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クンシラン(君子蘭)の育て方|水や肥料の与え方は?株分けの仕方は?

  • ヒガンバナ科
  • クンシラン属
クンシラン(君子蘭)の育て方|水や肥料の与え方は?株分けの仕方は?の画像

クンシランは最大で20もの花を咲かせ、その姿は実に壮大で気品があります。オレンジ色の花のものが主流ですが、近年では品種改良が進み、緑色の花を咲かせるものや、乳白色のものなどが開発されています。今回はクンシランの育て方についてご紹介します。

クンシラン(君子蘭)の日当たり

クンシランは明るい日陰を好みます。強い日差しに当たると葉焼けを起こすので、寒冷紗を使って日差しを遮るか、日陰に置いて育てるのがよいでしょう。

クンシラン(君子蘭)の置き場所

夏は暑さを避け、涼しい場所に置いて育てるのが良いです。

冬はある程度の低温には耐えることができるので、温かい場所では外でも育てることができます。越冬温度は最低は5度で、本来は10度が好ましい温度です。

クンシランを室内に取り込む場合、10度〜14度の気温に2ヶ月程度当たらないと春に茎が伸びないまま株元近くで開花する恐れが有るので、あまり温かい場所に置くのは避けてください。

クンシラン(君子蘭)の水やり

夏の水やり

春〜秋の時期は、土の表面が乾いたときにたっぷりと水を与えてください。

夏は株元の葉が何枚も重なっている部分に水が溜まってしまうと、葉が腐ることがあります。そのため、水を与える際には株元から静かに与えるようにしてください。

クンシランは過湿に弱いので、水の与えすぎには十分に注意してください。

冬の水やり

冬は春から秋にかけての時季と比べてあまり生長することもないので、水も頻繁に与える必要はなく、乾かし気味でも構いません。

ただし、花茎が伸びる頃には水を欲しがるようになるので、1〜2日のペースで与えるようにしてください。

クンシラン(君子蘭)の肥料・追肥

クンシランの育成期に当たる春から秋にかけては、1度液体肥料を与えるようにしてください。ただし、真夏には生育が弱る可能性があるので、肥料を与えるのはやめましょう。

クンシラン(君子蘭)の土

クンシランは水持ちと水はけが良い土を好みますが、そこまで土にはこだわりません。

川砂4:赤玉土3:腐葉土3の比率で混ぜた土を使うのが一般的ではありますが、赤玉土単体でも育てることは可能です。土を使い分けたい際には5mmと8mmのふるいを使って土をふるいに掛け、化粧土と植え土、鉢植え土に分けることができます。

クンシラン(君子蘭)の植え替え・植え付け・種まき

植え替え

鉢植えでクンシランを育てている場合は、2〜3年に一度、5月上旬〜6月中旬あるいは10月初旬〜中旬頃に植え替えを行ってください。

植え替えを行う一週間前に水をやるのを控えて、鉢の土を乾かせておくと根が柔らかくなるので植え替えの作業をスムーズにこなしたい方にはおすすめです。

植え付け

冬は5度以上に保つことができる環境に置きたいので、植え付けは鉢にして栽培するのが良いでしょう。

地植えを行いたい場合は、5月頃が苗木を植え付ける際の適期です。最低でも7度を維持できる環境であれば、地植えでも越冬することが可能です。

種まき

クンシランの種まきですが、11月の下旬〜翌年1月以内に採取した種子を使用します。それらは実がついた状態でビニール袋に入れ、5〜10度の環境で保管しておきましょう。

種まき時期は3〜4月で、種を蒔く際には、果肉と果皮を剥き取って、水洗いをして種を取り出してください。

種には斑点があり、この斑点から発根していく仕組みとなっています。そのため、この部分を横向きにして種を植えるようにしましょう。

種を植え付ける際には、浅鉢から少しばかり種子が見える程度の深さに植えてください。その後、土の表面が乾かないようにするため水苔を薄く敷いてください。水苔を敷くと乾燥を防いでくれます。

また、種子を水苔と共にビニール袋に入れて、種まきを行うまで冷暗所に保管しておくのも問題ありません。ただし、この場合は4月上旬に種まきを行ってください。

クンシラン(君子蘭)の増やし方

クンシランの増やし方は、花後に行う「株分け」が一般的です。

株分け

株分けは、植え替えと同時に行いましょう。株分けを行う際には、用土を丁寧に払い落とし、根を出している子株をカッターナイフで切ってください。

切り口には殺菌剤を塗るのと、株分けを行う際には子株の葉の数が8枚を超えているのを目安にすればさらに良いです。分けた子株は腐葉土3を赤玉土7の割合で混合した用土に植えましょう。

植え付けを終えたら水やりをして、株がぐらぐらとして不安定な場合には支柱をして、安定させてあげるようにしてください。

クンシラン(君子蘭)の育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

クンシランがかかりやすい病気としては白絹病と軟腐病があり、これらは過湿が原因で発生します。

白絹病は主として6月から9月にかけて発生し、根または茎が発生部位となります。これはカビが原因である伝染病で、罹患すると菌が糸を網状に張ります。罹患した花を、ほかの場所に置いたり、放置した場合でも病原菌は死滅するどころか土中で越冬します。

罹患した株を見つけた場合は他の株と分離させ、直ちに廃棄、焼却してください。軟腐病は細菌が原因の病気で、花の害虫に齧られた部分をそのまま放置しておいたりすると感染することがあります。

花の剪定や芽かきを行う際に天気が良く、乾燥している日に行うなどするのは予防につながります。

軟腐病を引き起こす細菌は土中にどこにでも無数に存在しますが、株が弱っている場合でも感染することもあります。完治は困難であるので、抜き取って上で焼却処分してください。土中の窒素が多くなりすぎないようにするのも軟腐病対策として効果があります。

つきやすい虫

クンシランの害虫として知られているのがナメクジで、つぼみや葉、新芽や花びらなど、茎以外すべてを食べてしまいます。葉の一部だけが食べられている場合でも花の生長不良につながります。

ナメクジは土の中にいることが多く、クンシランの植え替え時に土中を点検したり、雨が降ったあとに点検するのが肝要です。

クンシラン(君子蘭)の管理温度

クンシランは多少の低温には耐えることができるので、温かい地域では屋外でも育成できます。越冬温度は5〜10度です。

株の中で花芽が作られたあとは10〜14度の気温に2ヶ月あたることを必要とするので、屋内で育てる際にはあまり暖かすぎる場所に置くことは避けてください。

クンシラン(君子蘭)の種類・品種

クンシランには高性広葉系、ダルマ系、斑入り系の3つの系統があります。高性広葉系は鉢物として流通されている系統で、幅が広くて長い葉が立つように生えるのが特徴です。

花茎は他の系統と比べて長くて丈夫なつくりとなっています。ダルマ系は、葉は肉厚で幅広、そして短いのが特徴です。また、葉は重なり合っており、左右に開きます。花茎は他の系統と比べると短くて、生長する速度もゆっくりとしています。

斑入り系は葉に淡黄色や白色の斑点が縞状に入っているのが特徴です。

クンシランは南アフリカ原産の植物で、現在流通しているほとんどの品種はクリビア・ミニアータと呼ばれる品種です。ヨーロッパで園芸化され、ラッパのような形の花を10〜20個ほど咲かせます。鮮やかなオレンジ色が特徴ですが、黄色のものもあります。

元々、クンシランといえばクリビア・ノビリスの和名でしたが、この品種は花を下向きに咲かせるので、観賞価値が低いとされあまり栽培されることはありません。

なお、クリビア・ノビリスは南アメリカのケープ州に自生している品種で、明治時代になって日本に初めてクンシランがもたらされましたが、その時に日本に入ってきたクンシランの品種がこのクリビア・ノビリスです。

クンシラン(君子蘭)の花

クンシランは品種によって異なりますが、主に色々な方向に向いて花を咲かせます。オレンジ色の花を咲かせる品種が主流ですが、黄色や斑点が入っているのが特徴の品種もあります。

クンシラン(君子蘭)の花言葉

クンシランの花言葉は「誠実」、「貴い」、「情け深い」です。

クンシランの学名であるクリビア・ノビリスのノビリス(nobilis)は「高貴」を意味し君子が由来となってこの花言葉が付けられました。

クンシラン(君子蘭)の名前の由来

クンシランは明治時代に初めて日本にやってきたのですが、そのときに輸入されたクンシランが、clivia nobilis(クリビア・ノビリス)という品種でした。

このとき日本語で「高貴」を意味する「nobilis」にちなんで、良い人格を持ち、博識である高貴な人のことを指す「君子」が和名に付けられました。

現在、流通している品種はnobilis種ではなく、miniata種ですが、「クンシラン」と呼ばれるのはnobilis種が日本にやってきたときの名残です。

高貴な花、クンシラン(君子蘭)を育ててみよう!

その姿から、気品があり、高貴な花と呼ばれるクンシラン。

今回はそんなクンシランの育て方についてご紹介しました。これを機会にクンシランを育ててみてはいかがでしょうか。

クンシランの基本情報

ジャンル
草花
形態
多年草
学名
別名
ウケザキクンシラン
原産地
南アフリカ、ナタール地方

クンシランの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
弱い
耐暑性
普通
耐陰性
あり

時期

植え付け・植え替え
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
肥料
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
開花
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12

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