ヤマブキ(山吹)の育て方|植え付ける場所は?剪定の仕方は?

  • バラ科
  • ヤマブキ属

ヤマブキは名前の通り、山吹色の鮮やかな花を咲かせる、山や野原に自生している植物です。落葉低木なので、庭木としても植えられていることもあります。万葉集では兼明親王や高市皇子などの歌人がヤマブキの花を詠んで親しまれています。ほぼ日本全国に自生しているほど、寒さや暑さに強くそのままでも育ちやすい木です。

そんなヤマブキの育て方を見ていきましょう。

ヤマブキ(山吹)を育てる場所

ヤマブキは日当たりがよく、水はけがよい場所を好みます。西日や直射日光が当たりすぎる場所だと、乾燥して生育が悪くなるので半日陰の場所が最適です。

ヤマブキの枝の寿命は3~4年で、新しい枝が次々とでてくるため、広めの場所を確保して植えましょう。

ヤマブキ(山吹)の水やり

ヤマブキを庭に地植えする場合は、夏の乾燥が強い時期のみ、土が乾燥しないようにたっぷりと水やりが必要です。それ以外の時期は、雨の水分だけで構いません。

ヤマブキを鉢植えしている場合は、土が乾燥したら水をたっぷりと与えます。乾燥しすぎないように土はこまめにチェックしましょう。

ヤマブキ(山吹)の肥料

ヤマブキは肥料がなくても育つ花です。ただ、より花つきを良くするためにも、2月~3月の落葉期に寒肥として、株回りの根先部分に溝を掘り、腐葉土や油かす、骨粉などの有機肥料を与え、棒でつつき肥料をすり込んでも良いでしょう。

開花後の6月頃に、お礼肥として緩効性化学肥料や固形の有機肥料を与えます。

ヤマブキ(山吹)の用土

鉢植えのヤマブキの用土は、通気性や水はけのよい赤玉土を7割と腐葉土3割ほどを混ぜ合わせます。

地植えにする場合は、たっぷりと堆肥や腐葉土を混ぜます。堆肥や腐葉土などの有機質用土を入れるとふかふかの土壌になり、やせた土壌をじっくりと分解して肥えさせます。赤玉土と腐葉土を混ぜた用土は、さまざまな植物の培養土として利用できます。

ヤマブキ(山吹)の植え付け・植え替え

植え付け

ヤマブキの苗木の植え付け時期は、10~11月か2月下旬~3月頃が適期です。

良い水はけのいい腐葉土と赤玉土を混ぜ込んだ用土に植え付けましょう。用土に株のひとまわり大きい穴を堀り、株を入れて土をかぶせます。十分に水を与えてから、土を棒でつついて土と根、水が馴染むようにします。

植え替え

植え替えは、ヤマブキの根を切らさないように大きめに穴を掘り、株や根を丁寧に土から出します。根があらく良く伸びるので、引っ張り出すのではなく、ていねいに土と一緒に掘り起こして出します。植え替えも植え付けと同じ時期に同じ方法で行います。

特に、鉢植えの場合は根詰まりを起こすことがあるので、株の倍ほどの大きい鉢に植え替えが必要です。用土も新しくして植え替えましょう。根があまり張っている場合は、株分けしておきましょう。

ヤマブキ(山吹)の増やし方

ヤマブキの増やし方には、「株分け」や「挿し木」、「種まき」などの方法があります。

株分け

株分けの時期は11月~12月と2月下旬~3月頃で、冬の厳冬期は避けておきましょう。

株は5本くらいずつに分け、赤玉土6~7割と腐葉土3~4割の用土に植え付けと同様に株より倍ほどの穴を掘り、そこへ植えて十分に水を与え土と馴染ませます。鉢の場合は赤玉土:腐葉土を7:3の割合で混ぜて、株よりひとまわり大きい鉢に植えます。

挿し木

挿し木で増やす場合は6~7月に行います。

ヤマブキを5cmの挿し穂にカットし、下の節にある葉を取ります。挿し穂を1時間ほど水につけて水揚げを行います。その挿し穂を小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合にした用土に挿します。根が出るまでは適度に日当たりが良い場所で水をたっぷりと与えます。

種まき

種まきで増やす方法は、完熟した種を採取してからすぐの「採り巻き時」に種をまきます。

ヤマブキ(山吹)の手入れ・剪定

ヤマブキの枝は1~3年ほどで枯れてしまいますが、次々と新しい枝ができて株が大きくなり、自然と木の形が整います。

枯れた枝や古くなった枝は根元より10cmほど上で剪定し、株が密集しすぎないように風通しをよくします。古くなった枝は花付きが悪いので取り除きます。剪定する時期は落葉する時期の11月~3月上旬に行います。

ヤマブキ(山吹)の育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

ヤマブキは病気はほとんどかかりませんが、まれに環紋葉枯病になることがあります。

梅雨などの湿った状態が長く続くと病斑が大きくなります。病斑の上に糸くずのようにもやもやした菌体がつきます。病気が進行すると、葉が枯れたり葉が腐ったりして、葉がまばらになるほど減ります。

つきやすい害虫

ハダニがつくと、葉の先端部分の緑の葉緑素が抜け白い小さい斑点がつきます。ハダニがたくさんつくと、白い部分が増えて葉の色が悪くなり枯れることもあります。梅雨から夏にかけて繁殖しやすく、0.5mmほどの非常に小さい虫で数が少ないと見つけにくいです。

水に弱いため、葉の裏にハダニ専門薬を散布します。ハダニが卵を産むと越冬するので、その前に駆除しておきましょう。見つけ方は、葉の裏に白い紙を置いて葉を振ると落ちてきて動くものがハダニです。

また、枝に泡がついていたらシロオビアワフキの幼虫が汁を吸っている証拠です。この虫でヤマブキが枯れることはありません。6月頃に殻から脱皮して成虫になる虫です。気になるなら取り除いて駆除しましょう。

ヤマブキ(山吹)の花

ヤマブキの開花時期である4~5月頃になると、名前の通り、山吹色の鮮やかな花を咲かせます。ヤマブキの花は3~5cmで、5枚の花弁を持っています。

一重が多いですが、八重咲きのヤエヤマブキや葉の縁に斑入りのフイリヤマブキやシロヤマブキもあります。ちなみに、ヤエヤマブキには実はなりません。

ヤマブキ(山吹)の花言葉

ヤマブキの花言葉は、「金運」「崇高」「気品」です。

ヤマブキ(山吹)の花を庭で育ててみよう!

ヤマブキは、山吹色の花が多数重なるように咲く落葉低木です。半日陰で乾燥しすぎない場所ならどこでも育ちやすく、初心者でも育てやすい花です。植えやすく増やしやすい低木で、庭木でも鉢でも鮮やかな山吹色が目を引くので、庭木や鉢植えにおすすめです。

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ヤマブキの基本情報

ジャンル
庭木・花木
形態
低木
学名
Kerria japonica
別名
原産地
日本、中国

ヤマブキの性質

栽培難易度
やや易しい
耐寒性
強い
耐暑性
強い
耐陰性
あり

時期

植え付け・植え替え
2月 、3月、10月、11月
肥料
2月 、3月、6月
開花
4月 、5月

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