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芝生の上で寝転んだり、裸足で過ごしたりすると気持ちよく、雨が降っても汚れないのでお庭を芝生にしたいと憧れる方も多いですよね。
しかしきれいに芝生を張っても、しばらくすると雑草が生えてきて見栄えが悪くなったり、雑草に栄養を奪われたりして芝生が枯れてしまうこともあります。
そこで今回は芝生の雑草予防法や雑草の種類別対策など、芝生の雑草対策全般について詳しくご紹介していきます。お庭を芝生にしようと考えていらっしゃる方や芝生の雑草にお困りの方は、ぜひご参照ください。
スギナはトクサ科の多年草でツクシと同じ種類の植物です。地中に茎を伸ばす雑草で生命力がとても強く、根を残してしまうと地下茎で広い範囲で広がり根絶するのが難しい雑草です。
スギナは地面の上に出ている部分がもろいので、その部分を抜いてください。ただし、手で抜いても地下茎まで全て除去するのは難しいので、除草剤を正しい方法で使うと有効的です。
オオバコはオオバコ科の多年草です。葉は地面を這うように広がっていき、踏みつけにとても強い雑草です。オオバコは地下茎からも増えるので、できるだけ根の深い部分から抜きましょう。
また、オオバコはとても生命力が強いので、除草剤は根や地面に向かってかけるのではなく、葉や茎に直接かかるように散布すると効果的です。
ドクダミはドクダミ科の多年草です。とても繁殖力が強く地下茎を伸ばし根から新しい茎を伸ばします。花を咲かせて種を作る前の5月中に駆除作業を済ませると良いでしょう。
ドクダミは根が残るとそこから再生してしまうので、根からしっかり駆除しましょう。根が切れてしまったら土の中を掘って根の続きを探し、残さず取り切ってください。ドクダミの根は横に伸びる特性があります。下方向ではなく横にちぎれた根を探すと見つけやすいです。しっかり駆除したい場合は除草剤を使いましょう。
カタバミ科のカタバミとマメ科のクローバーは違う種類ですが、よく似た多年草の雑草です。カタバミとクローバーは繁殖力がとても強く、冬でも地中の根は生きており翌年にまた繁殖を開始します。
また、ほふく茎で横に伸びていくので芝生とも絡み合いやすく、地中に広がった根を完全に駆除するのは難しいでしょう。無理やり根を抜こうとすると根がちぎれやすく芝生も傷つけてしまいますので注意してください。
カタバミやクローバーを手で抜く場合、11月の芝生が枯れ始める頃に除去をすると、土も柔らかく根を除去しやすいです。ただし、カタバミもクローバーも生えている範囲が広いので、駆除するのにとても時間がかかるかもしれません。細かく長く地中にはえた根はとても抜きにくいので、根からしっかり駆除したい場合は除草剤を使うと効果的です。
エノコログサはイネ科の雑草です。夏になると穂が出てきて花が咲き、秋までに花粉を受粉し穂先に大量の実ができ、種が落ちると翌年の春に大量に繁殖します。
エノコログサは根が浅いので比較的抜きやすい雑草ですが、実が散乱しないように穂を見つけたらできるだけ早く抜くのがおすすめです。しっかり駆除したい場合は除草剤を使いましょう。
チドメグサはウコギ科の多年草です。チドメグサは葉だけ引っ張り抜こうとしても切れてしまい、茎が残るとまたそこから生えてきます。茎が芝生の根に絡まっていて駆除が難しく、放置すると芝生を覆うほど繁殖してしまうのが特徴です。
花が咲くと広範囲に種をばらまくので、開花前に除草して繁殖を防ぐのが駆除のポイントです。除草剤を使う場合は、チドメグサの生えていたところだけにまくと、芝生への散布面積の濃度が変わり薬害がおこる可能性があるので、芝生全体にまきましょう。
スズメノカタビラはイネ科の越年草です。芝生の生育環境で繁殖しやすく、葉の成長が間もない時は芝生と見分けが付かないため、気付かないうちに株が広がってしまいます。数が多いと引き抜くのが大変ですし、根も残りやすくなります。
スズメノカタビラは種で増えていく雑草ですので、しっかり駆除するには結実しないうちに引き抜くか、除草剤を使い対処していくかするのがいいでしょう。発芽を防ぐには、ある程度除草した後に土壌処理剤を撒くのが効果的です。
雑草は一度生えてしまうと、その後の駆除が大変なことが多いです。駆除の手間を軽減させるために、雑草の発生を予防することが大切になります。
ここでは、雑草の発生を予防する方法をご紹介します。
芝生には、種からまく方法と切芝のマットを張る方法があります。種まきや芝張りの直後は養成期間が必要です。芝の根がしっかりと根付くまでは、芽が切れたり抜けたり切芝のマットがずれないように、脚を踏み入れないようにしなければなりません。
この養成期間は草取りができないので、種まきや芝張り前に芝生にするスペースとその周辺の雑草をしっかりと取り除いておく必要があります。
芝生の草丈を高くしておくと地面に日光が当たりにくく、雑草の成長が抑えられます。芝刈り機の刈り高を25ミリ以上に揃えておくとよいでしょう。
また、芝生は刈り込めば刈り込むほど葉の密度が高くなり、日光が地面に届きにくくなるので雑草の種の発芽や成長を抑える効果があります。
きれいな芝生を育てるためには、芝生の発芽が始まる3月から11月までの間に正しい方法で肥料を与えなければなりません。
しかし雑草が発生している場合は、秋以降の芝生の休眠期に肥料を施すと雑草が増えてしまうので、その期間の肥料は控えましょう。
どんなに芝生を手入れしても、芝生の中の雑草の成長を100%抑えることはできません。雑草は伸びきってしまうと手作業で処理するのが難しくなってくるので、見つけ次第抜くようにしましょう。手で抜くのが難しい場合や、雑草の処理が追いつかない場合は除草剤を使います。
ここでは、雑草の正し抜き方と除草剤についてご紹介します。
雑草は芝生が成長する時期に一緒に伸びます。成長がピークを迎える前から雑草を抜いておきましょう。雑草は根を取り切らないと、そこからまた成長します。地上の部分だけではなく、地中の根から抜かなければいけません。抜く際は、葉をつまむのではなく、根元から引っ張ると根が取りやすくなります。
また、土が乾いて固くなっている状態ではなく、雨が降った次の日や梅雨の後など、土が柔らかく湿っている状態の時に抜くと楽に作業を進めていけます。
雑草は手で抜く方法が手っ取り早いですが、問題は芝生の処理です。芝生そのものが生えている面積は少なくても、地中に生えている雑草を抜くのはとても大変です。
特に根が地中深くに広がっているものや地下茎で増える雑草など、手作業で大変な場合は芝生専用の除草剤を使うのが効果的です。
除草剤は種類も豊富です。雑草に合わせて正しい使い方をしましょう。
きれいに芝生を育てたとしても、雑草は必ず生えてきます。雑草を放置しておくと、芝生が生えなくなり見た目が悪くなったり害虫を呼び寄せたりする原因になります。
種類ごとに正しい除草方法で管理をしていけば、美しい芝生を維持していけます。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ素敵な芝生ライフを楽しんでください。
GreenSnap編集部