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初夏になるとあちこちで見られるアカツメクサ(赤詰草)は、シロツメクサによく似た花で、花冠にしたことがある方もいるはず。ここでは、そんなアカツメクサの特徴や花言葉、毒性があるのかについてのほか、似た花との違いや見分け方をご紹介していきます。
アカツメクサはマメ科の植物で、蜜源となるため、ミツバチがよく集まってくるという特徴があります。
かつて日本が海外と貿易をしたときに、ガラス器がわれないようにツメクサを乾燥させたものを敷き詰めていたことや、花の色が赤いため、アカツメクサという名前がつけられました。
アカツメクサは日本の道端や空き地など、どこにでも自生するので、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。また、花期も長いことから雑草としてよく扱われます。
アカツメクサの開花時期は、4月から8月です。
アカツメクサの花は、実際には赤というよりはピンク〜紫色に近い色をしています。花姿は、シロツメクサに似ています。
雑草として扱われますが、花の見た目が愛らしいので、寄せ植えにする方も多いです。また、シロツメクサ同様、花冠にして遊ぶ楽しむこともできます。
アカツメクサは根が丈夫で、繁殖力が旺盛です。駆除しようとしても、根がなかなか強くて抜けず困ることもよくあります。特に、密集して咲いているときは要注意です。
アカツメクサの花言葉は、「豊かな愛」、「勤勉」、「実直」です。
繁殖力が旺盛なことから「豊かな愛」となったのでしょう。またアカツメクサはマメ科で緑肥にもなります。他の植物が育つのを手助けすることから、「勤勉」、「実直」という花言葉になったと考えられます。
アカツメクサに似た花としてよくあげられるものに、「シロツメクサ」と「ムラサキツメクサ」があります。次に、それぞれとの違いをご説明します。
アカツメクサと同様、シロツメクサもクローバーの仲間です。大きな違いというと、花の色で、アカツメクサがピンクの花を咲かせるのに対し、シロツメクサは白い花を咲かせます。
また、アカツメクサとシロツメクサでは葉にも違いがあります。アカツメクサの葉は花の下につきますが、シロツメクサは地面に近い部分に葉がつきます。
さらに、アカツメクサとシロツメクサでは、背丈がまったく違います。アカツメクサはシロツメクサよりももっと草丈が高いので、色や葉以外でも区別がつくはずです。
ムラサキツメクサはアカツメクサの別名で、同じ植物を指すため、違いはありません。
これは前述にもあるように、アカツメクサの花が実際には赤ではなくピンク色っぽく、ムラサキ色にも見えることから、このような名前でも呼ばれるようになったとされています。
アカツメクサの密は、ミツバチが寄りつくほど甘い味がします。
そのため、人の食用としても用いることができるのか、毒性はあるのか、などについて心配する方もいらっしゃるようですが、アカツメクサの密には毒性は特にありません。アカツメクサは、ハーブとして利用されています。
しかし、一度にたくさん食べることは、あまり体によくないのでご注意ください。
アカツメクサは蜜を楽しむことができますが、道に近い場所だと野良猫や犬の排泄物に触れている可能性があります。もし雑草のアカツメクサの蜜を吸う場合は、よく洗ってから蜜を楽しみましょう。
また、花もかわいらしいので鑑賞も楽しむこともできます。庭などに繁殖しすぎない程度に楽しむとよいでしょう。
GreenSnap編集部