜4月上旬、5月中旬〜6月、9月中旬〜10月中旬の、春・初夏・秋の時期に行います。樹形を見ながら1年に1〜2回剪定するような頻度で手入れすると、さわやかな株姿を保つことができますよ。

年に1〜2回の剪定と言いましたが、基本的には必ず毎年春にバッサリと剪定して、夏・秋に樹形と軽く整えるイメージを持っておくといいです。

なお、剪定をする時期によって剪定方法や、剪定後の成長が異なるので、詳しく解説していきます。

春の剪定は必ずやろう!

春の剪定はシマトネリコを大きくしたい、逆に高さを低くしたい、樹形をコントロールしたいというときの剪定に向いています。

3月下旬〜4月上旬は新芽が伸びていく時期でもあるので、春の剪定では思いっきり剪定しても、どんどんと大きさを増して伸びていってくれますよ。万が一切り方に失敗しても、強い萌芽力があるので枯れてしまうことはほぼありません。

剪定を年1回に抑えたいというなら、春の剪定がおすすめです。

初夏の剪定は花を咲かせたいなら避けて

初夏の剪定は枝ぶりのバランスを整えたいときに向いています。ただし、シマトネリコの開花は7月ごろなので、初夏に剪定をすると花芽まで切ってしまう可能性があります。開花を楽しみたいなら、この時期の剪定は避けましょう。

初夏は新芽が成長して安定している時期なので、5月中旬〜6月ごろに剪定をすると、太さや伸び具合がそろった枝が伸びていきますよ。

秋に剪定は切りすぎに注意

秋の剪定は不要な枝だけを切る、仕上げの剪定に向いています。

シマトネリコは冬に休眠を迎えるため、この時期の剪定では負担のない軽めの剪定にとどめましょう。9月中旬〜10月中旬ごろに伸びすぎた枝だけを切るような軽い剪定だけにします。休眠中のシマトネリコに負荷をかけないよう、切りすぎには注意が必要な時期です。

株立ちシマトネリコの剪定〜基本の透かし剪定〜

シマトネリコの剪定の基本は「透かし剪定(間引き剪定)」という方法です。透かし剪定とは不要な枝を付け根から切って、二度と生えないように取り除いていく方法です。

最終的に、株の向こう側が透けて見える程度、小鳥が通り抜けられる程度を意識して、バッサリと思い切り剪定していきましょう。春の剪定ならかなりたくさん切ってもすぐに茂るので、やりすぎかなというくらいがちょうどいいです。

シマトネリコの剪定の仕方

シマトネリコ 剪定

  1. まずは樹高の3分の1、もしくは2分の1以下の位置で分岐している枝を切る。
  2. 地面から立ち上がる若い枝「ひこばえ」は株の更新のために、1本だけ残してあとは切る。
  3. つぎに不要枝を分岐の根元から切って完了。

なお、不要枝とは、下記のような枝のことをいいます。

  • からみ枝:他の枝に巻き付くように伸びる枝
  • 逆さ枝:地面に向かって垂れ下がるように伸びる枝
  • 平行枝:近い位置で同じ方向に伸びている枝(どちらか一方を切る)
  • 内向枝:株の中心に向かって伸びている枝
  • 徒長枝:勢いよく伸びている枝(樹形を乱す、混み合いの原因であれば切る)
  • この他、枯れた枝、車枝(1ヶ所から4~5本にわかれて伸びている枝)があれば切る。

不要枝の切り方

シマトネリコ 透かし剪定 切り方

透かし剪定では枝を切る位置、枝の切り方にポイントがあります。

透かし剪定は根元から切ると先述しましたが、こちらのイラストの通り、分岐元の枝にそうように切るのではなく、少し角度をつけて切り口を最小にすることが大切です。このように切ることでその後切り口が早く塞がり、ぼこっとならずにキレイに治ります。

また、枝をきちんと根元から切らないと、減らしたいはずがさらに分岐して枝が増えたり、枯れてしまうことがあるので、必ず根元で切るようにしてください。とくにシマトネリコは萌芽力が強く、少しでも枝が残っていると分岐するので注意しましょう。

なお、直径が2〜3cm以上の太い枝を切るときは、まず分岐点から少し離れた位置で下側から切り込みをいれ、切れ込みから先端側に少しずれて切り落としましょう。こうすることで、枝の重みで途中で折れも切れ込み部分で止まるので幹を傷付けずにすみます。最後にもう一度根元で切り直して完了です。

シマトネリコは根元からバッサリ剪定しても大丈夫?

シマトネリコはとくに株立ちの樹形で長年育てると、1本1本の幹が直径15〜20cmにも太くなって、植樹したときとは程遠い力強い姿になってしまいます。これは上に伸びるにしたがって土台を強くしなければというシマトネリコの本能であり、定期的に透かし剪定・強剪定をしていても、年々太くなるのはあたりまえのことなのです。

でもせっかくシマトネリコを植えたのなら、繊細で涼しげな株立ちの樹形を保ちたいものですよね。

そのようなときは、株立ち樹形のシマトネリコなら、複数あるうちの1本の幹を根元からバッサリ剪定して、株の更新をしていく方法もあります。

シマトネリコの株立ち樹形では、地面から立ち上がる幹を3〜4本程度(樹高が低い若い株なら5〜6本)で保つのが理想です。それにくわえて、地面から伸びる若い枝「ひこばえ」を1本残して育てておけば、幹を根元からバッサリ剪定しても、そのひこばえが次の幹となるので樹形が大きく乱れることもありませんよ。

どの幹をバッサリ切るかですが、複数の幹が円を描くように分散配置されていることが大切なので、より密集して偏っている幹を選ぶようにしてください。のちにノコギリを入れるスペースも考えながら伐採する幹を選ぶといいですよ。

ちなみに株への負担が大きいので、この根元から切る剪定は必ず春の時期に行ってください。

シマトネリコの剪定〜高さを抑える強剪定〜

シマトネリコの剪定は基本的に透かし剪定をすれば問題ありません。ただし高さを抑えたい場合や、枝数が少なくてみすぼらしいと感じる場合には、強剪定を同時に行うといいです。

強剪定とは枝を途中で切って再び伸ばしていく剪定方法のことで、透かし剪定とは違って切り口の下から新しい枝が生えてくるように、節や芽の上1cmほどの位置で枝を切ります。

高さを抑えたいときは、高く伸びている幹を好みの高さでバッサリと切りましょう。その後切り口の下から新しい枝が伸びますが、これを根元から切っておけば当分は高さを生み出すような枝は伸びてきません。

ちなみに、強剪定とは切り戻し剪定のひとつであり、強剪定のほかに弱剪定という方法もあります。この強弱の違いは枝を切る深さの違いです。強剪定では枝を深く切り戻し、その後太い枝を早く伸ばします。反対に弱剪定では枝を浅く切り戻し、その後細い枝をゆっくり伸ばします。

たとえば、細い枝は強剪定して、太い枝は弱剪定していくと、どの枝も太さや勢いが揃うようになります。枝数を増やしたい場合や、樹形をコントロールしたい場合は、強剪定と弱剪定をうまく使いわけて切るといいですよ。

シマトネリコを剪定した後の手入れ

シマトネリコの剪定後は、どんなに細い枝を切っても必ず癒合剤を塗ってあげましょう。シマトネリコは丈夫な木として知られていますが、それでも無防備な状態におくと、樹勢が弱い時期などには枯れたり病気や虫の影響が樹木全体に広がってしまう可能性もあります。

剪定と剪定後のケアは、シマトネリコに限らず常にセットで行ってあげましょう。

シマトネリコの剪定のポイントを抑えよう!

シマトネリコを剪定するポイントをいくつか紹介しました。シマトネリコを剪定するときのポイントは「風の通り道」をつくってあげること。枝どうしがぶつからないことや、葉が重ならないことなどを念頭において作業すれば、それほど難しくないでしょう。

切るべき枝の特徴を覚えておき、気づいたら清潔な剪定バサミで切る、といった習慣をつけておくといいかもしれません。

大きくなり過ぎたシマトネリコの剪定は、けがや事故を避けるためにも、無理をせずプロの庭師さんや業者さんの手を借りるようにしましょう。

1年中鮮やかな緑の葉を楽しめるシマトネリコ。大きくなりすぎないよう、上手にバッサリ剪定してきれいに育ててあげたいですね。

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