ハーバリウムは色鮮やかな花々を長く楽しめる、人気のインテリア雑貨です。プレゼント・ギフトにもよく選ばれていますが、じつは自分でも簡単につくることができます。また、材料は100均でそろえることも可能です。
今回は値段も安くて簡単につくれる、おしゃれなハーバリウムの作り方と、上手に仕上げるコツをご紹介します。
おしゃれなハーバリウムをつくってみませんか?
そもそもハーバリウムとは?
そもそもハーバリウムとは「植物標本」という意味で、本来は植物を観察するために生まれた技術です。
ただし最近では、植物標本という意味合いではなく、インテリア雑貨としてハーバリウムを楽しむ、「アートハーバリウム」が人気を集めていますよね。
ハーバリウムの魅力といえば、インテリアに合うことと、お花を長く楽しめることです。
ハーバリウムはインテリアにぴったり
ハーバリウムの魅力はなんといっても透明感や浮遊感です。光と花材がボトルの中で反射する姿はなんとも幻想的で、花材の組み合わせひとつでいろんなインテリアに合うハーバリウムがつくれます。
ハーバリウムなら花を長く楽しめる
ハーバリウムは花を長く楽しめるのも魅力のひとつです。使う花材にもよりますが、ハーバリウムの寿命、鑑賞期間は1年以上といわれており、単純にドライフラワーとしてそのまま飾るよりも長期間楽しめます。
水やりなどの特別な手間がいらないので、忙しい人でも一年を通して美しい植物を楽しみやすくもあります。
ハーバリウムの作り方はかんたん?
インテリアに人気のハーバリウムですが、冒頭でもお伝えしましたとおり、じつはとても簡単につくることができます。
ドライフラワーやブリザーブドフラワーなどを専用のオイルにいれるだけなので、季節の花、大切な人からもらった花、育てた花などをドライフラワーにしてハーバリウムをつくるのもステキですよね。
ハーバリウムづくりで用意する材料
- 透明なボトル
- 花材(ドライフラワーかブリザードフラワー)
- ハーバリウム用オイル
- ピンセット
透明なボトルはどんな形でも大丈夫です。ただし、オイルがこぼれないように、しっかりフタができるものを選びましょう。100均でもいろんな種類のボトルが売っています。
空間の狭いボトルは花材がおさまりやすいのでできあがりがイメージしやすく、空間の広いボトルは花材がボトルの中で揺らめくのが特徴です。
100均の材料でも大丈夫?
最近ではセリアやダイソーなどの100均でハーバリウムの材料がそろいます。オイルやボトルはもちろん、造花をうまく分解して使えば花材としても使えますよ。
オイルはなにがおすすめ?
ハーバリウムを使うときはハーバリウム専用のオイルを使いましょう。ハーバリウム専用オイルは「ミネラルオイル(流動性パラフィン)」と「シリコンオイル」の2種類が主流です。100均で販売されているハーバリウム用オイルの多くは、このミネラルオイルです。
特徴 | メリット | デメリット | |
ミネラルオイル | 流動性パラフィンという成分名でも出回るハーバリウムに適したオイル。初心者におすすめ。 | シリコンオイルよりも比較的安価。透明度が高い。重めのテクスチャーで花材が浮きにくい。 | 花の色落ちがしやすい。気温によりオイルがくすむ。 |
シリコンオイル | シリコンを原料としたオイル。寒冷地やよりこだわりのある作品を作りたい人向け。 | 花の色落ちがしにくく、ミネラルオイルより長く楽しめる。気温に左右されない。 | 比較的高価。花が浮いてきやすい。 |
ハーバリウムの作り方!上手につくるコツは?
- 花材を用意する
今回のハーバリウムの作り方では、紫陽花・カスミソウ・ペッパーベリーの3種類の花材をつかってご紹介していきます。たくさんの種類をいれてもいいのですが、最初は2~3種類、かつ同系色でつくるとつくりやすいです。まずは、花材をボトルのサイズ感に合わせて、小さく切り分けていきます。
- ボトルに花材をいれていく
花材を切り分けたら、ボトルに花材を入れていきます。細い容器にいれるときは、紫陽花、カスミソウ、ベリーと、花材を交互にピンセットでいれましょう。また、正面が決まっているときはメインになるものが正面にくるように、決まっていないときは瓶をまわしてバランスを見ながら360度美しく、ていねいに配置してください。
- オイルをいれる
花材をボトルの中に配置したら、ボトルを斜めにして、内側側面をオイルがつたうようにゆっくりとオイルを注いでいきます。注ぎにくいときは、オイルを先の細い容器にいれかえると、注ぎやすくなります。 - ボトルに飾りつけをする
あふれたオイルなどを拭き取れば、ハーバリウムは完成です。タッセルやタグなどを貼り付けると、よりいっそうおしゃれに仕上がります。
ハーバリウムを上手につくるコツ!
上手に花材を配置するコツ!
ボトルに花材をいれるときは、花止め役のカスミソウを上手に使いましょう。カスミソウにの枝や花に、紫陽花やベリーがひっかかるように意識して、つめすぎないようにバランスを見て花材を入れるのがポイントです。
オイルをいれるときのコツ!
ハーバリウムにはボトル内に空気をできるだけ入れたくないので、ボトル満タンにオイルを入れてからフタをします。こぼれるほど入れてフタをしめましょう。
オイルがこぼれるので、汚れてもいい場所で作業してくださいね。
ハーバリウムボールペンの作り方も基本は同じ!
グリップ部分がハーバリウムになったハーバリウムボールペンも、基本的な作り方は同じです。ただし、ボトルがかなり狭くて気泡が入りやすいので、花とオイルを交互にいれていくようにしましょう。
また、ミモザなどの細い花びらがぽんぽんのように付いている花は、気泡ができやすいので、配置する前にオイルにしっかりつけて空気をぬいてからいれるといいです。
ハーバリウムにおすすめの花は?
ハーバリウムにはドライフラワーかプリザーブドフラワーなどの乾燥させた植物を使います。生花は水分がカビや腐敗の原因になってしまうので使えません。
ハーバリウムにおすすめの花は、ヘリクリサム、千日紅、紫陽花、カスミソウ、ミモザなどの、花径が小さい、もしくは分解してもキレイな花がおすすめです。
また、カスミソウなどの枝や茎がついた花材を用意しておくと、オイルの中で花が浮かないように花をとめる役割もしてくれます。
花材の質でハーバリウムの寿命が変わる?
ハーバリウムに使う花材は、ドライフラワーかブリザードフラワーかで、ハーバリウムの寿命や鑑賞期間が変わります。
一般的に、ドライフラワーでつくったハーバリウムは3ヶ月〜半年ほど、ブリザードフラワーでつくったハーバリウムは1年以上持つとされています。
飾る場所の環境によっても左右されますが、長持ちさせたい場合はブリザードフラワーをつくるか入手しておくといいでしょう。
ハーバリウムは花以外に何をいれるとおしゃれ?
ハーバリウムには花以外にもパールや、ビーズ、カーリースモーク、砂、フィギュアなどをいれるとアクセントになって個性的なハーバリウムがつくれます。
ハーバリウムの作り方を覚えて、プレゼントに贈ろう!
最近ではハーバリウムと同じ作り方でつくれる、ハーバリウムボールペンやメイクブラシ、アクセサリーもギフトとして人気があります。
お祝いや誕生日プレゼント、母の日、敬老の日などのプレゼントにおすすめなので、今回ご紹介したハーバリウムの作り方を参考にして、挑戦してみてください。
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