アグロステンマはヨーロッパや西アジアを原産とする、ナデシコ科ムギセンソウ属の一年草です。ヨーロッパでは雑草に分類されるほど生命力がつよいので、環境に左右されずに育てられます。今回はアグロステンマの育て方をご紹介します。

アグロステンマの育て方：栽培する場所

Photo by 省三君さん@GreenSnap

アグロステンマには日当たりのよい環境が適しています。草丈の割には茎が細いので、強い風が吹き付ける場所は避けてください。
冬越しは関東地方以北の地域であれば、寒さから守るため室内にいれて管理します。関東以西の地域は戸外に置いても問題ありません。

アグロステンマの育て方：水やり

アグロステンマには表土が乾いたら、たっぷり水をあたえましょう。アグロステンマは過湿に弱く、茎葉にあるうぶ毛に水がかかると蒸れやすくなってしまいます。株元に水やりするようにしてください。

アグロステンマの育て方：用土

Photo by フｧティマチャン+アリーチャンさん@GreenSnap

アグロステンマには水はけのよい、弱アルカリ性の土が適しています。「赤玉土中粒5：腐葉土3：酸度調整済みピートモス2」の割合で混ぜた土を使用してください。さらに用土1リットルあたり2gの苦土石灰と、リン酸を多く含んだ緩効性化成肥料を施せば完了です。

アグロステンマの育て方：肥料・追肥

アグロステンマを鉢植え栽培する場合は、植え付け・植え替え時に緩効性化成肥料を施します。庭植えに肥料は必要ありません。

アグロステンマの育て方：苗植えの時期・方法

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鉢植え栽培の場合

アグロステンマの植え付け適期は3〜4月、10〜12月です。鉢植え栽培のアグロステンマを苗植えする場合、苗より一回り大きな鉢を用意してください

1. 用意した鉢に、鉢底ネットと鉢底石(軽石)を敷く
2. 鉢の1/3〜1/2の高さまで土を入れる
3. 苗を取り出して、ついている土をもみ落とす
4. 傷んでいる根を取り除く
5. 根を広げるようなイメージで苗を鉢の中心に置く
6. 鉢の縁から2〜3cm下の高さまで土を盛る
7. たっぷり水やりする

地植え栽培の場合

地植え栽培のアグロステンマを苗植えする場合、植え付け1週間前に土づくりを済ませた用土に植え付けましょう。株間は30cm以上空けるのがおすすめです。

アグロステンマの増やし方：種まき

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アグロステンマの発芽適温は20℃前後なので、秋の9〜10月に「種まき」で増やすことができます。種まき方法については、以下の通りです。

1. 花後に採取した種を、育苗箱にまく
2. 指で空けた穴に2〜3粒ずつ種をまいたら、土を薄く被せる
3. 発芽までの間は、土が乾かないように水やりしつつ管理する
4. 発芽したら間引きつつ、本葉が4枚になった段階で花壇や地面に定植する

また、放っておいてもこぼれ種で勝手に繁殖していくこともあります。

アグロステンマの育て方：注意する病気や害虫

アグロステンマは強健な植物であるものの、まれにハダニの被害を受けてしまいます。ハダニは葉から栄養を吸い取ってしまうので、薬剤散布をして駆除したり、被害を受けた枝葉の切除などの対策をとってください。

アグロステンマの花

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アグロステンマは5〜6月に、1mほど伸びた茎先からピンク色の花を咲かせます。背丈の高い植物なので、あたり一面に群生している様子は見事です。

アグロステンマの花言葉

アグロステンマの花言葉は、「自然を好む」「気持ちがなびく」です。草丈の高いアグロステンマが風にたなびく情景が浮かんできますね。

アグロステンマの育て方を覚えよう

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アグロステンマは見た目に反して強健な植物です。草丈が1mほどになるので、風に大きく揺られる姿も印象的です。

初心者でも簡単に育てられるので、背の高い花を楽しみたい方にはぴったりですよ。