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「アロエベラ」という言葉を聞いたことはありますか。ヨーグルトやジュースに使われている「アロエ」とはどう違うの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。今回はその「アロエベラ」とは何か、アロエベラの栄養や効果、食べ方や飲み方などについてご紹介します。
「アロエ」はアロエ科アロエ属の多肉植物の総称で、アロエベラはその中に含まれる品種名のようなものです。そしてこちらは食用になります。皆さんが普段ヨーグルトなどに入っているものやアロエジュースの原材料に使われているものはこのアロエベラなのです。
アロエベラの特徴として、葉肉が厚く、粘り気が強いなどがあります。分厚い葉を割ってみると、中からゼリー状の葉肉が詰まっています。食用となるのはこの部分で、つるっとした食感が持ち味です。
ノンカロリーで貴重な栄養成分がバランスよく含まれており、この中には未だ解明されていない有用成分が多く含まれているといわれています。
余談になりますが、アロエ自体の歴史は古く紀元前の古代エジプト時代までさかのぼります。一説によれば、世界三大美人といわれるクレオパトラもこのアロエの成分の有用性を熟知し、美容のためにアロエの液汁を全身に塗っていたといわれています。
アロエベラがもつ健康維持に有用な栄養素は現在わかっているだけでも70種類以上、その他解明されていない成分も含めると約300種類あります。
そこで、アロエベラに含まれる6大栄養素をあげていきます。
アロエベラにはマグネシウム、亜鉛、鉄、銅、マンガンなどのミネラルが豊富に含まれています。これらは抗酸化酵素を作る材料になります。
酵素類は、人間が生命活動を維持するために必要な栄養素です。アロエベラにはカタラーゼ、アリナーゼ、アミラーゼなど約8種類が含まれています。その中でもカタラーゼは活性酵素の毒素を抑える働きをしてくれる抗酸化酵素です。
アロエベラには「ムコ多糖類」と呼ばれる多糖類が多く含まれています。ムコ多糖は一般的にねばねばする物質は皮膚や傷口に塗ったときに皮膚に膜を作り、傷口を覆い隠すようなイメージで、外から侵入する菌などから守ります。
包帯やばんそうこうのように覆い隠すイメージです。このように傷口を保護して、傷の治りを早くします。アロエベラに含まれる多糖体の分子量は、キダチアロエ(約4万)の10倍以上といわれています。
単糖類は健康でいるために欠かせない栄養素です。グルコース、ガラクトース、マンノース、キシロース、N-アセチルガラクトサミンが、アロエベラの細胞1つ1つの表面に付いています。
アロエベラには抗酸化ビタミンといわれるビタミンA、C、Eをはじめ、ビタミンB群や葉酸など9種類が含まれています。
アロエベラには、18種類のアミノ酸が含まれています。またイソロイシン、ロイシン、リジンなど体内で作ることができない必須アミノ酸9種類全てが含まれています。
スプーンで取り出したアロエの果肉をフードプロセッサーなどで裏ごしし、瓶などに詰めて保管します。化粧水として使いたい場合は、それをローズウォーターや精製水で薄めてから使います。保湿液として使う場合は、市販のアロエベラジェルやエッセンシャルオイルを大さじ1ほど混ぜて塗ると、乾燥した皮膚の保湿になります。
(肌が弱い方は水で薄めて化粧水として使いのが良いと思いますが、使う前に必ずパッチテストをして下さい)
1.アロエを3~4センチ間隔で切る。
2.大きな両端のトゲの部分を削ぎ落とし、切りやすいように皮に沿って縦からザクっとぶつ切りにします。葉肉を表面の緑色の外皮を横側から剥きます。
3.皮をむいた葉肉は食べやすい大きさにカットし、ヨーグルトに混ぜたり、サラダに混ぜたりして食べます。
※苦みが気になる場合は、沸騰水でさっと湯がいてから冷水で締めるとよいです。
アロエは外皮ごとおろし器ですりおろしてクッキングペーパーなどで濾し、原液100%のジュースができあがり。お酒と相性がよく、飲酒前に飲むと二日酔いの予防にもなります。ただそのままでは苦みがあるので、水、ハチミツ、レモンなどで味を調えたり、野菜ジュースなどと合わせるとおいしくいただけます。
アロエベラも花を咲かせます。開花時期は11月~2月の寒い時期に赤やオレンジ色をした円錐状の花を咲かせます。アロエの中には観賞価値の高い花を咲かせる種類も多く、開花時期に観光名所となっているところもあります。
私たちが普段から身近に口にしているアロエは「アロエベラ」という種類だということがお分かりいただけましたでしょうか。アロエベラに限らずアロエ自体が紀元前の古代エジプト時代から薬効効果を知って用いられており、比較的扱いやすいことから、積極的に摂取していきたいですね。ただし、食べすぎは禁物です。
GreenSnap編集部