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ハイビスカスの色鮮やかな花姿は、見ているだけで元気がもらえますね。温暖な地域で育つイメージのハイビスカスですが、日本でも育てられます。ハイビスカスは、他の植物と同じように剪定が必要です。剪定することで生育も良くなり、開花時期に綺麗な花を咲かせることができますよ。
ハイビスカスには4つの剪定方法があり、それぞれ剪定の時期や方法が異なります。今回はそれぞれのハイビスカスの剪定方法について詳しくご紹介します。
ハイビスカスはそもそも常緑低木なので、剪定しないで育てると1〜3mまで伸びることがあります。また、ハイビスカスは温暖な気候を好みますが、過湿を苦手とするので、日本の高温多湿な夏では病害虫によって弱ることもあります。
つまり、ハイビスカスは剪定しないで育てると、管理しにくい大きさになってしまったり、蒸れて弱って枯れることがあるのです。
さらに、ハイビスカスの木の枝には多くの花芽が付くため、剪定せずに花芽を多くつと全体に栄養が行き渡らなくなってしまいます。ハイビスカスを元気に育てたり、毎年花を咲かせるためにも、定期的に剪定をしましょう。
ハイビスカスの剪定時期は10〜11月上旬頃です。基本的には4〜11月の生育期の間であればいつでもいいのですが、剪定をすると一定期間は花が咲かなくなるので、休眠期前に剪定しておくのがおすすめです。
この時期の剪定は、樹高を低く切り戻すため、強剪定(冬越し剪定)とも呼ばれています。
この強剪定以外にも、開花中は花がら摘みをしたり、枯れた枝や混み合っている枝があれば4〜11月の間に剪定することもあるので覚えておきましょう。
ハイビスカスは冬の休眠期を迎える前に強剪定をして株をコンパクトしておくと、冬が開けたときにぐんぐんと伸びだして、花付きがよくなります。
冬の間も室内の気温を常に12度以上にキープできる場合は休眠しないので、剪定をしなくても問題はありません。伸びすぎて株姿を整えたいのであれば、強剪定をしましょう。
樹形によっては株立ち仕立てになっていて、土から複数本の枝が伸びることがありますが、この場合はすべての枝を切り戻してください。
強剪定をするとき、剪定する枝の位置は、「わき芽の上」が基本です。脇芽は枝から伸びた葉柄の根本にあります。つまり枝から伸びた葉の1cm上の部分で切り戻しておくと、切り口のすぐ下の脇芽が分岐して伸びていきます。
また、ハイビスカスの強剪定では、必ず葉が数枚残るように剪定するのがポイントです。全ての葉を取り除いてしまうと、剪定後の生育が悪くなってしまうので気をつけましょう。
強剪定をした後は、室内にとりこんで日当たりのいい場所で管理しましょう。
通常、ハイビスカスは冬の間生育が止まりますが、室内が暖かければ枝が伸びる場合があります。休眠期に入る前に剪定したハイビスカスが冬の間に枝を伸ばした場合は、2〜3月に伸びた枝を切るとよいでしょう。切ったところから枝が増え、花数も増えます。
ハイビスカスは花が終わったら、花がら摘みが必要です。花びらが落ちた後に残ったガクを摘み取らないと、タネに養分が回ってしまい花つきが悪くなります。
ハイビスカスは、花が咲き終わると自然に花が閉じていきます。そして咲き終わった花は自然にポトリと落ちます。花びらが落ちた部分にガクが残るので、ハサミでカットしましょう。落ちた花が葉や株元に落ちるとカビが発生する可能性があるので取り除きましょう。ガクを摘み取ることで見た目も美しくなり、次の花に栄養がいきやすくなります。
ハイビスカスは春から秋の生育期間中は、全体の風通しを良くするために間引き剪定をするといいです。
間引き剪定とは、必要なくなった枝だけを切り取る剪定方法です。
上記のような不要な枝を中心に、常に株の向こう側が透けて見える程度の茂り具合になるよう、間引き剪定をしておくといいです。
間引き剪定をするとき、枝を切る位置は分岐の付け根ギリギリの部分です。中途半端に不要な枝を残すと、そこから枯れてしまうので注意しましょう。
ハイビスカスは、新しく伸ばした枝に花をつける性質があるので、剪定をした方が花数が増えます。
冬前の剪定を忘れてしまっても、たちまちに枯れてしまうわけではありませんが、花数を増やしたい場合は3月ごろに剪定しておくといいでしょう。
初夏~秋の終わりまで赤色や黄色などカラフルで元気な花を咲かせるハイビスカスには、もともと生命力が強い植物ですが、剪定することで発育が良くなり、綺麗なハイビスカスの花を咲かせられますよ。
今回紹介した強剪定や開花中の剪定方法を覚えて、実践してみてくださいね。
GreenSnap編集部