GreenSnap

植物の名前を調べるなら

アプリで聞いてみよう!

★★★★★
ダウンロード
無料

グランドカバー

セダムのグランドカバー|おすすめの理由やメリット、デメリットは?

プリっとした小さい葉が重なった姿が特徴的な多肉植物のセダム。繁殖力が高く日陰でも育ち、1年中植えっぱなしでもよく育つので、グランドカバーにもおすすめです。

今回はセダムのグランドカバーでのその育て方やどんな場所で育てるとうまく育つかなどセダムの特徴を踏まえてご紹介します。

セダムはどんな多肉植物?

セダムは世界中の温帯から亜熱帯にかけて分布している多肉植物です。その種類もとても多く、400~500種類にも及びます。葉には水分を蓄えることができ、ぷくっと肉厚なのが特徴です。乾燥にも強く岩場や痩せた土地など多少条件が悪い場所でも生育できます。

また根が深く広がらず、株元の土を多く必要としないため、花壇のグランドカバーや屋上庭園の緑化などに利用されています。

それ以外にも、セダムは種類によって花の色や開花時期が異なります。種類の異なるセダムをいくつか育てることで、ほぼ1年中花を咲かせているのを見ることができます。

セダムはグランドカバーに向いている?

セダムはグランドカバーにおすすめの植物です。その理由はいくつかあります。

  • 日陰でも育ち、繁殖力がある種類が多い。1年中植えっぱなしでも育つので手入れが楽
  • 花を咲かせるので季節感を楽しむことができる。
  • 厳しい環境にも強く、枯れたり変色したりせず常緑を保つ
  • 特別な管理がいらず、根付きやすい。
  • 株分けや挿し木も比較的容易にできる・・・。などです。

セダムの植え方が難しいと思われがちですが、ポットから取り出して用土に植えるだけ。用土も少なめで済むので、育てやすい植物の一つです。

葉の形や色味など種類も豊富なので、複数の種類を混ぜながら植えると、色味の変化のあるグラウンドカバーになります。

セダムをグランドカバーに使ってみよう

セダムを実際グランドカバーとして使う場合の植え方や場所の選び方などをご紹介します。

庭石と家のちょっとしたすき間や、塀と庭のすき間などの気になる場所にセダムを植えてみましょう。横に広がって成長するゴールデンカーペットや、群生するセダム・ダシフィルムなどすき間の幅によってセダムの種類を選べば、お手入れの手間がかからず管理も簡単です。

ベンケイソウや万年草(マンネングサ)とも呼ばれる多肉植物の仲間であるセダムも、グラウンドカバーに向きます。暑さや乾燥に強く、用土の厚みが比較的少なくても育つので、屋上緑化やリース仕立ての寄せ植えなどでも取り入れられる植物です。葉の形や色味など種類も豊富なので、複数の種類を混ぜながら植えると、色味の変化のあるグラウンドカバーになります。

セダムのグランドカバーでの育て方

セダムをグランドカバーするときのポイントをご紹介します。その前に苗の選び方ですが、間延びしている苗は選ばない、身のしまったセダムを選ぶようにするなどです。また根元にカビが生えているようなものも選ばないようにしましょう。購入する際は、元気のよい健康な苗を選びましょう。

ではグランドカバーにするときの上手な植え付け方についてご紹介します。

  • 苗はほぐしながら広げるように植え付ける、もしくは塊のまま植え付ける
  • 日当たりや風通しのよい場所に植えると元気に育つ
  • なるべく人が踏まない場所に植える

などです。セダムは多肉植物ですので、踏まれると葉に蓄えていた水分が出て枯れやすくなりますので、植える際は、人やペットがあまり歩かない場所を見つけて植えるようにしましょう。

育て方のコツ

植え付けたセダムをできるだけ枯らさないように上手に育てるコツですが、まず地面に植え付けて4~7日ほどは水やりをしないようにします。これは根を落ち着かせるためです。

植え付け後7日を過ぎたら水やりを行いますが、やり過ぎに注意します。水をやりすぎると徒長し、ひょろひょろになってしまったり、株自体が弱ってしまったりします。土の中を2cmほどほじって乾いていたらあげるようにします。冬と夏は水やりを控えるようにしましょう。

またセダムは高温多湿の環境が苦手です。梅雨の時期は株が蒸れないように気をつけましょう。そして耐陰性のあるセダムですが、できれば日当たりのよい場所に植えることで葉の色が美しくなり、元気な株になります。水やり、日当たり、風通しに気をつけて育てましょう。

セダムをグランドカバーで楽しんでみよう

雑草が生えるすき間がなくなるほど広がるため、雑草対策に最適です。セダムを植えて2週間~3週間は根のすき間から雑草が伸びるため、根が広がるまでは手で雑草を抜くお手入れをしましょう。

グランドカバーのおすすめ植物18選!日陰や踏みつけに強いのは?

写真:グランドカバー ガーデン 庭

グランドカバーはおしゃれな庭づくりに欠かせない、大切な要素です。おなじみの芝生以外にも、地面一体を埋め尽くすことができるグランドカバープランツはたくさんあります。

グランドカバーには、よく遊ぶ庭に植えたい、駐車場の目地に植えたいなど、それぞれ植える場所や目的用途にあった植物を選びましょう。

今回はグランドカバーにおすすめの植物を、植えたい場所や目的用途別にご紹介します。

グランドカバーとは?グランドカバープランツってなに?


グランドカバーとは、ほふく性のある植物のほか、砂利や化粧石などで地面とおおって隠すことです。また、グランドカバーに使えるような植物のことを、「グランドカバープランツ」とも呼びます。

グランドカバープランツを使うと、ほかの園芸資材を使ったグランドカバーにはない、次のようなメリットも感じられますよ。

グランドカバープランツのメリットとは?

メリット① 雑草が生えにくくなる

グランドカバープランツを植えると、雑草が生える隙も無くなるので、庭や駐車場などの管理が楽になります。

メリット② 泥はねや埃の舞い上がりの防止

野ざらし状態の地面では、土砂降りの雨には、泥はね影響がでたり、強風の日には埃が舞い上がるなどの影響がでますが、グランドカバープランツを植えることで、それらを防止できます。

メリット③ 緑の景観を楽しめる

グランドカバープランツにはさまざまな花をつける品種もあります。土をむき出しにするのではなく、緑や花で埋めることで、お庭の完成度もあがり、美観が楽しめます。

メリット④ 夏場は涼しくなる

植物は地中の水分を吸って蒸発させる蒸散作用という特性がありますが、この蒸散作用によって冷気を発するので、植物があるところでは最高5度ほど低くなるともいわれています。夏の日差しが照りつける庭も、グランドカバープランツを使えば涼しさを感じられるでしょう。

グランドカバーは目的や用途に合ったものを選ぼう!

グランドカバーの方法はたくさんありますが、グランドカバープランツを選ぶときは、自身の目的や用途に合ったものを選びましょう。

例えば、庭の景観を担う植物として、花が咲くグランドカバープランツを植えたり、よく遊ぶ庭には、踏みつけに強いグランドカバープランツを選ぶといいでしょう。

それぞれの特性ごとに、おすすめのグランドカバープランツをまとめましたので、参考にしてみてください。

グランドカバーにおすすめの植物!日陰でも丈夫に育つ種類

① アサギリソウ

【常緑性:なし/開花期:8〜9月】

アサギリソウは耐陰性が強く、日陰でも十分に育つグランドカバープランツです。ただし常緑性はなく、冬は落葉して地上部分を枯らした状態で冬越しします。全体的に白い繊毛におおわれていて、シルバー色の草が光にキラキラ反射するのが特徴です。

② ディコンドラ(ダイコンドラ)

【常緑性:あり/開花期:なし】

ディコンドラは細長い茎の先に、葉を密につける植物で、グランドカバーやハンギングの寄せ植えなどにも使えて便利です。踏みつけには弱いので、人が通らないような日陰の場所に植えるようにしましょう。

③ エゴポディウム

【常緑性:なし/開花期:6月】

エゴポディウムは白い斑が入った明るい葉色が特徴で、耐陰性も強く、日陰になりそうな庭木の下のグランドカバーなどにおすすめです。地下茎で伸びていき、地面が見えなくなるほど密に茂りますが、常緑性はなく、冬場は地上部分を枯らして冬越しします。

グランドカバーにおすすめの植物!花が咲いておしゃれな種類

① シバザクラ(芝桜)

【常緑性:あり/開花期:4〜5月】

シバザクラは春に紫がかったピンクの花を一面に咲かせる草花で、まさに満開期は花の絨毯のようにひろがり、大変美しいです。常緑性があり、管理も楽ですが、芝ほど踏みつけには強くないので、注意してください。

② アジュガ

【常緑性:あり/開花期:4〜6月】

アジュガは春から初夏にかけて、青紫やピンクの花を縦型に咲かせる、かわいらしいグランドカバープランツです。耐陰性が強いので日陰でもよく育ちますが、夏場の直射日光は苦手です。葉に白い斑のはいった品種などもあり、爽やかな庭を演出してくれます。

③ ニーレンベルギア

【常緑性:あり/開花期:5〜10月】

ニーレンベルギアは初夏から秋にかけて長期間、白や青紫の爽やかな花を咲かせます。とくにマット状に育つレペンス種がグランドカバーに向いています。満開期にはカップ状にさくかわいらしい花が地面を埋め尽くします。

グランドカバーにおすすめの植物!踏みつけに強い駐車場向きの種類

① ヒメイワダレソウ(リッピア)/クラピア

【常緑性:あり/開花期:4〜11月】

ヒメイワダレソウはグランドカバーによく使われる草花で、踏みつけにも強いです。繁殖力が強いので広範囲でのグランドカバーに向いています。春から初冬にかけて、小さな白い花をつけるのも人気の理由の一つです。

クラピアはリッピアと日本在来のイワダレソウの交配種で、グランドカバー用に開発された品種です。踏みつけに強く、密に茂り、成長速度も早い、まさにグランドカバーにぴったりの植物と言えます。

② リュウノヒゲ

【常緑性:あり/開花期:なし】

リュウノヒゲはその名の通り、ヒゲのように細長く、濃い緑の葉をはうように伸ばしていく植物です。とても丈夫で踏みつけにも強いので、駐車場の目地などに適しています。ほかにタマリュウ、ヒメリュウなどの品種がグランドカバーに人気です。

③ シロツメクサ(クローバー)

【常緑性:あり/開花期:10〜5月】

シロツメクサは公園や河川敷などでよく見る植物で、踏みつけにもよく耐えるグランドカバープランツです。初夏から秋にかけて白い花をさかせ、花言葉も「幸運」などポジティブなイメージから、長く人気を得ています。

グランドカバーにおすすめの植物!虫除け・雑草除けにもなるハーブ

① ミント

【常緑性:あり/開花期:7〜9月】

ミントは成長スピードが早く爆殖植物とも呼ばれるほどなので、広範囲のグランドカバーにおすすめです。また中でもペニーロイヤルミントは蚊などの虫除けにも良いと評判の品種です。ハーブですので、アイスなどの付け合わせに使えるのもいいですね。

② クラウンベッチ

【常緑性:なし/開花期:5〜9月】

クラウンベッチもハーブの一つで、アレロパシーという植物の成長を抑える成分を持っているため、雑草除けに最適です。耐寒性・耐暑性ともに優れており、乾燥にも強いので、放っておいても育っていきます。春から初秋まで金平糖のようなピンクの花をつけます。

③ タイム(レイタータイム)


タイムは爽やかな香りとともに、ほふく性のあるその細かな枝葉を伸ばしていくハーブです。中でも特に横に広がるクリーピングタイムや、耐陰性がつよく管理が楽なレイタータイムという品種が、グランドカバーにおすすめです。

【常緑性:あり/開花期:4〜6月】

グランドカバーにおすすめの植物!和風の庭にあう種類

① コグマザサ(子熊笹)

【常緑性:なし/開花期:なし】

コグマザサは笹の中でも草丈が低く、最大に伸びても50cm程度です。地下茎を伸ばして、どんどんと横に範囲を広げて育っていきます。踏みつけには弱いですが、人の通らない和風の庭の一角にグランドカバーとして植えると、和の雰囲気をさらに際立ててくれます。

② ヒメリュウ

【常緑性:あり/開花期:なし】

ヒメリュウは先述のリュウノヒゲの品種の一つで、草丈が10cmにも満たないコンパクトさから、その名前がつけられました。育てやすく、踏みつけにも強く、和風の庭との兼ね合いもいいので人気のグランドカバープランツです。

グランドカバーにおすすめの植物!カラーリーフで観賞用にもなる種類ツ

① ハツユキカズラ

【常緑性:あり/開花期:5〜6月】

ハツユキカズラは新芽にピンク色から白の斑が入るカラーリーフです。成長するとともに葉色を緑へと変化させていきます。つる性で成長がゆっくりなので、狭い場所のグランドカバーとして使うと、管理も楽で、観賞用としても楽しめるでしょう。

② アイビー(へデラ)

【常緑性:あり/開花期:なし】

アイビーはつる性の植物で、壁面や樹木などに張り付いて成長していく性質をもっています。広範囲なグランドカバーに適していて、耐寒性・耐暑性・耐陰性にも優れた、とても強健な性質を持つカラーリーフです。

グランドカバーにおすすめの植物!狭い場所に植えたい種類

① セダム

【常緑性:種類による/開花期:種類による】

多肉植物のセダムは、岩や壁などにも着生して、どんどんと範囲を広げて成長していきます。とはいえ多くの多肉植物と同じく、成長スピードもゆっくりとしているため、狭い場所でのグランドカバーに適しています。挿し木で簡単に増やすこともできます。

② プラティア

【常緑性:あり/開花期:4〜6月】

プラティアも成長スピードがゆっくりのため、狭い場所でのグランドカバーにおすすめです。葉の密集具合が高いのと、初夏から形の良い星型の花を咲かせることで、最近人気を集めている植物です。

グランドカバーでおしゃれな庭づくりを楽しもう!

植物でグランドカバーをするなら、ご自身の用途や、植えたい場所にあったグラントカバープランツを選ぶことが、成功の鍵です。

グランドカバープランツには、さまざまな特性があり、それぞれ直射日光にも強いものや、日陰でも育つもの、グランドカバー用に品種改良されたものもあるので、ぜひご自身のお庭に合った植物を選んでみてください。