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庭に入り込んで、ツルを伸ばして他の植物に覆いかぶさったり、フェンスに絡みつくことがある雑草の一種ヤブカラシ。名前からは辛子っぽく感じられますが辛子の仲間なのでしょうか。
このページではヤブカラシについて解説しています。駆除方法や食べ方についても記載していますので、ご参照ください。
ヤブカラシはブドウ科ヤブカラシ属の植物です。ツル性があるのが特徴で日本のあちこちで見かけます。お庭に入りこむとフェンスに絡みつくことが多く、やや厄介な雑草として知られています。
ヤブカラシは辛子から来ているわけではありません。藪を覆って枯らしてしまうほどの繁殖力のある雑草であることから、「藪枯らし」となっています。
空き地や道端などどこにでも入り込みます。ツルは2メートルから3メートルほどで、他の植物に巻き付いて覆いかぶさることがあります。
ヤブカラシの花期は6月から8月です。集散花序で花を咲かせ、1つ1つの花はとても小さく1センチも満たない小さな花です。花の色は、薄緑色で雄しべ4本、雌しべ1本でできています。花はすぐに散ってしまうため、サーモンピンクの花托が残ります。このことから、ヤブカラシの花はサーモンピンクだと思う方も多いです。
ヤブカラシの花はとても蜜が豊富なので、この蜜を採取しに虫が集まります。蜂が来ることも多いので気をつけましょう。
ヤブカラシは食べることが可能です。食材として利用する際はアクが強いので、しっかりとアク抜きをしてください。
ヤブカラシの葉をお浸しや汁ものの具材、炒め物にすることも可能です。毒はないですが、一度に大量に食べるとお腹を壊すこともありますので、注意しましょう。
ヤブカラシは漢方としても使用されています。根が特に体に良いとされ、利尿作用、解毒作用、鎮痛作用があるとされています。
ヤブカラシは根が丈夫です。少しでも地中に残っていると、また伸びてきます。ポイントは根から抜き取ることです。
土を掘り起こしながら根っこごと抜くようにしてください。しかし、大量に発生すると手で抜くのは困難です。
ヤブカラシに効果がある除草剤を散布しましょう。除草剤は液体、固定タイプがあります。根に効果があるタイプのものを選ぶようにしてください。除草剤の容器には対象となる植物名が書かれていますので、ヤブカラシに適応しているかチェックしてから購入することをおすすめします。
除草剤をまくと根から枯れるので作業がとても楽です。ただし肌にも影響がありますので、除草剤を使用する際は、長袖、マスク、ゴーグル着用をおすすめします。小さな子どもやペットがいるお宅でも気をつけてください。
除草してもまた生えてきてしまうこともありますので、対策として防草シートをおすすめします。一度除草してまっさらになったお庭などに防草シートを敷いてください。
防草シートは、日光を遮ることができるため、ヤブカラシが発芽しにくくなります。防草シートには隙間ができないように注意しましょう。隙間から種子が入り込むこともあります。
手で抜くだけでなく、除草剤や防草シートを組み合わせることで厄介なヤブカラシの発生をおさえることができます。フェンスにグルグルに巻き付くと大変なので早めに対策をしましょう。
GreenSnap編集部