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セイロンライティアはキョウチクトウ科ライティア属のスリランカ原産の熱帯植物です。日本では最近流通が始まり、小型の鉢植えで育てられます。今回はそんな少し珍しいセイロンライティアの育て方を紹介します。
セイロンライティアの開花時期は6~10月で、5枚の花びらからなる直径3cm程の白い花をドーム状に咲かせます。キョウチクトウ科のほとんどの蕾は右巻きであるのに対し、セイロンライティアの蕾の巻きは左巻きという特徴があります。
葉は深緑の卵型で、原産地では樹高2~3m程にもなります。1年を通して緑の葉がみられる常緑低木に分類されていますが、部分的な落葉や気候によっての落葉することもあります。
セイロンライティアのセイロンは紅茶でもなじみのある名前であり、原産地スリランカの旧国名です。
セイロンライティアの植え付け時期は4~6月と9~10月です。水持ちのよい用土に元肥を入れてから植え付けてください。
ちなみに、種まきは4~5月と9月が適しています。
セイロンライティアの栽培には、水持ちの良い用土が適しています。保水性と保肥性のある黒土に腐葉土を多めに混ぜ込んだ用土がおすすめです。
セイロンライティアは寒さにとても弱く、日本の冬を越せないため、地植えで育てるのは難しいでしょう。そのため、鉢植えにして季節ごとに、育てる場所を移しながら育てます。
セイロンライティアは真夏以外は日当たりのよい場所で育てます。ただし、日差しの強い真夏は半日陰に置き、冬は寒さに弱いので暖かくて日当たりのよい室内で管理してください。
冬の室内でも15℃未満になると冬越しできない可能性があるので、温かさを保てない場合は一年草のつもりで栽培するよりほかありません。
セイロンライティアは高温で多湿の環境に自生しています。乾燥に弱いので水切れしないよう、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
冬は寒さに強くなるよう少し乾燥気味に管理しますが、水切れには注意してください。
セイロンライティアへの肥料は、生育期の5~10月に液体肥料を月2~3回ほど施します。生育期に肥料不足になると、花つきが悪くなるので注意してください。
セイロンライティアは特に病害虫の心配が要らない植物です。
鉢植えセイロンライティアの植え替え時期は4~6月と9~10月で、2年に1回は植え替えましょう。植え替えした後はたっぷり水やりしてください。
セイロンライティアの増やし方は挿し木がおすすめです。挿し木時期は6~7月が適しています。
挿し木の方法は、その年に伸びた枝をカットして、切り口を1時間ほど水に浸けてからポットの土に挿します。用土は市販の挿し木用の土を使います。根が出るまでは、日陰で土が乾かないように管理しましょう。
セイロンライティアは剪定することで脇芽がたくさん出て、花付きも良くなります。株を大きくするためにも枝の切り戻しや摘心などの手入れをしましょう。
セイロンライティアは乾燥と寒さに弱く、冬越しが難しいことから上級者向けの栽培品種とされています。本来は多年草ですが、四季の変化がある国内では1年草のつもりで育てた方が良いかもしれません。
上手に冬越しできれば毎年純白の花を楽しむことができるので、環境が整っているのならぜひ栽培に挑戦してみてください。
※トップ画像はトレニアさん@GreenSnap

GreenSnap編集部