アスパラガスの育て方|プランター栽培でも収穫できる?植え替えや株分けのコツは?

  • キジカクシ科
  • アスパラガス属

アスパラガスは、葉酸やビタミンP (ルチン)、アミノ酸の一つのアスパラギン酸などの栄養が含まれた野菜です。実はプランターでも栽培できるため、家庭菜園としても人気があります。今回は、そんなアスパラガスの育て方〜収穫方法についてまで詳しくご紹介します。

アスパラガスとは、どんな野菜?

アスパラガス 家庭菜園 栽培

Photo by ricoさん@GreenSnap[/caption

アスパラガスは、最初の植え付けから収穫できるようになるまでに3年かかる栽培期間の長い野菜の一つです。ただし、栽培難易度はそこまで高くなく、3年目以降はその後10年ほど毎年収穫を楽しめるというメリットもあります。

アスパラガスは冷涼な気候を好みますが、暑さにもある程度は耐えることができ、乾燥にも強いです。日本での主な産地は、北海道となっています。

アスパラガスの栽培方法

アスパラガスは「ハウス栽培」だけでなく、「露地栽培(温室設備などを使わず、露天の地で栽培する方法)」も可能な野菜です。

アスパラガスは根の深さが1~2mほどにまで成長し、生育期に入ると地上に出ている茎部分の高さが1~1.5mにまで成長する性質を持ちます。そのため、家庭菜園でアスパラガスを育てるには、ある程度広いスペースがある程度必要となります。

理想は庭や畑で「地植え栽培」するのが良いですが、スペースや日当たりの関係でそれが無理な場合には、大きめ鉢やプランターさえあれば「プランター栽培」も可能です。

アスパラガスの栽培:日当たり・場所

地植え栽培の場合

アスパラガスは日当たりが良い場所を好むため、一年を通じて日光がある程度確保できる場所で栽培する必要があります。

プランター栽培の場合

プランター栽培の場合も同じく、日当たりの良い場所を選びましょう。

ただし真夏の直射日光が当たりすぎると、葉が傷んでしまう原因となります。真夏の時期には、明るい日陰の場所へと移動させる方が良いでしょう。

そして冬の寒い時期には、霜が当たらないように室内に移動させます。冬は地上部は枯れますが、根っこが生きてさえいれば、春になると芽を出してくれるので大丈夫です。

アスパラガスの栽培:水やり

アスパラガスは根っこに水分を溜め込む機能を持っているため、乾燥には強いです。その一方で、多湿には弱いという特徴があります。

夏の時期

暑い夏場の時期は、地上に出ている葉状茎の部分が乾燥しやすくなりがち。株が黄色くなってくるのと、水分不足のサインです。土の表面が乾燥していたら、水分を十分に与えるようにしましょう。

冬の時期

冬はアスパラガスの成長が鈍るため、植え付けた場所に関係なく、水やりは控えめを心がけるようにしてください。この時期に水をやり過ぎると、弱ってしまうので注意が必要です。

冬にもし地上に出ている部分が枯れてしまっていたら、まずは茎の部分を軽めに引っ張ってみてください。

それが簡単に抜けてこないようならば、まだ根っこが生きている可能性が高いため、諦めずに引き続き管理を行うようにしましょう。

アスパラガスの栽培:土づくり

アスパラガスは、中性~弱アルカリ性である土を好む性質を持っています。また、アスパラガスは根の成長が旺盛で、肥料を好む性質がある野菜です。

植え付けをする前に、堆肥や鶏糞などの有機質が豊富に含まれた肥料を土にたくさん与えるようにしましょう。肥料は、「マイガーデンベジフル」や「ボカシ肥」などのようにバランスに優れている配合肥料がおすすめです。

植え付けを行った年の1~2月頃と、3年目以降の収穫時期のあとにも、同じ肥料を土に混ぜます。

プランター栽培の場合

アスパラガスをプランターなどで栽培する場合には、「赤玉土の小粒7:腐葉土2:バーミキュライト1」の割合で配合した土、もしくは市販で売られている野菜用の培養土を使いましょう。

地植え栽培の場合

アスパラガスを庭に地植えする場合には、植え付けを行う最低でも2週間前には、苦土石灰を施します。1週間前には2~3割程度の完熟堆肥を、事前に耕した土の中に混ぜてから寝かせてください。

また、地植えの場合は深めに土を耕しておくと良いでしょう。

アスパラガスの栽培:種まき

[caption id="attachment_44759" align="alignnone" width="1000"]アスパラガス Photo by すずらんさん@GreenSnap

アスパラガスは苗から育てるのが一般的ですが、種から栽培することも可能です。

アスパラガスの種まき時期は、3月~4月頃が適期です。なお、アスパラガスの種の発芽適温は、25~30℃となっています。

種まき方法は、以下の通りです。

  1. 赤く熟している果実から、種を採り出します。
  2. 種は30℃程度の水の中に一晩浸けておきます。
  3. セルトレイなどに土を入れ、土に軽く窪みをつけます。
  4. その穴に、種を2〜3粒ずつまきます。
  5. 種が見えなくなるように、土を軽く被せます。
  6. 種と土を密着させるため、手で土を軽く押さえます。
  7. 種まき後は、乾燥しないようにしっかりと水やりをします。
  8. 本葉が3〜4枚ほど出てきたら、苗を定植します。

アスパラガスの栽培:植え付け

アスパラガスの苗の植え付け時期は、4〜5月頃が適期です。種まきから育てている場合は、本葉が4枚ほど出てきた頃が目安となります。

地植え栽培の場合

地植えする場合は、幅70〜80cm、高さ15cm程度の畝をつくってあげると良いでしょう。

株同士の間隔を30〜40cmほどあけて、根鉢を崩さないように植え付けます。

プランター栽培の場合

プランター栽培の場合は、横一列に株同士の間隔を30cmほどあけて、同じく根鉢を崩さないように植え付けます。

アスパラガスの栽培:植え替え

地植え栽培の場合

アスパラガスを地植えしている場合は、植え替えは特に不要です。

プランター栽培の場合

アスパラガスを鉢やプランターで栽培している場合は、段々と窮屈になり根詰まりを起こす可能性があるので、1年に1回の頻度で植え替えをしてあげる必要があります。

アスパラガスの植え替え時期は、5月~6月頃が適期です。

鉢などの場合には、抜いた株についている古い土は1/3程度落とします。そして古い根を切り詰めて整えてから、今よりも一回りは大きな鉢の中へ植え替えを行います。

その際には、ついでに伸びすぎてしまった茎葉も綺麗に整えておくようにするといいでしょう。鉢を大きくしたくない場合は、植え替えをする際に、株分けをしましょう。

アスパラガスの栽培:肥料・追肥

アスパラガスは肥料を好むため、植え付け後も定期的に追肥を施す必要があります。

1回目(5月上旬〜下旬)

最初の追肥は、植え付けから2週間ほど経った頃に行います。

株がしっかりと根付いてきたら、株の周りに一握りほどの化成肥料を与えます。その後表面の土を肥料を軽く手で混ぜ、株元に土寄せします。

2回目(6月上旬〜7月中旬)

植え付けから1ヶ月半ほどすると、株もある程度成長してきます。

その頃になったら、畝の脇に溝をつくり、畝の盛り上がった部分へ、再び一握りほどの化成肥料を与えます。このときも、表面の土と肥料を混ぜ合わせ、株元に土寄せしてください。

3回目以降

その後はアスパラガスを収穫できるようになるまで、1ヶ月に1度のペースで、1回目の追肥と同じことを繰り返し行います。

アスパラガスの栽培:支柱立て

アスパラガスは植え付けから2ヶ月ほどすると、茎葉が茂り、かなり草丈も出てくるので、苗が倒れてしまわないように、四隅に支柱を立てる必要があります。

地植え栽培なら畝を囲うように四隅にそれぞれ1本ずつ、プランター栽培ならプランターの四角にそれぞれ1本ずつ、支柱を立ててください。

4本の支柱を紐で四角くなるようにくくります。このとき、紐の位置は、株の3分の2ほどの高さで大丈夫です。

アスパラガスの栽培:冬越し

アスパラガスの生育適温は、15℃~25℃くらいです。もともと乾燥やある程度の寒さには強いため、冬越しについてそれほど神経質になる必要はありません。

もし茎葉が枯れてきたら、翌年の成長に備えて株元から刈り取ってしまって問題ありません。

アスパラガスの栽培:収穫

アスパラガスが収穫できるようになるまでには、最初の植え付けから3年ほど必要となります。

アスパラガスの収穫時期は、3年目以降の4〜6月頃です。茎葉の高さが20~25cmくらいになっていて、穂先の部分が硬く引き締まっているものを選び、株元からナイフなどで刈り取りましょう。

もし収穫量が減ってきたら、太い芽を10本ほど残してそのまま成長させてください。

アスパラガスの栽培:注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

アスパラガスによく発生しやすい病気にはいくつかあります。その中でも一番被害の多いのは、「茎枯病(くきかれびょう)」です。茎部分に褐色の斑点ができ、徐々に茎全体へと広がって最後には枯れてしまいます。原因は土の中のカビです。

予防するには、敷きワラやマルチなどで泥跳ねが起こるのを防いであげるだけでなく、風通しを良くするために、茎同士が混み入らないように管理を行います。

また雨よけ屋根などを取り付けるのも有効な手段です。その他には、「紫紋羽病(むらさきもんぱびょう)」があります。地上に出ている葉の部分が黄色くなり、生育不良を起こし枯れ、同時に地下部の根も腐敗が進み、内部が空洞状態となってしまいます。

つきやすい虫

害虫には、テントウムシに似た色を持つ「ジュウシホシクビナガハムシ」が茎葉の表面を食べてしまいます。「ネギアザミウマ」という体長2㎜程度の小さな幼虫や成虫は、葉を食べてしまい白斑にしてしまいます。

また、「ヨモギエダシャク」というシャクトリムシのような動きをする幼虫は、新葉を好んで食べてしまいます。

いずれも幼虫は発見次第、薬剤で駆除します。成虫は薬剤が効きにくい場合も多いため、歯ブラシなどを使って物理的にこすり落としてください。

年次別!アスパラガスの栽培の流れ

1年目

1年目というのは、アスパラガスが発芽した年にあたり芽もまだまだ細いので、収穫ができません。そのため、肥料や追肥を行い、株を太らせることが大切となります。

2年目

2年目は、春の暖かい時期になると萌芽をするのですが、この年は収穫はせずにまだ株を育てます。根や茎を充分に太くさせるためにも、栄養分となる追肥を定期的に行う必要があります。

晩秋から冬には地上に出ている部分は枯れてはじめますが、12月頃に必ず枯れてしまった茎葉は切り取るようにします。

3年目以降

そして3年目の春以降になると収穫できるようになります。

アスパラガスの増やし方:株分け

アスパラガスの増やし方は、前述にもある「種まき」か「株分け」が一般的です。種まきの方法については前述と同じです。

株分け

株分けして増やす場合には、5月~6月もしくは9月下旬頃が適しています。鉢やプランターなどから抜いた株を根っこ部分を傷めないように注意して、古い土をできるだけ落とします。

その後、株を2~3つ程度にていねいに分けて、鉢の中にそれぞれを植え付けます。細かく分け過ぎるのは生育に影響することがあるため、ざっくり大きく分けて下さい。

株分けのあとは、乾燥しないように日陰で注意して管理します。そして日光に徐々に慣らしていって通常の管理方法に戻します。

初心者にもおすすめのアスパラガスをプランターで栽培してみよう!

今回はオシャレな野菜であるアスパラガスの育て方についてご紹介しました。アスパラガスはほかの野菜と違って、上手く育てることさえできれば、一度植えるのみでその後の10年ほど収穫することができるともいわれている、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。

スーパーなどでは結構お値段の高いアスパラガスですが、家庭菜園で育てると新鮮なアスパラガスを収穫できるので経済的です。収穫までには、植え付けより数年かかりますが、ぜひ自分で栽培したアスパラガスを、ベーコン巻きにして食べたり、ディップにしたりして楽しんでくださいね。

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アスパラガスの基本情報

ジャンル
観葉植物
形態
多年草
学名
Asparagus
別名
原産地
欧州

アスパラガスの性質

栽培難易度
やや易しい
耐寒性
やや弱い
耐暑性
普通
耐陰性

時期

植え付け・植え替え
5月 、6月
肥料
4月 、5月、6月、7月、8月、9月、10月

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