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地中海沿岸を原産地とするパセリは、ベランダなどでも手軽に育てられます。お料理の色どりとして使われることも多いですが、ビタミン、カルシウム、カリウムなどミネラル類が豊富で、養価が高い、脇役にしておくのはもったいない野菜です。
そんなパセリの育て方を詳しく説明していきます。
パセリは庭に地植えもできますが、プランターなどを使ってベランダでも手軽に育てることができます。
庭や畑でパセリを育てるなら、日当たりの良い場所にしましょう。
パセリは生育が早いので、気づいたら畑全体がパセリに侵食されていた、なんてこともありえます。ほかの植物や野菜も育てているときは、まず場所を決めて、ほかの部分にまで広がっていかないよう気を付けましょう。
パセリをプランター栽培にすると、キッチンの窓際に置いたりベランダに置いたりと、目の届きやすいところに置けるので、毎日の成長を見続けられます。日当たりにさえ気をつければ、どこでも大丈夫です。
なお、プランター栽培の場合も、パセリは寄せ植えにはあまり向きません。ほかの植物を侵食してしまう可能性が高いので、一つのプランターにはパセリだけを植えましょう。
パセリの苗は強いので、あまり頻繁に水やりをする必要はありません。ただし、乾燥には弱いので、土が乾いてきたなと感じたら適宜水やりをしましょう。
パセリをたくさん育てる場合には、藁を敷くといった手立ても有効です。プランターで育てる場合には、手で触ってみて、土が濡れていなければ水やりをします。
パセリを植え付ける前の土づくりの段階で、徐々に効果が出てくる肥料を埋め込んでおきます。パセリの苗がどんどん成長する段階になったら、月に1度くらいの割合で液体肥料を与えましょう。
パセリを栽培するときは、ふかふかの土が一番です。土の中にはいろいろな微生物がいて、土壌をつくっています。種まきする前に、パセリに向いた土を用意しましょう。
パセリは酸性の土を嫌うので、石灰を混ぜ込んで中和させます。また、水はけが悪いとよくないので、粘土質の土壌は避けます。パセリをプランターに植える場合には、小粒の赤玉土を多めに、それに腐葉土を混ぜて、土づくりをしましょう。
パセリの種まき時期は、3~5月が適期です。パセリをプランターで栽培するなら、1つについて2株か3株を植え付けます。種まき手順は以下の通りです。
パセリの増やし方は、「種まき」が一般的です。種まきの方法については前述の通りです。また、パセリの種は発芽するとどんどん増えるので、間引きして株分けで増やすことも可能です。
株分け(間引き)をしたパセリの苗は、缶詰の空き缶などに植えておくのがおすすめ。成長したところで、手軽なプレゼントなどにも使えます。ダイストマトなどの缶に植えておくと、赤いトマト柄にグリーンのパセリが映えて、おしゃれです。
パセリは乾燥を嫌います。株だてしたところで、株元にわらなどを敷いておくと安心です。土が乾かないよう気を付けましょう。
株が混み過ぎると、根腐れを起こしたり、成長を妨げたりすることになります。パセリは、収穫したてであれば、茎も食べられます。増えてきたら、株分けをするか、茎の根元からどんどん収穫しましょう。
また、パセリの花茎が伸びてきたら、種を採るのでない限り、花が咲く前に花茎を摘みましょう。花が咲くままにしておくと、種つくりに集中するため株が弱り、葉が出なくなったり、枯れたりする可能性があります。また、トウがたって、固くなることもあります。
パセリに虫がついてしまった場合には、お酢や炭酸を溶かした水をスプレーすると、虫が呼吸できなくなります。
パセリが病気になったり、カビがはえたりした部分を速やかに取り除きましょう。葉の部分についていたら、その葉がついている茎も一緒に取り除きます。カビについても同様で、カビがはえている所を取り除きましょう。
また、虫や鳥などがパセリを食べてしまうことがあります。そのまま食べることが多いので、虫を殺す薬剤などはできれば使いたくありません。ネットなどを張って、虫や鳥から守りましょう。
パセリの栽培の最適気温は15度~20度ほどです。暑さにも寒さにもあまり強くありませんが、日当たりの良いベランダにおく、冬場は室内に入れるなどすると、ほぼ一年中、楽しめます。
パセリは2年草なので、花茎が伸びてきたら、一株を種を採るために残しておいて、次の栽培に使うことをおすすめします。
パセリは、種を植えた翌年の初夏頃に、白い小さくて可愛らしい花をつけます。
パセリはプランター作物として、手軽に家庭菜園として楽しむことができます。成長も早く、毎日収穫できます。お弁当に入れたり、サラダに混ぜたり、たくさん採れたらお浸しにしたり、用途も広く便利です。
室内でも栽培できるので、ぜひ、キッチンの日当たりの良い窓際で育ててみましょう。
※トップ画像はニュニュさん@GreenSnap
GreenSnap編集部