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甘酸っぱくておいしいブルーベリーは、日本でも人気がある果実の一つです。ブルーベリーは地植えや鉢植えで育てることができ、育て方は決して難しくありません。ただし、ブルーベリーの栽培には、土作りが一番のポイントともいえます。今回は、そんなブルーベリーの栽培に適した土の特徴や、その作り方などについてご紹介していきます。
多くの植物は中性~弱酸性の土で育ちますが、ブルーベリーの場合は酸性の土を使用することでよく育ちます。土が酸性やアルカリ性であることを測定するためには、「ph」と呼ばれる単位を使用します。
phは「ペーハー」または「ピーエッチ」と読み、水溶液の性質を測る単位の一つです。日本語では、「水素イオン指数」と訳されます。
phの数値は1~14まであり、7が「中性」です。7より小さい数値が「酸性」、そして7より大きい場合は「アルカリ性」です。
ブルーベリーの土は酸性である必要があるので、ph 5.0前後の土を使用することでよく育ちます。
多くの日本の土はもともと酸性である傾向がありますが、ブルーベリーの原産地である北アメリカでは日本よりも酸性が強い土を使用して育てます。
そのため、日本でブルーベリーを栽培するときは、土に強い酸性を持つ「ピートモス」を約7~8割を目安に混合し、phを5.0前後に調整する必要があります。
ピートモスとは、土の状態を酸性に変化させる改良用土です。単体よりも、ほかの土に混ぜて使用する場合が多いです。ほかの植物の土をつくる際、石灰を入れて中和させる方法がありますが、ブルーベリーの場合はこの方法は行いません。
また、使用するピートモスには予め水を十分吸わせておきます。容器に水を入れてからピートモスを入れるのではなく、容器にはピートモスの次に水の順番で入れましょう。
もしくはピートモスの代わりに腐葉土や対比を混ぜることもあります。
ブルーベリーを植える場所を決めたら、土壌改良を行います。
ブルーベリーを植える場所に、深さ約30cm、直径50cm程度の穴を掘ります。穴にブルーベリーの苗を植えて、水を含んだピートモスで植え付けます。
肥料を使用する場合は、緩効性があるものを使用します。土のphをしっかり把握されたい方は、予め測定器でphを測定しておくと良いでしょう。
鉢植えで育てる場合は、鉢底ネットと鉢底石を敷いて、水を十分に含ませたピートモスを入れます。鉢に苗を植えたら、水と緩効性の肥料を与えます。
鉢植えの場合は定期的に植え替えが必要ですが、土は必ずピートモスまたは市販のブルーベリー専用の土を使用します。
ピートモスは保水性がありますが、一度乾燥すると水を吸収しない特徴があります。そのため、水をこまめに与えることが重要です。
ブルーベリーの根は細くて切れやすいため、根の周辺には堆肥などを混ぜた土がつかないようにしましょう。
また、栽培するブルーベリーの品種によっても、土作りの方法は少し異なります。
ハイブッシュ、サザンハイブッシュ系のブルーベリーを栽培する場合は、赤玉土:ピートモスが1:1の割合になるよう、ラビットアイ系のブルーベリーを栽培する場合は、赤玉土:腐葉土が1:1の割合になるように、土を配合すると良いでしょう。
ブルーべリーにはさまざまな品種があり、ジャムなどにしておいしく食べることができますね!ご自宅で育てられたら、食事の時間も一層楽しくなりそうです。
ブルーベリーを育てる上で、土作りはとても重要な作業です。最初に土にピートモスを入れて育てても、土のphの数値は徐々に変わっていきます。そのため、毎年ピートモスを混ぜて土の状態を酸性にする必要があります。ブルーベリーが育たなくなってしまった場合は、土がブルーベリーが育つ状態であるか再確認する必要があります。
ブルーベリーを上手に育てるコツは、土作りといっても過言ではありません。ブルーベリーの土を酸性にして、ぜひともご自宅で美味しいブルーベリーを育ててみましょう!
GreenSnap編集部