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ブロッコリースプラウトは細身の野菜ですが、その見た目からは想像できないほど豊富な栄養素を含んでいます。それでいて室内で水耕栽培することも可能という手軽さも持ち合わせているため、さまざまな料理のシーンに登場しています。今回は手軽に育てられて栄養豊富な、ブロッコリースプラウトの育て方についてご紹介します。
ブロッコリースプラウトは一年を通して室内で育てることができます。しかし、栽培に適した温度は20~25℃なので、高温多湿によるカビが生えやすい夏場や、日照時間の少ない冬場では、気を遣わないといけません。気候が穏やかな春と秋に育てるのがおすすめです。
ブロッコリースプラウトの水耕栽培では、以下の4つのものを準備しましょう。
とく種に関しては、ブロッコリー栽培用と、ブロッコリースプラウト栽培用の2種類があるので、気をつけましょう。通常のブロッコリーの種では、病原菌防除の薬品処理がなされていることが多く、短期収穫には不向きです。市販のブロッコリースプラウト用の種を用意するようにしてください。
ブロッコリーの水やりは、基本的に一日一回は入れ替えるようにしましょう。とくに夏場は水が腐りやすいので、濁りを感じたら、その都度、変えるようにしてください。
最初にキッチンペーパーを湿らす際は、あらかじめ種に水分を吸わせる必要があるので、ひたひたになるまで湿らせるようにします。
ブロッコリースプラウトの収穫は、種まきから7~10日後、茎が10cmほどに生長して葉が充分に緑化したときです。根元から引き抜いたり、切り取ることで収穫することができます。
残念ながらこのブロッコリースプラウトは再び芽を出すことはないので、再生野菜ではありません。一度きりの収穫にはなりますが、茎と葉はもちろん、根にも栄養が豊富に含まれているので、無駄になる箇所はひとつもありません。
若芽を収穫するブロッコリースプラウトには、害虫や病気が発生することはほとんどありません。しかし、キッチンペーパーなどに何らかの拍子で雑菌がついた場合、カビが生えてしまう恐れがあります。水やりも含め、管理は清潔な状態で行うことを心がけましょう。
『ブロッコリーのスプラウト(新芽)』を摘み取ったこの野菜は、今後の生育に必要な養分を体に蓄えている、いわば赤ちゃんの状態です。そのため一部では「天然のサプリメント」と呼ばれているほどの栄養価を誇ります。
同じスプラウトの野菜では、大根の赤ちゃんであるかいわれ大根が平安時代に食されていた一方でブロッコリースプラウトの歴史は浅く、1997年の米国での開発以降食卓に並ぶようになりました。
ブロッコリースプラウトには、カルシウムやナイアシンはじめとした栄養素が豊富に含まれています。さらに抗酸化作用があり、免疫力を上げてくれるβ-カロテンや、網膜細胞を保護するレチノール、解毒作用があるスルフォラファンといった、肝機能を助けてくれる栄養素も多く含んでいます。
ブロッコリースプラウトは誰でも手軽に、短期間で収穫して食事に利用できる万能野菜です。机やキッチンの上など、僅かなスペースでも問題なく生育できるため、生活のかたわらで育ててみるのはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部