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ニンジンの栽培・育て方を徹底解説!種まきや間引きの方法、植える時期や収穫時期はいつ?

  • セリ科
  • ニンジン属

ニンジン(人参)はカロテンを豊富に含む緑黄力野菜の代表です。栽培期間は少し長いですが、栽培自体は難しくないので、初心者の方にもおすすめですよ。

今回は、ニンジンの種まき、間引きの方法や収穫時期などを、畑栽培とプランター栽培に分けて詳しくご紹介いたします。

ニンジン栽培のポイント!植える時期はいつが良い?

七尾びび

ニンジンは、栽培期間は長いですが、栽培自体は簡単です。地植えはもちろん、プランターを使ってベランダや庭先でも育てることができます。春まきでも夏まきで育てることができますが、生長すると暑さに弱いので、家庭菜園で育てるときは夏まきがおすすめです。

7月に植える早まきは裂果したり病害虫の被害に遭いやすいため、中間地で栽培する場合には、できれば8月の初旬に植えるようにするのがおすすめですよ。

ニンジンの栽培環境

連作障害
あり(1〜2年あける)
栽培期間
春まきの場合は3月〜9月、夏まきの場合は6月中旬~翌2月ごろ
生育適温度
18〜21℃

ニンジンは冷涼な気候を好み、日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。耐寒性は強いですが、暑さには弱いので、春まきで育てるときは一日中直射日光が当たる場所は避けた方が良いでしょう。

ニンジンの栽培でおすすめのプランター

ニンジンの栽培に使うプランターは、5寸ニンジンなどの短根種であれば深さ20cm以上が適しています。長恨種の場合は深く根を張るので、30cm以上の深さのある深型プランターを使うといいでしょう。

標準的な650サイズのプランターでは、8〜10本ほどの収穫量が見込めます。

ニンジンの土づくり

ニンジンは、砂地のような水はけの良い土壌を好みます。地中に石などがあると、きれいな形のニンジンが収穫できないので、ゴミを取り除き、細かい土になるように丁寧に深く土壌を耕しておくのがポイントです。

また、ニンジンは酸性の土壌を嫌うので、地植え栽培ではあらかじめ苦土石灰をしっかりとまいておきましょう。

プランター栽培の土づくり

プランター 土作り 野菜 根菜向け イラスト

プランターでニンジンを育てる場合は、市販の野菜用培養土を用意しましょう。ニンジンなどの根菜の場合は堆肥が根の変形の原因になるので、できれば「根菜用」の野菜用培養土がおすすめです。

地植え栽培の土づくり

家庭菜園 畑の土作り 根菜 イラスト

地植え栽培のニンジンは、種まきの2週間前から土壌の準備を行います。ニンジンは深く根を伸ばすので、品種に応じて30〜50cmほどの深さまで土を耕すことで、長くて太いニンジンの良作につながりますよ。

また、ニンジンの栽培には堆肥は必要ありません。堆肥は一定量のかたまりになっていることが多く、ニンジンが根を伸ばすときに邪魔になります。

又割れやいびつな形のニンジンができてしまうので、堆肥は施さないように注意してくださいね。

  1. 植え付け2週間前:1㎡に対して苦土石灰を100gまいてよく耕す
  2. 植え付け1週間前:1㎡に対して化成肥料100gを畑の全面にまいて深く耕す
  3. 植え付け直前:幅70cm〜80cm、高さ10〜15cmの畝をつくる

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家庭菜園士 七尾びび
ニンジンは栄養が豊富で、ややサラサラとしている砂質の土壌を好みます。黒土などの粘土質よりも水はけがよい土の栽培のほうが向いていますよ。
調合が難しければ市販の培養土で栽培しましょう!

ニンジンの種まき

種まきの時期はいつ?

ニンジンの種まきの時期は、年2回あります。3月中旬〜4月中旬に種まきする「春まき」と、7月〜8月上旬に種まきする「夏まき」です。

ニンジンは発芽させるのが難しく、水分不足や強い日差し、寒さで枯れてしまう場合があります。家庭菜園の場合は、日差しが弱く乾燥しにくい梅雨時に種まきをする「夏まき」がおすすめです。

プランター栽培の種まき

ニンジン 人参 プランター 種まき イラスト

  1. プランターに底穴ネットを敷き、鉢底石を敷き詰める
  2. プランターに3〜4cmほど余裕を残して土を入れる
  3. 鉢底から水が出るまで、たっぷりと水をやる
  4. プランターの中心に指などで深さ1cmほどのまき溝をつける。2条(列)ひく場合、条間は15cmの間隔でまき溝をつける
  5. まき溝へ種が重ならないように1〜2cm間隔を目安に筋まきしていく
  6. ごく薄く土を被せて、霧吹きなどで十分に土を湿らせる

地植え栽培の種まき

ニンジン 人参 畑 種まき イラスト

  1. 種まきは雨の翌日に行うか、事前に散水して土を湿らせておく
  2. 棒や板などで、深さ1cm、幅2〜3cmほどの溝を(2条なら20cm間隔で)つけていく
  3. 重ならないように種を1〜2cmほど離しながら筋まきをする
  4. ごく薄く土を被せて、種を流さないように優しくたっぷりと水をやる

種まき後の管理のポイント!

ニンジンの栽培では、発芽が一番難しい作業です。乾いた土では発芽率がかなり下がるので、発芽するまでは水を切らさないことがポイントです。種まきから5〜10日で発芽しますが、それまでは常に土が湿った状態を保つようにしてください。特にペレット状の種は乾燥厳禁です。

また、畑などの広範囲の地植え栽培の場合には、敷きわらや不識布をベタ掛けして、湿度を保つのもいいでしょう。

ニンジンの種は好光性種子なので、日光の光を受けて発芽します。種まきのあと、土はごく薄めにかぶせ、プランターなら日当たりのいい場所に置いておくとよく発芽します。

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家庭菜園士 七尾びび
播種後、土の表面に濡れた新聞紙をかけておく・湿ったパーライトを覆土として使うのもおすすめですよ。
ただし、ニンジンの種は光を感知して発芽するため、あまり分厚くかけず、光を通す程度にしましょう。

ニンジンの間引き

ニンジン 人参 間引き イラスト

ニンジンは、収穫までに3回ほど間引きを行いましょう。ニンジンは、生育初期は生長がゆっくりです。成長の早い雑草に養分をとられてしまわないように、間引きの作業時に、必ず雑草を抜いておきます。

このとき、株元の土も軽く耕しましょう。間引き菜もサラダなどに利用して食べることができます。

  • 1回目:本葉が2枚開いたころに、生育が良い苗を残して株間が2〜3cmになるように間引く
  • 2回目:本葉が4枚開いたころに、生育が良い苗を残して株間が5〜8cmになるように
  • 3回目:本葉が6枚開いたころに、生育が良い苗を残して株間が10〜15cmになるように間引く

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家庭菜園士 七尾びび
ニンジンは小さいうちは複数植えのほうがよく育つといわれていますが、ある程度大きくなったら間引きは必須です。ひとつの株を肥らせましょうね。

ニンジンの追肥・土寄せ

ニンジン 人参 肥料 土寄せ イラスト

ニンジンの追肥は、2回目の間引きの2週間後に行います。

  1. プランター栽培の場合は、一株あたり化成肥料を5g施す
    地植えの場合は、株間に1㎡あたりひと握り(20〜30g)の化成肥料を均一に施す
  2. 土をほぐしながら肥料とよく混ぜ合わせる
  3. ニンジンの肩まで土寄せする
    このとき葉の生え際に土が入らないように注意する

ニンジンの収穫時期

ニンジンの収穫時期は、春まきの場合は7月上旬〜8月下旬、夏まきの場合は11月上旬〜2月下旬で、だいたい種まきから110〜130日で収穫できます。ニンジンは、地上部に出ている根の直径が4〜5cmになったら収穫のサインです。収穫適期の前に根の肩が出ていたら、土を寄せて日光が当たらないようにしてください。葉の根元を持って、引き抜いて収穫します。

収穫が遅れると根が割れてしまうので、時期を逃さないように注意してくださいね。


ニンジンの栽培では「とう立ち」に注意!

とう立ちとは?

とう立ちは、野菜が茎を伸ばして花を咲かせることです。とう立ちすると、根の繊維が締まって硬くなり、野菜としては食べられないほど実がスカスカになってしまいます。

一度とう立ちしてしまうと、元に戻す方法はありません。むしろ花を咲かせて種を採取して、次の栽培の準備をするほうがいいでしょう。

とう立ちの見分け方は?

ニンジンがとう立ちすると、太く長い花茎が伸びてきます。ニンジンの葉は、先にいくにつれて細くなり、細い切れ込みがはいった繊細な葉をつけます。

しかし、とう立ちすると、茎葉が細くならず長く伸びていきます。葉をつけずににょっきりと伸びていくので見分けるのは簡単です。

とう立ちの原因は?

ニンジンのとう立ちの原因の多くは、低温に当たること、日照時間が長くなることの2つです。

ニンジンの栽培適温は15〜25度ほどですが、15度以下のときに種まきをしたり、発芽して成長してからも15度以下の低温にさらされるととう立ちしやすくなります。また、日光を浴びる時間が12時間を超えるのもとう立ちしやすくなる原因です。

つまり、気温が上がりきらない春の時期の栽培や、夏至に向けて日照時間が長くなる春まきのニンジンは、とう立ちがしやすいのです。これが初心者に夏まきをおすすめした理由です。

とう立ちを予防するには?

ニンジンのとう立ちを予防するには、栽培適温を見極めた時期に種まきをすることです。春まきであれば、梅雨時のあまり気温が高くならず、湿気がある時期に種まきするのがおすすめです。

夏まきであれば栽培後期に寒さに当たらないよう、気温が落ち着いたなるべく早めの時期に種まきをしましょう。

種まきをした後に気温に振り回されないためには、黒マルチを使うのも効果的です。マルチを使うことで、気温の影響を受けにくくなり、雑草予防にもなるので栽培が楽になりますよ。

ニンジンの栽培で注意する害虫・病気

ニンジンは、夏の高温多湿の時期に黒葉枯病や黒斑病が発生しやすい野菜です。他にもうどんこ病、なんぷ病、モザイク病が発生しやすいので、薬剤などで防除してください。

害虫の被害では、キアゲハやヨトウムシなどの芋虫、ニンジンアブラムシ、ブチヒゲカメムシなどが発生します。虫を見つけたら、すぐに駆除してください。

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家庭菜園士 七尾びび
根(実)が足のように二股になったニンジンを見たことがありませんか?あの状態は「岐根(きこん)」「裂根(れっこん)」と呼ばれます。
セルトレイやポットで育苗し、その後植え替えをすると、根が切れてのちに岐根・裂根になりやすいです。あとは、土のなかに肥料が固まっている場合、石などがある場合、完熟・発酵していない未熟なたい肥を使った場合などにも岐根・裂根になりやすいですよ。

家庭菜園のプロに聞いてみた!ニンジンの栽培でよくある質問!

ニンジンを植える時期はいつですか?

ニンジンは、種まきから栽培するのが一般的です。ニンジンのような根野菜は植え替えのときに根が切れると「裂根」や「岐根」という状態になります。そのため、苗が出回ることはないので、種まきから育てましょう。種まきの時期は、種まきの時期を確認してくださいね。
ただし、ニンジンは、水耕栽培で再生栽培をすることもできます。水耕栽培で再生栽培したニンジンを土に植える時期は3〜4月、もしくは9月後半〜10月がおすすめです。
ニンジンの栽培適温は15〜25度なので、適した気温に時期に植えてあげると、元気に育っていきますよ。

家庭菜園士 七尾びび

家庭菜園士 七尾びび

ニンジンと相性のいい植物(コンパニオンプランツ)はありますか?

ニンジンと相性がいいのはアブラナ科の野菜です。とくに同じ直根性で根を邪魔し合わない大根、ラディッシュ、カブなどがおすすめです。その他に、ゴボウや枝豆などもおすすめです。一緒に植えるのがNGなのはセロリやインゲンがあまりよくないと言われています。
ダイコンは栽培期間がニンジンと近いので、一緒に種まきをしても良いでしょう。ラディッシュやカブは1ヶ月程度で収穫できるので、後から一緒に育てることもできますよ。
ニンジンはセリ科ですが、科の違う植物を近くで育てることで、互いが被害にあいやすい害虫を遠ざけることができます。家庭菜園は無農薬で育てられることもメリットのひとつです。コンパニオンプランツを活用すれば、害虫対策にもなるのでおすすめですよ。

家庭菜園士 七尾びび

家庭菜園士 七尾びび

ニンジンが大きくならない原因はなんですか?

収穫したニンジンが細くて小さかったという失敗談はよく聞きますよね。ニンジンが大きくならない原因は、間引きをしていなかったり、足りなかったことなどが考えられます。
間引きの項目で説明した通りのタイミングで、正しい株間を開けるように間引きしましょう。欲張って間引きをしないで育てると、細くよわよわしいニンジンしか収穫できなくなります。
反対に、しっかりと株間をあけることで、一株ずつに適切な量の栄養や水分がいきわたり、ぐんぐんと育つようになりますよ。
間引きまでは水分を切らさないこと、生育の中盤までにきちんと追肥することでかたちのよいニンジンが育ちます。

家庭菜園士 七尾びび

家庭菜園士 七尾びび

ニンジンの育て方のコツを覚えて栽培を楽しもう♪

ニンジンは、発芽させるのが一番難しい野菜です。発芽さえ成功させれば、その後は順調に育つので、種まきを失敗しないように管理してくださいね。

地植えの場合は、発芽すればその後の水やりも必要ありません。どんな料理にも万能に使え、栄養満点のニンジンを、ぜひ家庭菜園で育ててみてくださいね。

おすすめ機能紹介!

人参の基本情報

ジャンル
野菜
形態
一年草
学名
DaucuscarotaL
別名
原産地
アフガニスタン

人参の性質

栽培難易度
難しい
耐寒性
やや強い
耐暑性
やや強い
耐陰性

時期

種まき
3月 、4月、5月、7月、8月、9月
肥料
4月 、5月、6月、8月、9月、10月
収穫
1月 、2月、7月、8月、9月、10月、11月、12月

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