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サンシュユ(山茱萸)は、春には黄色の花を、秋には生薬や漢方にも使われる赤い実をつける樹木です。ここでは、そんなサンシュユの木の育て方をはじめ、花の特徴や実の効能、花言葉などについてご説明します。
サンシュユとはミズキ科の樹木で、原産は中国です。「サンシュユ(山茱萸)」とは、中国での読み方をそのまま音読みしたもので、現地では「山のグミ」という意味があります。
また、サンシュユは別名ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれます。春先になると黄色い花を咲かせるため、これが黄金色に見えることからハルコガネバナという名前になりました。
サンシュユの花は、3月から5月頃に開花します。
春の訪れとともに、黄色のふさふさした花を散形花序に咲かせます。花弁がとても細かく、1つ1つの花は約4~5ミリととても小さいです。
花がいくつか集まって咲くため、人の目では2~3センチほどの花に見えます。その咲き姿は、まるで花火のように華やかです。
サンシュユ実の見頃は10月〜12月にかけてで、収穫時期は11月頃です。
サンシュユの実は赤く、ツヤツヤとしているのが特徴です。その見た目がサンゴやグミに似ていることから、別名「アキサンゴ」「ヤマグミ」と名付けられています。
サンシュユの実はビタミンCが豊富であるため、生薬や漢方などの食用としても利用可能です。主な効能には、抗アレルギー、滋養強壮、鎮静作用、利尿作用などが期待されています。
ビタミンCが豊富なので酸っぱい味が特徴ですが、やや渋みもあります。食べる場合は、砂糖漬けにするとよいでしょう。
サンシュユの花言葉は、「強健」、「持続」、「耐久」です。
サンシュユは乾燥させて生薬として利用することがあり、前述の通り、効能もたくさんあります。このことから、「耐久」、「強健」という花言葉になったのとされています。
サンシュユの木は、とても丈夫で耐陰性もあるため、育てる場所を選びません。しかし、明るい場所で育てる方が花つきもよく、多くの実の収穫も期待できます。もし果実を楽しみたい方は、ぜひ日の当たる庭で育ててあげましょう。
サンシュユに似た花に「ダンコウバイ」というものがあります。ただし、見た目はよく似ていますが、こちらは全くの別もの。サンシュユがミズキ科の植物であるのに対し、ダンコウバイはクスノキ科の植物です。
どちらも黄色い花を咲かせますが、小さな違いがあります。サンシュユの雄しべは白く、ダンコウバイは黄色です。よく見てみて中心から白いヒゲのようなものがでていたら、サンシュユと判断してください。
サンシュユは黄色く輝くような花が美しいですが、秋から冬にかけて美しい果実をつける植物です。鑑賞期間が長いので、ぜひお庭にお迎えしませんか。果実もぜひ食べてみてくださいね。
GreenSnap編集部