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スイレンとハスは、どちらも水辺に咲く代表的な花草です。どちらも水面に浮かぶ花姿がとても美しく幻想的ですが、よく見比べたことがないと見分けるのは難しいです。
このページでは、スイレンとハスの違いや、それぞれの特徴について解説します。
スイレンはスイレン科の水生植物で、沼、川、湿地など淡水の水面や水中に自生する植物です。水位が安定している池などに生息するのが特徴で、水の深いところから茎を伸ばして水面に葉や花を浮かべます。
スイレンの開花時期は5〜10月で、花色はピンク、オレンジ、赤、黄、白、青、紫などがあります。花びらも先端が細くとがった5〜10cmほどの花を咲かせ、咲き終わると花を閉じて沈んでいきます。
葉はぷっくりとした丸い形をしていて、水に浮くのが特徴で、一般的な植物の気孔は葉の裏側にありますが、スイレンの場合は葉の表面にあります。
ハスは、スイレンと同じ水生植物で、地下茎は根菜として有名なレンコンになります。水中にある地下茎から茎を長く伸ばして、水面に葉や花を出します。
ハスの葉は円形で撥水性があるのが特徴です。7〜8月頃に白やピンクの花を咲かせ、とても儚く、朝早くに咲き昼には閉じてしまう特徴があります。
スイレンとハスでは、じつは開花時期が異なります。スイレンは5〜10月で、ハスは7〜8月に花を咲かせます。ハスは夏にしか咲かない特徴があるので、時期によっては花期でも区別することができます。
(上の画像はスイレン)
スイレンとハスの違いのひとつは、花が咲く高さです。
スイレンは水面に浮かぶように花を咲かせるのに対し、ハスは水面よりも高い位置に花をつけます。まるでシュノーケルのように水面から茎を伸ばして花が咲いていたら、ハスだとわかります、
ただし、水位が変わることで、スイレンの花が水面より出て見えることもありますよ。
(上の画像はハス)
スイレンとハスの違いのふたつめは、葉の形です。どちらも葉は丸い形をしていますが、スイレンの葉には切れ込みがあります。
遠くて切れ込みが見えないときは、葉に光沢がありツヤがあればスイレン、葉に光沢がなく水を撥水していればハスです。また、水面よりも高い位置に葉が飛び出していればハスです。
(上の画像はハス)
スイレンとハスはよく似ていますが、葉の形や花のつく位置に違いがあります。特に、葉の切れ込みの有無で見分けやすいので、覚えておくと違いが分かりますよ。葉に切れ込みがあればスイレンと覚えてくださいね。
GreenSnap編集部