warning
error
success
information
秋というとモミジの紅葉がきれいな季節で、そんなモミジのなかの代表格のひとつがイロハモミジです。今回は、イロハモミジの好む生育環境や水やり頻度など育て方をご紹介しています。
イロハモミジはムクロジ科カエデ属の樹木で、一般的に「モミジ」というとイロハモミジを指すほど代表的な種類です。日本をはじめとする東アジアが原産で、枝が細く繊細で華奢な見た目をしており、秋の10〜12月にかけて真っ赤な葉が楽しめます。
野山に自生しているほか、日本庭園や公園などに植えられ、さらに鉢植えや盆栽で育てることもできます。あまり目立ちませんが、4〜5月に花も開花します。
イロハモミジの植え付け時期は1〜2月です。葉が落ちているときに植え付けてください。
イロハモミジは日当たりを好みますが、強い直射日光に当たると葉焼けを起こすことがあるので、午前中に日が当たる場所や半日陰で育てます。
イロハモミジは地植えでも鉢植えでも育てられます。
地植えの場合は、土に腐葉土を混ぜて栄養を与えてください。鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜるとよいでしょう。
イロハモミジは乾燥を嫌うので、水切れには注意をしてください。鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありませんが、植え付け直後や乾燥が続く時期には水やりをしましょう。
イロハモミジの肥料は、生育期の3〜4月に緩効性肥料を与えます。
イロハモミジはテッポウムシがつきやすいです。テッポウムシはカミキリムシの幼虫のことで、イロハモミジの幹をくり抜いて食べてしまいます。木の周りにおがくずが落ちている場合は、テッポウムシがついている証拠です。おがくずが落ちていたら、よく見て見つけ次第取り除きましょう。必要に応じて薬剤を使ってください。
湿気がでやすい梅雨の時期にはうどんこ病になることもあります。うどんの粉をかけたようになるため、白い粉のようなものがついていたら、うどんこ病のサインですので、異常のある葉はすべて落としてください。通気性が悪くならないよう、適宜剪定することをおすすめします。
鉢植えの場合は、2〜3年に1度ひと回り大きい鉢に植え替えをしてあげましょう。植え替え時期も落葉しているときが適しています。
イロハモミジはモミジのなかでは枝分かれしやすく、放置しておくと見栄えが悪くなるので剪定をしましょう。剪定時期は、落葉後の12~2月が適期です。
初夏にも剪定はできますが、傷んだ枝などを軽く整える程度にしましょう。
イロハモミジは「挿し木」で増やすことができますが、成功率は低く根が出にくいので、挿し穂を複数取っておきましょう。挿し木の時期は3〜4月です。
適当な枝を10cmほどカットして、挿し木用の土に挿してください。剪定をした枝を保管しておいて、挿し穂として使うこともできます。切った枝の切り口に発根促進剤を塗っておくと根がでやすいです。
根が出るまでは1ヶ月かかりますが、それまでは水やりをして土を乾かさないようにしましょう。また直射日光が当たる場所で管理はせずに、明るい日陰で管理してください。
イロハモミジは地植えであれば水やりも不要ですので、そこまで手入れは必要ありません。ただし虫が付きやすいですので、幹や枝を見て違和感がないかこまめに確認をしましょう。
また、鉢植えでも育てることができ、水やりに注意すれば初心者でも育てやすいですよ。みなさんもイロハモミジを育てて紅葉を楽しんでみてくださいね。
GreenSnap編集部