モッコウバラの育て方|鉢植えや挿し木、冬を越す方法は?植え替えは必要?

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モッコウバラ(木香薔薇)は、中国南部原産のつる性常緑低木で刺のないバラの品種です。害虫がつきやすいイメージがあるバラですが、モッコウバラは比較的害虫にも強く、初心者にも育てやすい品種といえます。

ここでは、そんなモッコウバラの育て方をご紹介します。

モッコウバラ(木香薔薇)とは、どんな花?

モッコウバラは開花時期の4〜5月頃になると、2~3cm程度の、淡黄色もしくは白色で、芳香のある花を咲かせます。

常緑で、小さい花が山盛りに咲き誇り、お庭を一気に華やかにしてくれるため、垣根などにも人気があります。

モッコウバラ(木香薔薇)の栽培場所

モッコウバラは強くて育てやすいので、高温多湿な場所や半日陰でも育ちます。ただし、日当たりのよい場所で育てるほうが、花つきはよくなります。一方、寒さに弱いので寒冷地での栽培は向きません。

地植えにする場合は、後ろにフェンスなど、モッコウバラのシュート(茎と花のあいだのつる)を誘引できるものを立て、場所を広くとります。鉢植えにする場合は、株より二回り以上大きい鉢と水はけのよい土を用意します。

モッコウバラ(木香薔薇)の水やり

モッコウバラを育てるときは、基本的に乾いたらたっぷりと水をあげます。

地植えにした場合は、雨が普通に降っていれば、特に水やりをしなくても大丈夫です。高温乾燥の続く真夏は早朝と夕方、日が暮れてから、たっぷりとあげたほうがよいでしょう。

鉢植えの場合は、鉢底穴から水が出てくるまで、たっぷりとあげます。メリハリをつけた水やりが植物を強く育てます。

モッコウバラ(木香薔薇)の肥料・追肥

モッコウバラは多肥を嫌います。肥料をやりすぎると、花つきが悪くなるといわれています。花が終わった頃から9月頃まで、月に2回ほど油かすや固形肥料をやりましょう。化成肥料、バラ用の肥料も適しています。

モッコウバラ(木香薔薇)の土づくり

モッコウバラの栽培には、水はけの良い土と保水力のバランスのとれた土が適しています。

地植えにする場合は、植え付けの2週間前に土を掘り起こし、堆肥、油かす、骨粉などを混ぜ込んで土をふかふかにしておきます。鉢植えにする場合は、バラ用の培養土や、赤玉土小粒と腐葉土などがよいでしょう。

モッコウバラ(木香薔薇)の苗の選び方ポイント

モッコウバラは、苗から育てるのが一般的です。秋頃になると、園芸店にモッコウバラの苗が出回り始めるので、そのタイミングで購入すると良いでしょう。

なお苗を選ぶときは、株元の方まで均等に葉がついていて、葉につやのあるものを選ぶようにしましょう。落葉していたり、枝が折れていたりするものは、なるべく避けてください。

また、花を咲かせるまでに時間をかけたくないという方は、枝先に花芽がついているものを選むことをおすすめします。

モッコウバラ(木香薔薇)の苗の植え付け

モッコウバラの苗の植え付け時期は、少し暖かくなってくる3月、または夏を終えて気温が下がる10〜11月の頃です。

植え付けするときは、風通しがよく、日当たりのよい場所を選びましょう。なお、うしろにフェンスやアーチなど、つるを誘引できるものを立て、広い場所で育ててやると元気に成長します。

地植えの場合

モッコウバラを地植えする場合は、植え付けの2週間前に土を掘り起こし、堆肥、油かす、鶏糞、骨粉などを土とよく混ぜ込んでおきましょう。この肥料に根がつかないように土を10cmほどかぶせ、植え付けます。

鉢植えの場合

モッコウバラを鉢植えする場合は、株の2回り以上大きい鉢を用意し、バラ用の培養土や赤玉土小粒と培養土など、水はけと保水力のバランスがとれた土に植え付けます。

なお前述の通り、モッコウバラはつる性で広い場所を要するため、ベランダでの栽培には向いていません。

モッコウバラ(木香薔薇)の植え替え

地植えの場合

モッコウバラを地植えしている場合は、特に植え替えは必要ありません。

鉢植えの場合

モッコウバラを鉢植えしている場合は、ある程度大きく成長し、根が鉢下から出てきたら、植え替えをしましょう。

植え替え時期は10〜11月が適期です。ただし、真夏と真冬意外を避ければ、それほど時期にこだわることもありません。

植え替え方法は、以下の通りです。

  1. 2まわりほど大きな鉢と、先の植え付けの時と同じ土を用意します。
  2. 根を傷つけないように、根鉢も崩さずに、苗を植え替えます。
  3. 通気性を良くするためにも、根元に落ちた葉などは取り除いておきます。
  4. これで完了です。

モッコウバラ(木香薔薇)の育て方で注意すべき病気・害虫

モッコウバラは比較的虫がつきにくく、病気にも強いのです。ただし、まれにアブラムシ、ハダニ、イラガの幼虫がつくことがあります。

風通しが悪くなると発生し、見つけにくくなり大量発生してしまうので、適度に剪定することをおすすめします。最近はニームなどの植物オイルやお酢からできている忌避剤が売られていますので、害虫予防に散布しておくことでも害虫の発生を防ぐことができます。

モッコウバラ(木香薔薇)の増やし方

挿し木

モッコウバラの増やし方は、「挿し木」が一般的です。

挿し木の方法は、以下の通りです。

  1. 花が咲き終わったあとの枝を、10~15cmほど切り落とします。
  2. カッターで根元を斜めに切り落とします。
  3. それを1時間ほど水に浸し、ルートンなどの発根促進剤をまぶしつけます。
  4. しめらせた赤玉土やバーミキュライト、挿し木用の土を入れた容器に挿します。
  5. 水分の蒸発を防ぐため、葉は半分に切ります。
  6. その後ビニール袋やラップで鉢を覆います。
  7. 水をきらさないように気をつけながら、明るい日陰で発根するのを待ちます。
  8. 30~50日して発根したのを確認したら、ビニールを外します。
  9. そこからは水やりを控えます。
  10. これで完了です。

挿し木を成功させるポイントは、「挿している部分が常に水に浸かっている状態をキープすること」、「根が出たら水を与えすぎないこと」です。

モッコウバラ(木香薔薇)の剪定・誘引

モッコウバラの剪定時期は、花が咲き終わったとき~7月までの夏と、12~1月の冬の年2回です。

花後から夏にかけての剪定は、枝の半分くらいの長さでバッサリと剪定してしまってOKです。ただし、冬の剪定は、うまく冬越しさせるためにも控えめにしておく方が良いです。

また、モッコウバラはつるが暴れやすいため、ワイヤーや麻紐を使ってフェンスや支柱にツルを巻きつけ、誘引してあげると良いでしょう。

モッコウバラ(木香薔薇)の育て方ポイント

モッコウバラは植え付けて3年もすると、茎と葉の部分(シュート)がぐんぐん伸びて、5メートルほどになります。花が終わったら早めに剪定をし、シュートをまとめることがポイントです。

モッコウバラ(木香薔薇)を鉢植えや地植えで育ててみよう!

モッコウバラは育てやすく、お手入れも簡単なので初心者の方にもおすすめの園芸植物です。玄関先やお庭を華やかにしたい、常緑の植物で目隠しをしたい、手軽にバラの花を楽しみたい、といった方は育ててみてはいかがでしょうか。もこもこした可愛い花に癒され元気をもらえますよ。



※トップ画像は花さん@GreenSnap

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モッコウバラの基本情報

ジャンル
庭木・花木
形態
低木
学名
Rosa banksiae
別名
原産地
アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカ

モッコウバラの性質

栽培難易度
やや難しい
耐寒性
普通
耐暑性
普通
耐陰性

時期

植え付け・植え替え
1月 、2月、3月、4月、5月、6月、9月、10月、11月、12月
肥料
1月 、2月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、12月
開花
4月 、5月

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