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アネモネの育て方|肥料の与え方や花の増やし方は?

  • キンポウゲ科
  • アネモネ属
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アネモネは北半球の温帯や亜熱帯を中心に分布する多年草の植物です。

神話や伝説に登場するほど人との関わりが深く、秋に植え付けて冬の寒い時期にも可憐な花を咲かせてくれる植物としてガーデニングでも人気があります。

そんな初心者でも育てやすいアネモネの育て方をご紹介します。

アネモネの日当たり

アネモネは日光を好む植物です。球根を掘り上げる時期以外は、日光にたっぷりと当てて育てます。室内で管理する時も日光が当たるようにしましょう。

冬も同様に日光を好みますが、寒さに触れないと花が開花しないので、室内で育てる場合は管理に注意が必要です。

アネモネの置き場所

庭植えで育てる時は、日当たりと風通しの良い場所を選び、土壌はアネモネが好む水はけの良いものに改善しましょう。

夏は休眠期に入るので球根を掘り起こして日陰で管理します。吊るすか新聞紙で包んで乾燥させましょう。通気性の高い袋に入れて管理しておくのがポイントです。

室内でも育てることはできますが、管理にやや注意が必要です。

初夏くらいになって地上部が枯れて休眠期に入ったら、日陰に移して雨が当たらないようにします。そして10月以降に暑さが収まったら、今度は日当たりの良い場所に移します。

冬の管理で最も気を付けなければいけないのが、気温5℃以下の空気に触れさせないと蕾を付けないというアネモネの特性です。

秋になって気温がぐっと下がったら、1ヶ月は室外の日当たりと風通しの良い場所に置き、12月以降になってから室内に取り入れましょう。

アネモネの水やり


水やりのとき、アネモネの花やつぼみに水がかかると枯れる原因となるので、かからないように注意しましょう。

夏の水やり

初夏になり地上部の葉が枯れたら、休眠期のサインです。休眠期に入ったら水やりは控えて下さい。雨に当たらないように気を付けましょう。

庭植えは球根を掘り上げての管理が必要になります。

休眠するまでは、特に鉢植えやプランターで育てているなら土が乾いたら水をしっかりと与えて下さい。

庭植えの場合は雨水がかかれば十分です。休眠期に入ったら10月頃までは水を与えず、土を乾かし気味に育てるのがコツです。

冬の水やり

秋の10月頃から水やりを再開します。アネモネは冬から春にかけて花を咲かせるので、乾燥しないように水を与えましょう。

ただし、水をあげすぎると腐るので注意して下さい。鉢植えの場合は表土が白っぽく乾いたら水やりをします。

受け皿の水は放置すると根腐れにつながるので、毎回捨てて下さい。冬は乾燥しやすい季節なので定期的に土の状態をチェックしましょう。

アネモネの肥料・追肥

庭植えなら植え付けの時の元肥のみでも大丈夫です。緩効性の肥料を土に混ぜ、必要があれば液体肥料を月に1回くらいの頻度で与えます。

鉢植えの場合、花を咲かせる時期に養分が不足しがちになります。10月〜3月の間は2週間に1回くらいのペースで薄めた液体肥料を与えると花つきが良くなります。

肥料の与えすぎも良くないので、様子を見ながら調整して下さい。

アネモネを栽培する用土

アネモネが好むのは、水はけの良い土です。ガーデニング初心者なら、市販の草花用培養土を使いましょう。

自分でブレンドした土を用意するなら、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜます。腐葉土を少し減らしてバーミキュライトを使うのもおすすめです。

庭植えの場合、アネモネは酸性の土壌を嫌う性質があります。できれば植え替えの1〜2週間前までに、苦土石灰で中和しておきましょう。

アネモネの植え付け・種まき

アネモネの植え方は、種まきではなく、球根を植え付けて育てるのが一般的。適した時期は10〜11月です。

気温が高いと花が育ちにくくなることがあるので、15℃を目安に植え付け作業をして下さい。

注意すべきポイントは球根の状態です。完全に乾燥した球根をそのまま植え付けてしまうと、水を与えた時に吸水しすぎてしまい、腐りやすくなります。事前に吸水処理をしておくと、発芽の成功率が上がりますよ。

方法は軽く湿らせたバーミキュライトまたは新しい砂に球根を埋め、冷蔵庫で1週間ほど保管するだけです。

植え付け

準備が整ったらさっそく植え付けをしましょう。庭植えは予め耕しておいた場所に5cmくらいの深さに埋めます。

先端が尖っている方を下に向けるのですが、もし形がいびつで分からないなら脱脂綿に置いて日に当てて発芽させて確かめるという方法もあります。

鉢植えの場合は球根の上に1〜2cmくらいの土が被るくらい浅めに植え付けて下さい。

植え付け直後は水やりを控え、土が乾いたら与えます。複数植える時は15cm以上の間隔で植えましょう。

種まき

アネモネは種まきでも育てること自体はできます。時期は気温が25℃以下になる10月頃が適しています。

種に生えた白い毛はそのままにしておくと水分の吸収を妨げるので、ハサミで切り取って下さい。種まきをしたら、日陰で管理します。

アネモネの種を扱う時の注意点として、切った時に「プロトアネモニン」という有毒成分が出てくることが挙げられます。触れてしまうと皮膚が炎症を起こすこともあります。作業時には長袖の服を着て、手袋をはめましょう。

アネモネの増やし方

アネモネの増やし方は、分球で行うのが一般的です。植え替えの時期(10月頃)に行うと良いでしょう。

掘り起こして乾燥させておいた球根を使用します。

まず、親球の周囲に付いた小さな子球を指かカッターナイフで丁寧に取り外します。発芽する部分が1つの球根に1つ以上になるように分けて下さい。

もし発芽する部分が分からなければ、球根に水を吸わせて確認しましょう。風通しの良い日陰で切り口部分を乾燥させるか、園芸用の殺菌剤で保護すると腐敗を予防できます。

その後は植え付けと同じ手順で育てます。植え付け準備のついでに、分球も一緒に行うのがおすすめです。

アネモネの育て方で注意すべき病気・害虫

アネモネは水はけ、日当たり、風通しの良い環境で育てれば病気や害虫による被害を受けにくい植物です。しかし日照不足や過湿、風通しの悪い環境では注意しなくてはいけません。

気をつけたい病気は春や秋に発生するうどんこ病、秋から初夏にかけての灰色かび病、春の立枯病です。うどんこ病は名前の通りうどん粉のような白い粉が葉に付きます。灰かび病は灰褐色のかびが覆い、室内で発生しやすい病気です。

病気にかかった葉などは早めに取り除き、花がらや枯れた葉も普段から処理するようにしましょう。

害虫は葉の裏につくアブラムシが特に新芽を狙って発生します。見つけたら専用の殺虫剤などで駆除して下さい。

アネモネの管理温度

5〜10℃の冬の気温で最も育ちやすく、10〜15℃でゆるやかに生長します。そして25℃を超えると生育が止まります。よって、5℃〜20℃がアネモネの栽培に適した温度となります。

ただし、アネモネは5℃以下の冷たい空気に触れないと花を付けない特性があるため、室外で一時管理をする必要があります。

また、湿度の高い日本の夏の環境もアネモネは苦手です。初夏に休眠期に入ったら球根を掘り起こし、室内の涼しい場所か日陰で風通しの良い場所で管理しましょう。

アネモネはどんな花を咲かせる?

実はアネモネの花には花びらがなく、私達が花びらと認識している部分は萼(ガク)になります。そしてガクに見えるのは葉です。

花のタイプは花びらが重ならない一重咲き、幾重にも花びらが重なる八重咲き、八重咲きの一種の菊咲きなどがあります。

アネモネは一重咲きの品種が多くありますが、品種改良によってモナークのような八重咲きの品種も登場しています。

アネモネの花言葉


アネモネの花言葉は「君を愛す」「はかない恋」「期待」といったものがあります。

片思いの愛情に関連したものが多く、特に「君を愛す」という花言葉の赤いアネモネは愛情表現を意味するプレゼントとして人気です。

他にも白は「期待」「希望」、紫は「あなたを信じて待つ」、青は「かたい誓い」などの色別の花言葉があります。

ただ片思いの中でも失恋を意味するような花言葉もあるので、誰かにプレゼントする時は誤解のないように気を付けた方が良いかもしれません。

アネモネの名前の由来

アネモネの名前の由来は、ギリシャ語の「anemos」です。「風」という意味があり、春の訪れを感じさせる風が吹く頃に咲く花であることが由来していると言われています。

アネモネの名前はギリシャ神話に登場し、アネモネの誕生に関連した神話もあります。

その中でも少年アドニスを巡る女神の悲恋をご紹介しましょう。美の女神アフロディーテ(ヴィーナス)はある時、エロースの矢によって胸を傷付けられた少年アドニスに出会い、とりこになります。

アフロディーテはアドニスに出会ってから、彼と一緒に野山を駆け回りずっと一緒に過ごしました。しかしアフロディーテが久しぶりにキプロス島へ出かけた時、悲劇がおきたのです。

アフロディーテから「狼や猪には近づかないように」と諭されていたアドニスが、若さ故の無謀さで獰猛な猪に挑んでしまったのです。

アドニスを脇腹を猪の牙が裂き、息も絶え絶えな彼を抱きかかえたアフロディーテは、アドニスが流した血に神酒ネクターを注ぎました。

すると血が泡立ち美しい真っ赤な花を咲かせました。そして風(Anemos)が花を咲かせても、次の風が花を散らせるこの花の命の儚さにちなんで「風の花(アネモネ)」と名付けられました。

こうした神話は他にもあり、アネモネという花が長い年月、人に愛されてきた証拠でもあります。

アネモネの栽培を楽しもう!

アネモネの育て方や花言葉、そして名前にまつわるお話しをご紹介しました。

ギリシャ神話にも登場するアネモネは古くから人を魅了してきました。毎年春の訪れを感じられる、この多年草の花をぜひ育ててみて下さい。

アネモネの新着コラム

アネモネの基本情報

ジャンル
草花
形態
多年草
学名
別名
ボタンイチゲ
原産地
地中海沿岸

アネモネの性質

栽培難易度
易しい
耐寒性
強い
耐暑性
弱い
耐陰性

時期

種まき
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
植え付け・植え替え
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
肥料
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
開花
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12

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