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サツマイモ(さつま芋)は秋に旬を迎える、甘くて栄養豊富な野菜です。育て方はとても簡単で、土壌を選ばず痩せた土地でもよく育つので、家庭菜園の初心者にもおすすめの野菜ですよ。
収穫後、冷暗所で管理することで長期間保存ができます。今回は、サツマイモの育て方と収穫方法、種芋からの苗作りの方法について詳しくご紹介します。
サツマイモはヒルガオ科の根菜です。暑さや乾燥にも強く、痩せた土地でよく育つ野菜なので、初心者でも簡単に育てることができます。肥料を少なめにして栽培するのが栽培のコツです。
サツマイモは、品種によって甘さや食感に違いがあります。ホクホクした食感のもの、ねっとりとした食感のものなど、様々な種類があるので、好みを選んで栽培してくださいね。
サツマイモは、水はけと風通しがよく、日当たりの良い環境を好みます。高温を好む野菜で、イモが太く育つには20〜30度の気温が必要です。
プランター栽培のサツマイモは、深さ30cm以上のサイズを選ぶのがポイントです。深めで幅のあるプランターを使って、余裕を持って育てましょう。
サツマイモを植える時期は、5月中旬〜6月中旬です。サツマイモは高温を好むので、霜が降りる心配がなくなり、気温が十分高くなってから畑に植え付けましょう。
土にしっかり根が植るように、植え付け後にはしっかりと水やりをしましょう。
サツマイモは、市販の苗を購入して育てる方法と、種芋から自分で苗を作る方法があります。苗作りは「芽出し」とも呼ばれます。
芽出しに使用するサツマイモは、スーパーなどに売られている市販のもので大丈夫です。200〜300gほどの大きさで、陥没(芽)の多いものを選びましょう。3月上旬頃に芽出しを始めると、植え付けに適した時期に苗が完成します。芽出しした苗は「挿し穂」と呼びます。
水耕栽培の場合も、温床栽培の場合も、本葉が7〜8枚ほど出たら、地面に近い葉を2枚残して、清潔なナイフで切り取りましょう。切り取った茎を日の当たらないところに置いておくと、白く細い根が数本生えてきます。そうすれば、植え付け苗の完成です。
サツマイモは、排水と通気性の良い土壌を好むので、畝を大きく盛り上げます。畝ができたあとは、マルチで覆いましょう。地植え栽培のサツマイモは、植え付け2週間前までに土壌の準備をします。
サツマイモの苗の植え付け時期は、5月中旬〜6月中旬です。市販の苗(挿し芽)を購入した場合は、発根を促すために買ってきたら切り口側を水に浸けて置いておきましょう。
苗が水を吸ってピンとしてきたら植え付けます。
サツマイモは追肥をしなくても育ちますが、葉色が薄い場合は追肥を行いましょう。サツマイモの追肥に適した時期は、5月下旬〜6月下旬です。サツマイモは、肥料を与えすぎるとつるボケしてしまうので注意が必要です。
サツマイモには、カリ成分の多いサツマイモ専用の肥料を施しましょう。
サツマイモのツルは、土に触れた部分から不定根と呼ばれる根を出します。この根が土に入ると、そこから養分を吸収しすぎてつるボケを起こしてしまうので、出てきた根を切りつつ、つるを裏返しにします。つる返しの作業は以下の通りです。
サツマイモの収穫は、9月下旬〜11月中旬頃です。茎葉が黄色くなり始めた頃を目安に収穫をはじめましょう。
株元を残して余分なつるを刈り取って、マルチをはがします。芋を傷つけないよう、株元から離れた位置をスコップで掘り上げましょう。株の周囲をていねいに掘って、サツマイモを収穫してください。
サツマイモの収穫時期について、詳しくは関連記事を参考にしてください。
10℃以下になると低温障害で腐り始めてしまうので注意してください。
サツマイモの生育期間は病害虫が発生しやすい時期なので、あらかじめ防虫剤をまいておくなど工夫しましょう。とくにうどんこ病、つる割れ病、アブラムシ、コガネムシ、ハリガネムシなどに注意してください。
サツマイモの病害虫について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね。
サツマイモには多くの品種がありますが、その中でも育てやすい種類と味わいの特徴をご紹介します。
サツマイモにはビタミンBやビタミンC、カリウム、食物繊維などの栄養が豊富に含まれていて、美肌に効果が期待できるといわれています。
サツマイモは本来、薄ピンク色をしたアサガオに似た小さな花を咲かせます。ただし、サツマイモは短日性の植物であるため、日本の環境下ではあまり花が咲きません。花が咲かなくてもサツマイモは収穫できるので、この点についてあまり心配はいらないでしょう。
サツマイモの育て方のコツは、窒素分を与え過ぎないことです。サツマイモ専用の肥料を使うほか、前作の肥料残りにも気を配りましょう。
そのほかはあまり手もかからず育てることができるので、ぜひ春夏の家庭菜園で育ててみてください。
GreenSnap編集部