クロユリの画像

クロユリの育て方

  • ユリ科
  • バイモ属

クロユリの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Fritillaria camschatcensis

別名

原産地

日本、アラスカ

クロユリの性質

栽培難易度

やや難しい

耐寒性

強い

耐暑性

弱い

耐陰性

時期

開花

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クロユリの育て方の画像

6月から8月にかけて下向きで黒い花を咲かせるクロユリは、本州型と北海道型に分かれるユリ科の高山植物です。北海道型のほうが草丈は高く、本州の二倍ほどの草丈にまで育つことがあります。また、本州では高山に自生しますが、北海道では低地と育つ場所も若干違います。

そんなクロユリの育て方について今回はご紹介していきます。

クロユリの育てる場所

日本だけでなく、アラスカ、シベリア、サハリンなどにも自生するクロユリは、高温や湿度が高いところは得意でなく、寒さに強い性質があります。そのため、風通しのよい涼しいところで育てるのがおすすめです。

一般的にクロユリと呼ばれているのは、北海道型で大きくなると50cmほどの草丈になりますので、植える時は成長した時を考慮した鉢で育てるとよいでしょう。

クロユリの水やり

クロユリの水やりは、地植えで栽培するか、鉢植えにするかで異なります。地植えの場合は、降雨だけで水やりを気にすることはありません。鉢植えの場合は、乾燥しないように注意します。生育期と休眠期で、水の与え方を気をつけます。

肥料

肥料の与え方ですが、3~4月、5~6月、8~10月に与えます。ただし、クロユリの成長期間を考慮しながら与えましょう。開花時期は肥料を与えません。秋から冬にかけて液体肥料を一週間に一度を目安に与えます。

用土

クロユリに適した土ですが、排水性の良いものを選びます。園芸店で販売されている山野草向けの培養土を用いても問題ありません。自分で作る場合は、鹿沼土、軽石、腐葉を4:3:3でブレンドします。

鉢植えで栽培している時は、排水性をよくするための工夫をしてあげるのがおすすめです。

病害虫

アブラムシやヨトウムシの被害が考えれます。春先はアブラムシに特に気をつけます。見つけたら、すぐに駆除します。

クロユリの植え付け・植え替え

クロユリの球根植え付けの時期ですが、6~9月が適期です。球根を植える時ですが、球根そのものは、小さいので、10cmほどの株の間をあけます。鉢植えの場合は、直径15cmほどの5号鉢に3~4球根を目安に植え付けていきます。クロユリの球根は、とても脆いので、優しく土で覆ってあげます。

クロユリの植え替えは、数年はしなくても問題ありません。ただし、夏越しをしているにも関わらず、開花しなくなってきた時が植え替えの合図です。

2年に一回ほどは土を掘り返し、球根の状態をチェックします。球根が増えていて花が咲きにくい場合は、植え替えます。植え替えに適している時期は、6月頃です。

クロユリの増やし方

クロユリは、分球することで増やすことができる植物です。クロユリの球根は皮がなく、鱗片のようになっているので、簡単にはがすことができます。このクロユリの性質を利用して増やしていきます。

分球のために剥がした球根は、それぞれが重ならいように、数センチの間隔をあけて植えていきます。土は軽く覆いかぶさる程度にかけます。球根が大きくなるまで、5~6年ほど植え替えを繰り返します。植え替えの時に、固形の有機肥料を与えます。

クロユリは、花のあとに種をつくります。しかし、発芽率はよくないので、クロユリを増やしたい場合は、分球をしてあげるのがおすすめです。

クロユリの手入れ

クロユリの手入れについて説明します。まずは植え付け後の手入れですが、芽が出るまでは日が当たる場所で育てます。これは球根を十分に太らせてあげるためです。

クロユリの日頃の手入れは、生育環境、サイクルに注意します。みずやりと肥料を与えるタイミングが大切です。花が終わったあとは、花がらを取り除き、掃除してあげます。

花がらがあると種がつくるため、球根を十分に太らせるための養分がとられてしまいます。毎年きれいな花を咲かせるためにも、球根を肥やすことは大切ですので、花がらを摘み取ります。

クロユリは、涼しい気候のほうが育ちやすいので北海道型のクロユリは栽培しやすく、手入れも楽です。

クロユリの花言葉

クロユリは、ユリという名前が使われていますが、ユリとは別の種属に分類されている植物です。ユリはリリウム属に分類されていて、クロユリはフリチラリア属になります。

そんなクロユリの花言葉は、「呪い」や「復讐」というネガティブな意味と、相反したロマンチックな意味「愛」や「恋」があります。

愛や恋を意味する花言葉は、アイヌ民族の伝説に因んでいます。アイヌの人々の間では、クロユリを誰にも気付かれずに、好きな人のそばに置くことができたら、両思いになれるという言い伝えがあります。

それでは、呪いや復讐といった怖い花言葉の意味はどこからきたのでしょうか。これは、実在した加賀藩の戦国武将「佐々成政」の実話からきたといわれています。

佐々成政には、妾がいて名前を小百合といいました。彼は、自分が大事にしていた妾の小百合が、留守をしている間に、他の男と密通をしたという噂を信じて小百合と、その一族を殺害します。

小百合は、無実を訴えながらも殺される時に佐々に向かって、自分の恨みで黒百合が咲いた時は、佐々の一族が滅亡のときだと言い残し死ぬのです。小百合が言ったとおり、クロユリが咲きます。

当時、佐々は勢力をもっていた秀吉に近付くために秀吉の正室のねねに、珍しいクロユリの花を贈りました。珍しい花をもらったねねは、淀の君に自慢しにいったところ、佐々からクロユリが届くということを知っていた淀君は、先手を打ちすでに大量のクロユリを入手していたのです。

珍しいと思っていたクロユリが淀君のところにあったことで、恥をかいた正室のねねは怒り、そのこともあり佐々は失脚し最後は切腹をします。これらの一連のエピソードからクロユリは怖いというイメージがつき、花言葉も呪いや復讐という意味となります。この話は、絵本太閤記という本にまでなります。

まとめ

クロユリと名前がつけられた山野草ですが、よく見ると花の色は漆黒ではなく紫色に近い色をしています。本州型よりも、北海道型のクロユリのほうが栽培がしやすいといわれています。夏の暑さが苦手なので、気温が高くなりがちな地域で栽培する場合は、温度管理と水やりに気をつけてあげるとよいでしょう。夏越しさせうまくいくと、毎年花を咲かせ愉しむことができますので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

※トップ画像はヒッキーさん@GreenSnap

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