エーデルワイスの画像

エーデルワイスの育て方

  • キク科
  • ウスユキソウ属

エーデルワイスの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Leontopodium alpinum

別名

セイヨウウスユキソウ,西洋薄雪草

原産地

ヨーロッパ山岳地帯

エーデルワイスの性質

栽培難易度

やや難しい

耐寒性

普通

耐暑性

やや弱い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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エーデルワイスの育て方の画像

いかがでしたか。エーデルワイスは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌「エーデルワイス」で一躍有名になりました。トラップ大佐がドイツに併合され消えゆく祖国オーストリアを想い、その象徴としてエーデルワイスの花を愛おしみながら歌うシーンはとても印象的でした。でも、エーデルワイスという名前を聞いたことがあっても実際に花を見たり、まして育てている方は少ないかもしれませんね。

エーデルワイスの育てる場所

高山植物のエーデルワイスは、気温が低く日照時間が短い、冷涼な環境を好みます。高原や関東以北の寒冷地では庭や花壇に植えることが出来ますが、その他の地域では地植えは避けた方が安心です。

開花期は7月から9月。夏の花とはいえ暑さには極端に弱い性質があるので、直射日光の当たる場所は避けましょう。広葉樹・落葉樹の下など半日陰の場所が適しています。

多湿を嫌うのでロックガーデンなど水はけの良い場所で育てます。梅雨や秋の長雨の時期は軒下に移動させたり、夏越し対策を施したり、育て方には少し工夫が必要になる植物なので、鉢植えの方が管理しやすいかもしれません。

エーデルワイスの水やり

水やりは朝夕、土の乾燥具合をチェックしながら行ってください。土がやや乾燥してからたっぷり与えましょう。

エーデルワイスは乾燥を嫌う植物ですが、一方で多湿な環境も苦手で、常に土が湿っているような過湿状態では根腐れを起こして枯れてしまいます。冬は少し乾燥気味に育てますが、完全に乾燥してしまうと枯れてしまうので注意が必要です。

肥料

元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込むだけで、後は与えなくてもOKです。エーデルワイスはもともと石灰岩がゴロゴロしているような岩場で生育するため、多くの肥料を必要とするような植物ではありません。

肥料を与えすぎると茎ばかりがひょろひょろと長く伸びてしまい草姿が悪くなってしまいます。追肥は、成長具合をチェックしながら、必要であれば9月と3月に草花用の緩効性肥料を少量与えてください。

用土

水はけの良い土が適しています。弱アルカリ性の土壌を好むため、土壌にあらかじめ苦土石灰を混ぜて酸度調整をしておきましょう。具体的には、日向土(小粒):赤玉土(小粒)を半々の割合で混合した土か、市販の山野草用の培養土を用います。

病害虫

酸性土や水はけの悪い土壌に植えた場合、葉や茎の先端が白や黄色になって成長が止まることがあります。多湿や蒸れによる根腐れと乾きすぎによる痛みにも注意が必要です。

他にも、気を付けたいのは以下の病気です。スス病:植物の表面が黒いススのようなもので覆われ、アブラムシのフンを食べて繁殖します。うどんこ病:窒素成分が多すぎるのが原因で白い粉で覆われたようになります。

また、春から夏の間に発生しやすいのは以下の害虫です。アブラムシ:葉や茎を食害で枯らすため、見つけ次第殺虫剤を散布して駆除して下さい。ハダニ:夏の乾燥する時期に発生するので、ハダニ専用の駆除液を散布して予防しましょう。

エーデルワイスの植え付け・植え替え

庭植えの場合は、直射日光が当たらない半日陰の涼しい場所に植え付けましょう。あらかじめ少量の苦土石灰を混ぜて、弱アルカリ性にしておくと生育がよくなります。水はけを良くするためにロックガーデンがおすすめです。上手に石を組み込みながら植えつけてみましょう。株と株の隙間や表面をしっかりマルチングして乾燥を防いでくださいね。

鉢植えの場合は、市販の山野草用の培養土を使い、鉢は素焼きのものを使用して下さい。高温多湿に弱いので、梅雨と秋の長雨の際には軒下に移動させたり、夏は風通しの良い半日陰で管理してください。

エーデルワイスは根詰まりを起こしやすく、そのままにしておくと株が傷みます。鉢植えの場合は、1~2年に一度、株分けを行うか、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。

エーデルワイスの増やし方

種まきか株分けという方法で増やします。

エーデルワイスは成長が早いので、簡単に種子から育てることができます。発芽温度は15~20度と、涼しくて日照時間が短い環境を好むので、秋まきをおすすめします。開花したエーデルワイスから採取した種を使うなら、直ぐに蒔かない種はビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しておきましょう。

種は花壇や鉢植えに直接まくのではなく、播種トレイにまきましょう。種同士が重ならないように間隔をあけ、覆土はせず霧吹きで保水してください。通気性のよい日陰で管理し、発芽後は日中は日光をしっかり当てて育てましょう。乾燥したらしっかり水を与えます。本葉が2~3枚になったら植え替えて育てましょう。

エーデルワイスの栽培に慣れてきたら、株分けでも増やすことが出来ます。

適期は、春なら3月中旬から4月中旬、秋なら9月中旬から10月中旬を目安に行いましょう。暖かい地域なら秋に株分けをして冬を越す育て方がおすすめです。手順は下記の通りです。

  1. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷き、山野草用培養土を1/3ほどまで入れたものを用意する
  2. 鉢や庭からエーデルワイスの苗を丁寧に取り出し、根の周りの土を手でやさしく落とす
  3. 悪くなった根を剪定バサミで切り、根元に芽を3つくらい付けた状態に切り分けておく
  4. 切り分けた苗を鉢の中心に置きウォータースペースを4cmほど取って残りの土を入れる
  5. 土の表面を割りばし等でつついて根の隙間に土をなじませたら鉢底から水が出るまで与える
  6. 半日陰で管理しながら、土が乾燥しきらないように定期的に霧吹きで湿らせて管理する

エーデルワイスの手入れ

お手入れの難関は、高温多湿の日本の「夏越し」です。

現在流通している苗は種から平地で育てられたものなのである程度の耐暑性はありますが、暖地での栽培は難しく、花がきれいに白くならなかったり、暑さで開花しないこともあります。そのためエーデルワイスの栽培難易度は高めと言われています。

エーデルワイスは剪定は不要な植物ですが、花後には枯れた下葉を取り除くようにして、風通しをよくしてください。鉢植えの鉢は、一年を通じて、半日陰の風通しの良い場所に移動させて管理しましょう。特に、夏場はコンクリート等のベランダに直接置くことを避け、ハンギングバスケットにして軒下に吊るすなど、思いつく限りの風通しが良くなる方法を工夫してあげてくださいね。

エーデルワイスの花

開花期は7月から9月。エーデルワイスは、花期になると伸びた茎の頂部に、頭花を数輪まとまって咲かせます。星型の花びらのように見えるのは「苞(ほう)」と呼ばれる変形した葉であり、本当の花は中心の黄色い部分です。

花は小さな筒状で、数輪が集まって径5~6㎜の頭花となり、頭花は茎頂部に数輪が集まり、さらにその周りを苞葉が囲むという構造になっています。

エーデルワイスの花には、高地環境に適応するため白い綿毛が密生しています。ふわふわと羊の毛のように見えることから、16世紀の博物学者コンラート・ゲスナーは、「Wollblume(=wool flower)」と呼んでいたそうです。この白い毛は寒さや乾燥などから花を守る役目を果たしています。

冬には地上部を枯らして宿根し、春に再び芽吹きます。開花後の白い花はドライフラワーとしても楽しめますので、風通しのよい場所に吊るしておきましょう。ちょうどクリスマスの時期に乾燥が終わるので、クリスマスにぴったりですよ。

エーデルワイスの花言葉

エーデルワイスの花には「奥ゆかしい美しさ」「高貴」 「崇高」「勇気」「忍耐」「初恋の感動」「大切な思い出」など数多くの花言葉があります。

西洋にも「高潔な勇気」「大胆不敵」など花言葉はいくつかあります。

オーストリアのアルプス地方には、男性が危険を冒して標高の高い山に登り、エーデルワイスを無事に取って戻ると、女性にプロポーズが受け容れられるという言い伝えがあります。エーデルワイスが咲く場所は高山の崖などとても危険で、簡単に採りに行くことは出来ません。

そこから、「勇気」「忍耐」「大胆不敵」などという花言葉が付きました。

エーデルワイスという名の由来は、ドイツ語の「edel(エーデル)=高貴な」と「weiß(ヴァイス)=白」が合わさったもので、直訳すると「高貴な白」の意味になります。このようなことから、「高貴」「崇高」という花言葉が付きました。

高山にひっそりと咲くエーデルワイスの美しさに満ちた草姿は「純潔」の象徴と捉えられています。そこから「奥ゆかしい美しさ」「初恋の感動」の花言葉が派生したものと考えられます。

花言葉の「大切な思い出」は、天使に恋をした登山家の言い伝えに由来するといわれます。

スイスに伝わるお話です。その昔、神々の世界での平和な暮らしに退屈した天使が地上に降り立ちました。人間界の苦労を味わってみたいと人間に姿を変えます。そうとも知らぬ登山家は地上に舞い降りた美しい天使に恋をしてしまいます。

かなわぬ恋に苦しんだ彼は「せめてあの美しい姿を見る苦しみから救ってください」と祈ります。天使は思いを受け入れ、エーデルワイスの花を残して天へ帰りました。このことから「大切な思い出」の花言葉が付きました。

貴重なエーデルワイス

エーデルワイスは登山家の間では憧れの花ですが、かつては登頂の証として持ち帰られていました。多数の野生種が採取されたために、現在では多くの国で規制されています。夏季に家畜の食害を受けたり、観光開発により個体数が激減しており自生株自体がそう多くないのが現状です。

1878年に開催されたアルペンクラブの国際会議で、スイスをはじめ、オーストリア、ドイツ、イタリアの野生のエーデルワイスの花は保護されることに決定され、今日も変わりはありません。原産国のスイスではエーデルワイスは採集禁止となり、野生株は輸出できません。

エーデルワイスの仲間は、日本にも「薄雪草(ウスユキソウ)」など数種が自生しており、山野草として栽培されることがあります。東北の高山地帯の「ハヤチネウスユキソウ」が最も近い品種と言われています。貴重なので、野に咲くエーデルワイスの花を見つけても、絶対に摘まないようにしてあげてくださいね。

まとめ

白く高貴な星型の花・エーデルワイスは、今も昔も変わらず、登山家たちの憧れの花です。花序の形から「Gletscherstern( 氷河の星)」「Silberstern 銀の星)「Alpenstern( アルプスの星)「Alv etèrn( 永遠の白)」など、いろいろ素敵な呼び名があるようですが、あなたはどの名前が好きですか。エーデルワイスの苗はとても貴重なものなので、大事に育ててあげてくださいね。

※トップ画像はわいちゃんさん@GreenSnap

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