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コロッとしたまんまるの苔から植物が伸びる姿が愛らしい苔玉。苔玉は作り方を学べば、初心者でも簡単に作ることができるんです。
苔玉は和洋問わずに取り入れられ、ハンギングとして天井や壁から吊るすこともできるので、リビングやお部屋のインテリアグリーンにぴったりです。苔玉のナチュラルな姿から癒し効果も得られそうですね。
今回は苔玉に向いている植物や、苔玉の作り方のポイントなどをご紹介します。
苔玉とは、草木の根を粘土質の土で包み、周囲に苔を張り付けて糸などで固定した盆栽です。近年、お部屋のインテリアとして人気が高まってきており、小皿に載せたり吊るしてハンギングにしたりして楽しまれています。
最近では花が咲く桜の苔玉も人気ですし、コウモリランなどの着生植物に合わせたりと、合わせる植物によって和風・洋風な雰囲気も自在です。
苔玉におすすめの植物は、室内でも育てることができる観葉植物や、盆栽として楽しめる植物などです。苔自体が直射日光に弱いので、ある程度日陰に強い耐陰性のある植物だと、苔玉にしても元気に育ってくれます。
下記に苔玉におすすめの植物の例をあげておきます。
反対に苔玉に使用するのに向いていない植物は、乾燥を好むサボテンや多肉植物などがあげられます。
苔玉の土台には、ケト土と赤玉土をミックスさせたものを使用します。ケト土は保水性が高いため、苔玉の中の根と周囲の苔が維持できるようになっています。苔玉の中は常に湿った状態になっているため、水はけがよい土を好むサボテンや多肉植物は根腐れを起こして弱ってしまうためです。
苔玉作りに用意する材料は以下です。
苔玉に巻きつける糸は、目立たないよう黒い色がおすすめです。
また、糸の素材は大きく分けて2種類あり、時間分解される絹糸・木綿糸と、分解されないナイロン糸がありますが、絹糸・木綿糸を使うと時間の経過とともに自然に溶けて、苔が根付いた時に自然な仕上がりになります。
とはいえ、糸が溶けたときに崩れやすくなるので、糸がなくても崩れにくい土の配合や管理方法が必要とされるので、初めて苔玉を作る初心者の方はナイロン糸の方がおすすめです。
じつはダイソーやセリアなどの100均の大型店舗なら、苔玉作りに必要な材料は全てそろいます。
水苔はもちろんのこと、ハイ苔なども手に入りますし、苔玉にする植物もちょうどいいサイズで並んでいますよ。
最近ではすでに苔玉の土台部分がつくられていて、植物の根をつつんで縛れば簡単につくれる苔玉キットもあるようなので、探してみてはいかがでしょうか。
水を少しずつ加えていきながら、耳たぶぐらいの柔らかさになるまでこねましょう。赤玉土の粒がなくなるまでこね、全体的になめらかになったら丸めておきます。
葉が生い茂っている場合は間引くように根元から枝茎を切り、土台となる苔玉のサイズに対して2倍くらいのボリュームになるように調整しましょう。
株の整理が終わったら、根と周りの土を軽く握って丸くまとめます。
固めすぎないよう、おにぎりを握るくらいの強さで行うのがベストです。
苔を貼り付けた直後はすぐに剥がれそうになりますが、苔が自力で根を伸ばし徐々に土に定着していくので心配はいりません。
なるべく早く定着させるためには、鮮やかな黄緑色をした元気な苔を貼り付けるのをおすすめします。
最初にX字を描くように糸を巻き、苔玉全体を固定してから巻きつけるのがポイントです。そこから少しずつずらして、糸をきつく巻き付けていきます。
15周ほど糸を巻き付けたら、残りの糸は苔玉の中にしまい込みます。
苔玉からブクブクと気泡が出るまでたっぷりと水を含ませましょう。水を含ませたあとは、お皿の上に飾ったり、ワイヤーを括りつけて木の枝や柵などにひっかけて飾りましょう。
ケト土は通常粘土状に固まる腐葉土のことですが、メーカーによってまったく固まらないものがあります。固まらないものは苔玉には不向きです。
固まるタイプのケト土は袋の中で小さいダマになっているので、固まるタイプなのかパッケージを揉んでみるなどして確認しましょう。
また、苔の性質自体が直射日光に弱いため、屋外に置く場合でも、木漏れ日の下や半日陰など直射日光に当たりすぎない場所を選んでおくほうがよいでしょう
苔玉は基本的に直射日光が当たらない明るい場所で管理しましょう。軒下など、戸外の明るい日陰や、風通しの良いところに置くのがベストです。苔玉をずっと同じ場所に置いていると、片面だけに日が当たって色が変わったりするので、時々鉢を回して向きを変えましょう。
苔玉の水やりについては、季節によっても異なりますが、生育期間では3~4日に1回程度を目安に行いましょう。
苔の表面が乾いてきたらたっぷり水やりをします。バケツなどに水を張り、苔玉をドボンと沈めます。ぶくぶくと泡が出てくるので、しばらくそのまま待って泡が出なくなったら引き上げましょう。水をしっかり吸い込んだ苔玉はずっしりと重くなります。
苔玉に植えるのが水を好む植物の場合は腰水で管理しても良いでしょう。水を張った器に苔玉を置いて給水させる方法です。その場合は、半日程度で水がなくなるくらいの水量を入れ、翌朝また水を注ぎます。常に水が溜まった状態になると根腐れの原因になるので、午後にも水が残っていたら捨てましょう。
苔玉の独特の世界観は「ミニチュアの地球」と例えられるほど、魅力に溢れています。癒しの苔玉を作って、室内にグリーンがある生活を楽しんでみませんか。
GreenSnap編集部