かぼちゃの育て方|プランター栽培もできる?種まきや受粉、摘心の方法は?

  • ウリ科
  • カボチャ属

太陽の光を浴びてぐんぐん育つカボチャ(南瓜)は、夏野菜の代表的存在です。βカロテンやビタミン類、食物繊維が豊富に含まれている緑黄色野菜で、抗酸化作用や腸内環境改善に効果が期待されています。

ここではそんなカボチャの育て方を、畑栽培、プランター栽培別に詳しくご紹介します。

もくじ 〜クリックで項目にジャンプ〜

かぼちゃ(南瓜)の育て方はかんたん?放任栽培でも育つ?

カボチャは低温にも高温にも強く、放任栽培でも育つため、育て方は簡単であるといえます。

  • 放任栽培とは?
  • 放任栽培とは、わき芽かきや整枝などの手間をかけずに栽培する方法です。

    水やり頻度なども減り、栽培中の管理が楽になりますが、整枝しない分、株が密集しやすくなるため、株感を広くあけて植え付けるなどの工夫も必要です。

    かぼちゃ(南瓜)の栽培場所を決めよう!

    カボチャは地面に沿ってツルが広がるので、広い面積で育てる必要があります(地這い栽培)。

    もし広い栽培面積が確保できない場合は、ミニカボチャを選ぶのも一つの手です。ミニカボチャはツルを支柱で誘引して宙づりにするので、狭い場所での栽培も可能です(立体栽培)。

    できれば畑での栽培が好ましいですが、大きなプランターを準備するなどすれば、プランターで栽培することもできます。

    かぼちゃ(南瓜)の育て方 〜地植え・畑栽培の場合〜

    栽培場所

    カボチャは日当たりの良い場所を好みます。直射日光にも強いので、1日のうち6時間以上は日が当たる場所で育てましょう。

    畑にカボチャを植える場合は、生育に適したpH6.0〜6.5程度の中酸性程度の土壌にしておきましょう。日本の土の大半は酸性土壌なので、苦土石灰を混ぜ込み、かぼちゃ栽培に適した土に改良します。

    土づくり

    カボチャは多湿に弱いので、水はけのよい土で栽培します。

    畑に地植えする場合は、植え付けの2週間前には、畑に苦土石灰を1平方メートルあたり100グラムまいて耕しておきます。

    植え付け1週間前には畑に追肥を1平方メートルあたり2キログラム、化成肥料を1平方メートルあたり100グラム混ぜてよく耕します。

    次に畝をつくりますが、畝の高さは10~15cm、幅は70~80cmにします。カボチャの苗は60cm間隔で植えるので、畝の長さは苗の数によって決めてください。

    種まき・植え付け

    カボチャの種まき時期は、4月上旬~5月上旬です。気温が20度以上であることが目安となります。

    はじめから畑などに種を地まきする場合は、以下の手順を参考にしてください。

    1. 畝の中央に、深さ1cmの穴を30cm間隔であけます。
    2. 1つの穴に、3〜4粒の種をまきます。
    3. 周りの土を寄せて1セントほどかぶせ、上から軽く押さえる。
    4. 種が流れ出さないように気をつけながら、たっぷりと水を与える。
    5. 25度~30度で保温できるように、ホットキャップをかぶせるとなお良いでしょう。
    6. 3〜5日で発芽し、本葉が2枚程度出てきたら、元気のない苗を間引きます。
    7. 本葉が5枚ほどになる頃(種まきから約1ヶ月後)に、苗同士の間隔が60cm程度になるようにします。
    8. 株元に土寄せしておきます。

    なお、はじめにポット苗で種を育ててから畑に植え付ける場合は、「鉢植え・プランター栽培の場合」の種まき方法を参考にしてください。

    水やり

    カボチャは基本的に乾燥気味に育てます。畑でカボチャを栽培するときは、特に水やりは必要なく、基本的に降水のみで問題ありません。

    水のやりすぎは多湿を招き、病害虫の発生につながるので、注意してください。

    ただし1週間以上雨がふらずに乾燥しているようであれば、たっぷりと水やりをしてあげてください。

    かぼちゃ(南瓜)の育て方 〜鉢植え・プランター栽培の場合〜

    栽培場所

    カボチャは直射日光にも強いため、1日6時間以上は日が当たる場所が好ましいです。

    また、カボチャの栽培にはなるべく広いスペースを確保する必要があるため、プランターで栽培する場合は、プランターの深さが20cm以上あるものを選ぶといいでしょう。

    もしカボチャを狭い場所で栽培するときは、フェンスの近くで育てるなど、つるを誘引して、空中栽培できるような場所を選んでください。

    土づくり

    プランターでカボチャを栽培するときは、用土の配合は赤玉土(小粒)5.5:腐葉土:バーミキュライト1.5ほどの割合で混ぜたものに、用土10Lあたり10gの苦土石灰、15〜20gの化成肥料を加えて、1週間なじませたものを使いましょう。

    市販の野菜用培養土もおすすめです。場合によっては川砂やバーミキュライトを加えて使うといいでしょう。

    なお種まきや育苗のポットへは、赤玉土(小粒)のみ、もしくは市販の種まき用培養土などを使います。

    種まき・植え付け

    カボチャの種まき時期は、プランター栽培の場合も同じく、4月上旬~5月上旬頃が適期です。

    ポット苗に種まきする場合は、以下の手順を参考にしてください。

    1. ポットに土を入れ、1つのポットにつき3つの深さ1cmの穴を指先であける。
    2. 1つの穴に、1粒ずつ種を入れる。
    3. 種を隠すように土を1cmほどかぶせ、上から手で軽く押さえる。
    4. 朝のうちに、水をたっぷり与える。
    5. 25度~30度で保温できるように、ホットキャップをかぶせる。
    6. 本葉が2〜3枚になったら、元気な苗を1つ残して、ほかは間引きます。
    7. 本葉が5枚ほど出る5~6月中旬頃になったら、苗同士の間隔は40cmほど、プランターの端との間隔を10cm程度あけて、植え付けます。

    なお、プランター栽培で種を地まきする場合は、間引いたあとの苗同士の間隔が40cmほどになるようにしてください。

    水やり

    プランターでカボチャを栽培する場合は、表土が完全に乾いたら水をあげるようにしてください。

    カボチャは根が強く、自分で水を探して地中に伸びていくため、定植したカボチャへの水やりは植え付け時のみで、あとは必要ありません。

    梅雨の時期などは多湿になりやすいので、表土の様子をみながら水やりしましょう。

    かぼちゃ(南瓜)の防寒対策

    カボチャを植え付けたら、畑栽培の場合もプランター栽培の場合も、株元に敷きわらをしましょう。カボチャの苗に敷きわらをするのは雨のはね返りによる病気防止のためや、雑草防止のためです。

    なお、わらがない場合はマルチシートなどで代用可能です。

    かぼちゃ(南瓜)の肥料・追肥

    カボチャへは、収穫までに下記の時期で、追肥2回をします。なお、カボチャは肥料に含まれる窒素分が多いとツルボケしやすいので、リン酸やカリウムの比率が高い肥料や、市販のサツマイモ用肥料などがおすすめです。

    1回目(6月中旬~7月中旬)

    カボチャを定植したあとの追肥は、6月中旬~7月中旬頃に行います。

    はじめに畝の脇に溝を掘ります。マルチシートが張ってある場合は、持ち上げて畝の肩を掘ってください。掘った溝に1平方メートルあたり20~30クラムの化成肥料をまきます。

    その後に土を寄せて肥料を埋め、マルチシートを張っている場合は元に戻します。

    2回目の追肥(7月中旬〜下旬)

    2回目の追肥は7月上旬~下旬に行います。実がテニスボール位の大きさになった時が目安です。伸びたツルの先端周辺に1平方メートルあたり20~30グラムの追肥を均一にまきましょう。

    その後、軽く土を寄せて肥料を混ぜます。動かしたツルは畝の外にまっすぐ伸びるように戻してください。

    かぼちゃ(南瓜)の整枝・誘引・摘心

    カボチャは放任栽培でも育ちますが、確実に実をつけるためには「整枝」や「摘心」、「誘引」といった手入れをしてあげることをおすすめします。

    これらの手順や時期は、以下の通りです。

    1回目(6月中旬〜下旬)

    子ヅルと親ヅルを1本ずつにするため、整枝を行います。親ヅルの節から出ているのが子ヅルで、これを1本だけ残し、余分な子ヅルは全て摘み取りましょう。

    親ヅルと子ヅルで合計2本にし、それぞれのツルを畝の片側に直角に誘引し、U字の金具で固定してください。

    2回目(7月中旬〜下旬)

    余分なツルを切り取ります。1本だけ残した子ヅルの節から出るのを孫ヅルといいます。この孫ヅルは全てはさみで切り取りましょう。

    1回目の整枝後に、親ヅルの節から出た子ヅルも同じように切り取ります。絡み合ったツルをていねいにほどいて畝に直角に、できるだけ真っ直ぐに誘引します。

    • 親ヅル
    • 主枝のような、根元から生えた一番太いツル

    • 子ヅル
    • 側枝のような、親ヅルの節、葉と親ヅルとの間に発生するツル

    • 孫ツル
    • 脇芽のような、子ヅルと親ヅルの間から生えるツル

    ちなみに、カボチャは畝に直角に誘引する方法のほか、トンネル支柱とネット、もしくはフェンスなどに誘引して空中栽培をする方法もあります。

    また、大きく西洋カボチャ、日本カボチャに分類されますが、それぞれで整枝・誘引のやり方も少し違います。

    西洋カボチャの場合

    西洋カボチャの場合、親ヅルに実がつくので、1回目の整枝・誘引で勢いのある子ヅル1〜2本を残して、あとは全て摘み取ります。ツルは畝の片一方に、それぞれ畝に直角になるように誘引して、U字の金具で固定します。

    2回目の整枝・誘引のときに、孫ヅルをすべて摘み取り、伸びたツルを絡まらないように整えていきます。

    日本カボチャの場合

    日本カボチャの場合、子ヅルに実をつけるので、1回目の整枝・誘引のとき、本葉が5〜6枚になったら、親ヅルを摘心して、子ヅル3〜4本を伸ばすようにしていきます。ツルの誘引は、西洋カボチャと同じように、畝に直角になるよう整えます。

    2回目の整枝・誘引のときに、孫ヅルをすべて摘み取り、ツルを整えていきます。

    かぼちゃ(南瓜)の人工受粉

    カボチャは自力では結実しないので、人工的に受粉させる必要があります。カボチャの人工授粉は、6月中旬〜7月中旬の花が咲いた頃に行いましょう。

    雄花・雌花の見分け方

    カボチャを人工授粉させるには、雄花と雌花の見分けが大事となります。花のつけ根が膨らんでいないのが雄花で、膨らんでいるのが雌花です。

    人工授粉の方法

    1. 雄花を切り取り、花びらを取り去って、雄しべをむき出しにします。
    2. 雌花の雌しべの先に、雄花の雄しべを軽く押し付けます。
    3. これで受粉完了です。

    かぼちゃ(南瓜)の収穫

    カボチャの収穫時期は8月頃です。花が咲いてから約40〜50日経過した頃が、収穫のタイミングとなります。

    目で見て、カボチャのヘタが茶色く枯れていたら収穫してOKです。

    カボチャはヘタをはさみで切って収穫しましょう。カボチャの収穫量については、プランター栽培なら一株から2個、畑栽培なら一株から10個ほどが収穫可能です。

    かぼちゃを甘くするコツ

    7月上旬~8月上旬頃になり、カボチャの実がソフトボールくらいの大きさになったら、実の下にトレーを敷きましょう。トレーに乗せた実は時々向きを変え、日光がまんべんなく当たるようにしてください。

    ヘタからハサミで切り取り、収穫したあとは日陰で10〜2週間ほど置いておくと、糖度が高まります。

    かぼちゃ(南瓜)の栽培で注意すべき病気・害虫

    カボチャの代表的な病害はうどんこ病です。うどんこ病は雨が少なく乾燥した時期に発生します。また長雨が続くと疫病が発生します。これらを予防するために敷きわらかマルチシートを敷きましょう。

    株もとにマルチシートを張った場合もツルの下に敷きわらをしてください。マルチシートのくぼみに水たまりができないよう畝をしっかりつくっておくことも重要です。

    かぼちゃ(南瓜)の増やし方

    カボチャは種まきで増やしますが、苗を買ってきて定植する方法もあります。5月にはカボチャの苗が店頭に並ぶので、お好みの品種の種や苗を手に入れて植え付けましょう。

    栽培しやすいかぼちゃ(南瓜)の種類・品種

    栽培されているカボチャの代表的なものには「日本カボチャ」「西洋カボチャ」「ペポカボチャ」「クロダネカボチャ」と、日本カボチャと西洋カボチャを交配した「種間雑種カボチャ」などがあります。

    カボチャの育てやすい品種としては、一般的にスーパーでよくみられる定番の「えびす(西洋カボチャ)」のほか、ミニサイズの「坊ちゃん」などがあります。

    かぼちゃ(南瓜)を畑やプランターで栽培してみよう!

    大きさや重さを競うカボチャコンテストやハロウィーンなど、イベントの主役にもなるカボチャ。ちなみに、カボチャは果皮がオレンジ色のものを英語でパンプキンといいますが、それ以外のものを全てスクウォッシュといいます。日本で料理に使われる果皮が緑色のカボチャはパンプキンではなくスクウォッシュです。

    ここまでそんなカボチャの育て方を場所、種まきから定植、水やり、肥料、用土、病害虫、増やし方、手入れの仕方に分けて紹介してきました。カボチャの用土作りや手入れは一見難しそうですが、野菜の中では育てやすい品種です。

    みなさんもぜひカボチャの栽培にチャレンジして、たった一粒の種から5~6個も収穫できる喜びを味わってみてください。

    ※トップ画像はスタキティさん@GreenSnap

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    カボチャの基本情報

    ジャンル
    野菜
    形態
    一年草
    学名
    Cucurbita
    別名
    南京,唐茄子,唐瓜,ぼうぶら
    原産地
    南アメリカ、中央アメリカ

    カボチャの性質

    栽培難易度
    普通
    耐寒性
    やや弱い
    耐暑性
    強い
    耐陰性
    あり

    時期

    種まき
    4月 、5月
    植え付け・植え替え
    4月 、5月
    肥料
    5月 、6月
    収穫
    7月 、8月

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