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水菜の育て方|種まき時期や日当たり加減は?ベランダや室内でも栽培できる?

  • アブラナ科
  • アブラナ属

水菜はアブラナ科の植物でシャキシャキの食感が特徴です。おひたしやサラダ、鍋ものなどの料理に使われていて、ビタミンCやカルシウムを多く含みます。水と土があれば育つので、家庭での栽培も簡単ですよ。

今回はそんな水菜の育て方などをご紹介しましょう。

水菜(ミズナ)の日当たり

水菜はやわらかい日光を好みます。特に、発芽したばかりの頃はデリケートなので、できるだけ直射日光を避けて育てた方が良いでしょう。

また、水菜は冷涼性を好み、冬は-5℃まで耐えます。霜に注意しつつ冬も日光に当てて育てましょう。

さらに耐暑性もある程度あるので、真夏を除けば1年を通して育てやすい植物だといえます。ただし、気温が25℃を超えると生長が止まるので、夏はできるだけ直射日光と高温を避けて育てましょう。

水菜(ミズナ)の置き場所

水菜は高温では生育が止まり、冷涼性を好むという性質もあります。極寒地や極暑期などを除けば、ほぼ1年を通して日本の各地で育てられます。

風通しの良いベランダなどでプランター栽培するのも向いているので、家庭菜園にもおすすめの野菜です。

水菜(ミズナ)の水やり

水菜は水と土さえあれば育てられるほど、水を好む植物です。一方、乾燥には弱いので、水切れには注意が必要です。

夏の水やり

水菜は高温になるとしおれやすく、25℃を超える夏の栽培にはあまり適しません。真夏に入る前に収穫を終えたいので、夏の水やりは不要となります。

春先の暖かい時期には、蒸してしまわないよう、気温が高くならない内に水やりをするのがコツです。

冬の水やり

冬も基本は同じですが、乾燥に注意が必要です。とはいえ湿りすぎも良くないので土の表面が乾いているか、しっかりと確認してから水やりをしましょう。株元にワラを敷くなどのマルチングをすると、保湿と保温の効果が得られますよ。

水菜の地植え栽培、プランター栽培ともに、寒冷紗で霜対策もしておきましょう。-5℃まで耐えるとはいえ、凍結すると枯れてしまいます。気温より低い水を与えたり、日光が当たらない時間帯の水やりは避けて下さい。

水菜(ミズナ)の肥料・追肥

水菜は栽培期間が40日程度と短いため、肥料はあまり必要ありません。もし肥料を使うなら、植え付けの際に緩効性化成肥料を混ぜて下さい。

小株採り向けの品種なら、そのまま収穫まで追肥を施さなくても大丈夫です。大株採りの品種の場合は間引きが終わったタイミングで、化成肥料を追肥として施します。液体肥料の場合は同じタイミングで、週に1回くらいのペースで施します。

水菜は肥料を与えすぎてしまうと、葉や茎が固くなって食感にも影響が出てしまいます。様子を見ながら適量を心がけて下さい。

水菜(ミズナ)の土

水菜は酸性の土を嫌うので、植え付けの2週間ほど前にアルカリ性で中和して、土壌を整えておくと良いでしょう。水菜を育てるときは、水はけが良く適度な栄養のある土を使います。市販の野菜用の培養土か、自分でブレンドした土を使いましょう。

プランター・鉢植え

プランター栽培なら赤玉土小粒と腐葉土とバーミキュライトを6:3:1でブレンドしたものがおすすめです。

また、水菜は酸性の土を嫌う性質があるため、化学肥料と苦土石灰を約10gずつ混ぜて中和しておくと良いでしょう。苦土石灰と化学肥料は用土10リットルに対して10〜20g程度の割合を目安にして下さい。

地植え

地植えの場合は、種まきの2週間前から土を耕します。

まず土を20cmほどの深さまで耕し、苦土石灰を1㎡辺り150g前後まいてさらに耕し、1週間空けます。それから1㎡辺り2kgの堆肥と化学肥料150gを混ぜて、もう一度耕します。

水菜(ミズナ)の植え替え・植え付け・種まき

植え替え

水菜は約40日間ほどで収穫するので、植え替えの必要はありません。親株を残してもう一度収穫する場合も同様です。

種まき

水菜を育てるときは、種まきや苗の植え付けなどの方法がありますが、一般的なのは種から育てる方法です。

水菜の種まきに適した時期は4〜5月、9月〜10月です。水菜を植え付けるときは、土で高さ10cmの平畝をつくって下さい。

プランターの場合は鉢底石を入れてその上に培養土を入れ、縁から3cmくらいの高さくらいで調整します。そして深さ1cm程度の溝を支柱などでつくり、1cm間隔で1粒ずつ種をまいていきます。

条間(作物を植え付けた時の間隔)は小株採り向けの品種なら、15cmくらいが良いでしょう。

地植えの場合はすじ状の溝をつくり、1〜2cm間隔で種が重ならないようにすじまきにします。条間はプランターより少しゆったりと取って、20cmくらいにしましょう。種まき後は水をたっぷりと与え、本葉が5枚以上に増えるまで水切れに注意します。

冬も凍結しなければ大丈夫なので、乾燥に気を付けて管理します。そして本葉が1〜2枚出てきたら、間引きをしましょう。このときは間隔を優先し、3cm間隔になるようにします。

夏の高温期は本場が5枚くらいになったら、間引きして5cm間隔で調整します。美味しい水菜をつくるためにも、間引きは重要になってきます。

秋に種を蒔いて真冬に入る前に収穫すると、みずみずしい葉に育ちます。

植え付け

また、アブラナ科の水菜は連作障害を起こしやすい野菜なので、連作障害を避けましょう。特に地植えの場合、過去1年以上アブラナ科の植物を育てていない場所に植え付ける必要があります。

水菜(ミズナ)の増やし方

水菜の増やし方は「種まき」が一般的です。

水菜を収穫せずにいると花が咲き、枯れたあとにさやが生えて種の採取が可能です。ただし、放置しすぎてしてしまうとアブラムシが発生しやすいので要注意。

水菜(ミズナ)の育て方で注意すべき病気・害虫

水菜などのアブラナ科の植物は、とても害虫に好まれやすい植物です。特にアブラムシには注意が必要です。種まき後から、防虫ネットでしっかりと対策をしておきましょう。

ほかにもアオムシ、コナガ、ヨトウムシなど様々な害虫が付きやすい植物です。定期的に葉に穴が空いていないか確認して、もし害虫を発見したら早めに駆除しましょう。

また、日当たりが悪かったり水はけや風通しの悪い土壌で育てると、うどんこ病、立枯れ病、灰色かび病などの病気にかかりやすくなります。ベランダにプランターを置くときは、日当たりが十分か、風通しの良さに問題がないか確認しましょう。

水菜(ミズナ)の管理温度

水菜を育てる際の適温は15~20℃で、冷涼な気候を好みます。しかし耐寒性もあり、-5℃までの寒さにも耐えます。降雪のない地域なら霜対策をすれば、冬でも地植えで育てられます。

ただし直射日光や高温には弱く、25℃を超えると生長が止まります。葉がしおれやすくなるので、夏の管理は注意が必要です。

家庭菜園として育てる場合は、4〜5月や9〜10月から育てると適温で管理できるので、初心者にもおすすめです。

水菜(ミズナ)の収穫

水菜の収穫時期は、種まきから40日後くらいです。春まきならだいたい5月中旬以降、秋まきなら10月以降が収穫に適しています。

水菜が育ち過ぎてしまうと葉が固くなるので、葉がやわらかい内に収穫しましょう。草丈が20㎝以上になったら、収穫の目安です。根本から収穫しても良いのですが、株元を5〜6㎝残して切っておくと、もう一度収穫することができます。

もし株元を残すなら、葉が混み合ってしまわないように注意して、いくつか抜き取ると良いです。秋まきの水菜は特に美味しいので、ぜひ味わってみて下さい。

水菜(ミズナ)の花言葉

水菜の花言葉は「虚空」です。

水菜(ミズナ)の水耕栽培やプランター栽培にチャレンジ!

今回は京野菜のひとつ、水菜をご紹介しました。全国的に有名になったのは平成に入ってからですが、歴史は古く京都で長く親しまれてきたのが分かります。

名前の通り水と土があれば育つので、初心者の方でも安心して育てられますよ。

工場のように、キッチンなどの室内の一角で水耕栽培して育てる事もできます。もし興味を持たれたら、お家で水菜を栽培してみて下さい。

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水菜の基本情報

ジャンル
野菜
形態
一年草
学名
Brassica rapa var. laciniifolia
別名
ミズナ,京菜
原産地
欧州

水菜の性質

栽培難易度
やや易しい
耐寒性
強い
耐暑性
強い
耐陰性

時期

種まき
4月 、5月、6月、7月、8月、9月、10月
収穫
5月 、6月、7月、8月、9月、10月、11月

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