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生垣などによく使われるピラカンサ。赤や黄色の実が特徴的なこの低木を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。ピラカンサは比較的育てやすく耐寒性もあるため、寒い地域でも越冬できます。
今回は、そんなピラカンサの育て方についてご紹介します。育てる上で注意するポイントや、収穫方法などもご説明しますので、チェックしてみて下さい。
ヨーロッパ東南部やアジアを原産とするピラカンサは、春に白い花を咲かせ、秋に実をつけます。楕円形の葉と実のコントラストが美しく、地植えにして生垣にしたり、盆栽などの鉢植えにするなど、いろいろな楽しみ方ができるのが魅力の一つです。
古くから親しまれてきたピラカンサ。枝には鋭いトゲがあるため、防犯対策として生垣に用いられることも多い植物です。
ピラカンサは、日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。そのため、室内ではなく屋外で管理しましょう。耐寒性はありますが寒い地方では冬の間、霜がつかないように日当たりのよい場所に置いておくと問題なく育ちます。
室内で育てる場合は、乾燥を防ぐために冷暖房の風が直接当たらない場所で管理しましょう。
ピラカンサは、乾燥している場所に置くと実のつきが悪くなってしまいます。そのため、夏の暑い時期には1日に1度、水やりをしましょう。秋〜春にかけての水やりは不要です。
鉢植えの場合は、冬場以外は土が乾燥しないよう水をたっぷり与えて下さい。
ピラカンサの用土は、赤玉土と腐葉土を7対3の割合で混ぜ込んだ土を使いましょう。ピラカンサ病気の心配がなく育てやすいため、ガーデニング初心者の方でも挑戦しやすい植物です。
ピラカンサを庭木として育てている場合は、2月下旬から3月上旬に、固形の油粕や緩効性化成肥料を寒肥として与えます。この時期に肥料をほどこすことによって新芽を出すための栄養となります。鉢植えの場合は、寒肥とは別に6月中旬から下旬に追肥しましょう。特に開花後に肥料を与えることによって、開花時に使ったエネルギーを補充できます。
ピラカンサの植え付けは、新芽が伸び始める3〜4月頃か10〜11月が適期です。ピラカンサは育てやすい植物ですが、極度に乾燥している場所は適しません。そのため、植え付けは真夏と真冬以外の暖かい日に行いましょう。
ピラカンサを鉢植えで育てる場合は、2年に1度の頻度で植え替えをします。鉢植えの場合は水はけがよく腐植質に富んだ土壌がおすすめです。庭植えの場合は、植え付け用の土に腐葉土や完熟堆肥などを混ぜ合わせたものを使いましょう。
植え替えの時期は、寒さが落ち着き始める3~4月、もしくは9~11月が適しています。ひとまわり大きい鉢を選ぶとピラカンサを生長させることができ、今の大きさを維持しておきたい場合は根を1/3ほど切りとり、鉢の大きさは変えずに植え替えましょう。
ピラカンサは病気の心配もなく、栽培場所も選びません。ガーデニング初心者でも育てやすい植物ですが、手入れをしない期間が長いと、気づいたときには樹形が悪くなってしまうことがあります。そのため、適度に観察しながら切り戻しなどを行いましょう。また、ピラカンサの枝には鋭いトゲがあるため、作業の際には注意が必要です。
レモンバーベナを増やすためには「挿し木」と「株分け」の2つの方法があります。それぞれの手順を確認していきましょう。
一般的にピラカンサは挿し木で増やします。6〜9月頃に伸びている枝を挿し木用に10センチほど切り取ります。その後は根付くまで、風通しのよい場所で管理しましょう。
ピラカンサは、挿し木で増やすことが一般的ですが、株分けで増やすことも可能です。春や秋の気候の良い日に行いましょう。
株分けしたいピラカンサを土から抜き、根っこを手や清潔なハサミで切りとって株分けにしましょう。それぞれの株を新しい場所に植え替え、株が根付くまで日当たりの良い場所で管理します。
ピラカンサは病気の心配は要りませんが、害虫には注意が必要です。春と秋に発生するハマキムシは、葉を食害します。発生枝を除去した後に薬剤を散布して対処しましょう。
ピラカンサの花言葉は「防衛」「美しさはあなたの魅力」「燃ゆる思い」です。
「防衛」は、ピラカンサの持つ鋭いトゲからきており、実際に防犯対策として生垣に用いられることもあります。
また、深い緑の葉と鮮やかな実のコントランスを楽しむことができることから「美しさはあなたの魅力」「燃ゆる思い」という花言葉がつけられました。
ピラカンサは初心者でも育てやすい植物ですが、その反面で生長スピードが高いため、こまめに剪定を行う必要があります。
鮮やかな実を実らせる魅力的なピラカンサ。赤や黄色のをミックスしてインテリアとして飾るのもおすすめです。しかし、枝には鋭いトゲがあるため、手を傷つけないように注意して下さいね。
GreenSnap編集部