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紫色で和風な雰囲気のあるキキョウソウはいたるところで見ることができます。とてもきれいな花を咲かせるのになぜ雑草として扱われるのでしょうか。
このページでは、キキョウソウについて解説しています。花の特徴や、似た植物との見分け方についてまとめましたので、ご参照ください。
キキョウは、キキョウ科キキョウ属の植物です。紫色の花を咲かせ、その花はキキョウに似ていることからキキョウソウ(桔梗草)という名前になりました。日本各地の道端、畑、空き地などに見ることができ、雑草として扱われます。確実に種を残すのがキキョウソウの特徴で、このことから雑草として扱われます。
キキョウソウはとくに珍しい植物ではなく、花がこぶりでありやや地味なことから、あえてお庭に植える方はあまりいないかと思います。
キキョウソウは生長すると高さ80センチほどになります。アメリカ先住民はキキョウソウを薬用として利用していて、消化不良によい植物でもあります。日本で利用されることはあまりありません。
キキョウソウの花の特徴として挙げられるものは、まず花の色です。青紫の花弁を持ち、キキョウのような美しい色をしています。キキョウソウの花弁は5枚で星形をしています。花期は5月から8月で、長い期間見ることができる雑草です。
花の最大の特徴は、春から閉鎖花(へいさか)をつけることです。その後に開放花(かいほうか)を咲かせます。
閉鎖花とは、花弁が開かずに、そのなかで自家受粉する植物のことで、スミレやホトケノザにもこの特徴があります。
閉鎖花で自家受粉をして種子を残すことで確実に子孫を残します。さらにその後に解放花をつけることで、昆虫などに頼って受粉をして遺伝子交換をします。これで多様化をはかります。
このようにしっかりと子孫を残す戦略があるキキョウは繁殖もしやすいため、雑草として認識されてしまいます。
キキョウソウの葉は小さくだいたい1.5センチと短い特徴があり、卵型です。互生の特徴があります。左右対称ではなく互い違いに生えます。
花後は、葉のすぐ上に実をつけます。キキョウソウの果実はさく果で、裂開する果実のことです。
キキョウソウに似た植物として、ヒナキキョウソウがあります。
ヒナキキョウソウの草丈は40センチほどで、花弁はキキョウソウと比べてやや細い特徴があり、葉もキキョウソウと比べて細いです。花の色はキキョウソウと同様紫色ですが、ピンクがかって青みが薄いものも多いです。
両者の違いは華奢かどうかで区別することがあります。華奢なほうがヒナキキョウソウですが、実際には個体差があるので、見分けるのには慣れが必要です。
キキョウソウの花言葉は、「やさしい愛」、「ひとあたりがいい」です。
キキョウソウは道端や空き地などどこでも見ることができますので、ぜひ観察してみませんか。キキョウのような美しい青紫の花が楽しめますよ。
キキョウのツボミは桔梗のような風船みたいな見た目ではありませんが、閉鎖花があるという変わった個性もありますので、よく観察してみましょう。
GreenSnap編集部