warning
error
success
information
朝顔といえば、日本では夏を代表する花として知られていますね。青や紫、そしてピンク色など多くの花色があり、品種も西洋朝顔や琉球朝顔など数多くあります。
朝顔を育てる時は、摘芯をすることで脇芽や花数を増やすことができ、朝顔の観賞も一層楽しめます。摘芯の作業は難しくないので、ご自宅で朝顔を育てる際はぜひ試してみることをおすすめします。
今回は、朝顔の摘芯の時期やその方法などについて紹介していきます。
朝顔はヒルガオ科サツマイモ属に分類され、つる性の一年草植物です。日本では江戸時代に大変人気があった植物で、朝顔は昔から品種改良などによって数千種類以上もの品種が誕生しました。日本でも好んで観賞される朝顔の原産地域は、中央~熱帯アメリカであるとされています。
日本には、奈良時代に中国より渡来してきたといわれています。草丈は約20cm~6mで、わい性の品種もあります。開花時期は一般的に7月~9月頃で、紫やピンク色など花色のバリエーションも実に豊富です。
朝顔は、一般的な朝顔、西洋朝顔、そして琉球(宿根)朝顔などの品種があり、特徴もそれぞれ異なります。
一般的な朝顔の開花時期は7~9月頃で、花が咲く時間帯は午前中です。
西洋朝顔の開花時期は晩夏~晩秋頃で、15時頃まで咲いています。琉球朝顔は、6~11月頃に花が咲きます。琉球朝顔の場合はほかの朝顔とは異なり種ができないため、挿し木や株分けなどで増やします。
朝顔の栽培では、摘芯の作業を行います。摘芯とは、芽の先を摘むことで植物の生長を促進させる剪定方法のひとつです。
つる性である朝顔の場合は、頂点の芽の生長が優先されます。そのため、頂点の芽を摘み取って剪定することで脇芽が増えて花付きも良くなります。
朝顔の摘芯は必ずしも必要な作業ではありませんが、摘芯をした方がより多くの花を咲かせるようになるため、できれば摘芯をすることをおすすめします。
朝顔の摘芯をする時期は、本葉が出てから1週間程度で葉の枚数が約8~9枚になった頃です。
摘芯をするときは、晴れた日の午前中に作業しましょう。
朝顔を摘芯する位置は、下から数えて5~6枚目の本葉より上の方です。清潔なハサミなどで取り除きます。
摘芯の回数は特に決まりはありませんが、丈夫な子づるを約1~3本残して、あとの子づるは取り除きます。全ての脇芽を育てると量が多すぎてしまい、朝顔が早く枯れてしまう原因にもなります。
摘芯の時期が遅いとどうなるのか心配になるかと思いますが、時期だけでなく栽培する気温が低いと脇芽が出てきません。朝顔の生育する最適な気温は20~25℃程度なので、気温にも気を付けながら摘芯しましょう。
朝顔は一日花なので、たくさんの花が咲くことで、少しでも長い期間花の観賞が楽しめるようになります。
つる性の朝顔は、フェンスなどに誘引させたり、緑のカーテンをつくるのも素敵ですね。ぜひとも、ご自宅で朝顔を栽培してたくさんの朝顔の花を咲かせてみてはいかがでしょうか?
松原真理子
Lily