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ボケに似た植物でクサボケというものがあります。見た目はボケのように美しいですが、どのような違いがあるのでしょうか。
このページでは、クサボケについて解説しています。花や実の特徴や、ボケとの違いも記載していますので、ご参照ください。
クサボケとはバラ科ボケ属の植物です。ボケという名前の植物がありますが、クサボケはボケに似ていてもボケよりも小さく横に広がって伸びるため「クサボケ」という名前になりました。
クサボケの樹高は30〜100cmほどで、枝にはトゲがあり、よく枝分かれをして横に広がります。クサボケは日本固有の植物で、本州から九州、四国の山地や斜面に自生しています。
クサボケの花言葉は、「平凡」「早熟」「一目惚れ」です。
クサボケは日本の山地や斜面などに自生しており、ひっそりと咲くことが多いので、「平凡」という花言葉がつけられたそうです。平凡という花言葉とはうらはらに、「一目惚れ」という花言葉もあります。春パッと花が咲いたときに、身近でもその美しい朱色の花に一目惚れし、古くから親しまれていきたのが想像できますね。
クサボケの開花時期は3〜5月で、約3センチほどで花弁が5枚の朱色の花を咲かせます。なかには黄や白の花色もあり、ボケの花よりもやや小さいのがですが、花姿はボケとよく似ています。
花後には3~4cmほどのかりんのような果実を実らせます。10〜12月頃には黄色く熟し、とても酸味が強く生食には向きませんが、漢方として利用されます。
クサボケの果実は古くから薬用に使われ、まだ熟していない果実は乾燥させて漢方薬として利用され、滋養強壮、利尿作用、鎮静作用などがあるとされています。また、熟したの果実は薬用酒として不眠や冷え性、暑気あたりに効くそうです。
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クサボケとボケは同じバラ科ボケ科の植物で、一見とても似ていますが、別々の植物です。例えば、クサボケは朱色の花弁なのに対して、ボケは紅色でやや異なりますが見分けるのは困難、かつ開花時期も同じです。
しかし、花の大きさはボケのほうが大きく、草丈もボケのほうが大きいという違いがあります。クサボケは樹高1mほどで横に広がりますが、ボケは2mほどまで生長します。このように大きさの違いがあるので、花や樹高が大きければボケと考えてよいでしょう。
クサボケは地植え、鉢植えどちらでも育てることができます。日当たりのよい場所を好むので、明るい場所で育ててください。
鉢植えで育てる場合は土が乾いたら水やりをします。地植えの場合はとくに水やりしなくても問題ありませんが、真夏に雨が降らない日が続いたら水やりをします。
肥料は与えなくても問題ありませんが、生育が悪いときは有機肥料を与えましょう。病害虫にも強いので、初心者の方にもおすすめの花木です。
クサボケはボケのように美しい植物ですが、ボケよりもサイズが小さいので、その分育てやすくなっています。果実は酸っぱすぎて生では食べられませんが、乾燥させて薬用利用することができるので、自宅で育てて試してみませんか。
GreenSnap編集部