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サボテンの育て方

シャコバサボテンの育て方を徹底解説!植え替えや土の選び方、剪定や挿し芽のやり方は?

シャコバサボテン つぼみ

寒い冬、お花がなくて寂しいと思っている人におすすめなのが「シャコバサボテン」です。11月頃から咲き始めクリスマス頃にも花を楽しめるので別名「クリスマスカクタス」ともいわれています。

今回は、花が美しいシャコバサボテンの育て方について、植え替えや剪定方法などを詳しくご紹介します。

シャコバサボテンの育て方のポイント

シャコバサボテン 花

松原真理子

シャコバサボテンの育て方のポイントは、季節に合わせた置き場所と、開花中は断水気味に育てることです。そのほかにも花を確実に咲かせるには、芽摘みや短日処理というお手入れが必要な場合もあります。

あとは花が終わったら剪定と植え替えをしてあげれば、初心者でも元気に毎年花を咲かせられるので、気軽に挑戦してみましょう。

シャコバサボテンの置き場所・日当たり

シャコバサボテンの開花時期である11月から2月までは、室内の日当たりのよい場所鉢を置くようにしてください。耐寒温度は10度ほどと寒さには弱いので、温度に気をつけましょう。

花が終わった4月〜10月までは、気温も高いので鉢を屋外に置きます。7月~9月の暑い時期は、半日陰の場所に置いて直射日光を避けるようにしましょう。

シャコバサボテンの水やり

春〜夏の水やり

屋外に鉢を置く4月~10月までは、土を乾燥をさせないようにたっぷりと水やりをします。とくに気温が高い夏の季節は、鉢の底から水が流れるくらいたっぷり水やりをします。根っこからしっかりと水分補給ができるようにしてあげましょう。

ただし、30度以上にもなる真夏の時期は、シャコバサボテンにとっては暑すぎるので生長が緩慢になります。この時期に水やりしすぎると根腐れする可能性が高いので、真夏は少し控え目にしましょう。

秋〜冬の水やり

気温が低くなってきたら、水やりは少なめにします。シャコバサボテンの蕾が出てくる10月頃は、土を触ってみて乾燥していると感じたらたっぷり水やりをするようにしてください。

開花中はほぼ水やりなしでも育ちます。雪が降り始めてから桜が咲くまでの期間は断水したほうがいい場合もあります。

花が枯れてきたら水やりを再開しますが、それでも水やり頻度はかなり低めにして乾燥気味に育ててください。気温が低い時期に水やりをし過ぎると、根腐れを起こして「冬越し」ができなくなるので気をつけましょう。

松原真理子

水やりの頻度を低くしても、水やりの基本は「鉢のそこから水が流れ出るまでたっぷりと」です。水やりの回数を減らしても量は減らさないようにしましょう。株を弱らせる原因になります。

シャコバサボテンの肥料

シャコバサボテン 葉が赤い

肥料を与える時期はいつ?

シャコバサボテンに肥料を与える時期は、4月〜6月頃までです。夏以降は追肥の必要はありません。

そもそもシャコバサボテンは基本的にかなり強健な植物なので、肥料を必要としません。ただし、花つきをよくしたいときや早く大株にしたい場合は、株の様子を見ながら施肥するようにしましょう。

おすすめの肥料

シャコバサボテンにおすすめの肥料は、サボテン用の緩効性肥料です。製品表示の効果持続期間にしたがって、1〜2ヶ月に1回の頻度で与えましょう。

ただし、サボテン用の肥料では花を咲かせる栄養成分であるリン酸が少ない場合もあるので、株の様子をみながら草花用液体肥料を規定量よりも薄めに希釈して与えるといいでしょう。

なお、肥料の与えすぎは「肥料焼け」の原因になるので注意してください。

シャコバサボテンの土

園芸店に行くと土のほかに、石灰や肥料を加えた培養土が販売されています。シャコバサボテンを育てるときは、サボテン・多肉植物用の培養土を選ぶとよいでしょう。

自分で配合して土づくりをするときは、通気性がよい小粒軽石や川砂を混ぜるのがおすすめです。下記の配合例を参考にしてみてください。

  • 観葉植物用培養土7:川砂もしくは軽石3
  • 赤玉土小粒4:鹿沼土3:腐葉土3+緩効性粒状肥料
  • 赤玉土小粒6:腐葉土2:川砂2+緩効性粒状肥料

シャコバサボテンの植え替え

シャコバサボテン 花

植え替えの時期はいつ?

シャコバサボテンの植え替え時期は4〜6月頃です。植え替え頻度は1〜2年に1回を目安にしましょう。

シャコバサボテンは多年草なので、夏越しと冬越しができれば翌年以降も花を咲かせることができます。ただし、成長をするとそれだけ根も張りますので、土の中にある水分や栄養が吸収しにくくなります。そのため定期的に植え替えをして、いい栽培環境を保つ必要があります。

用意するもの

  • 新しい土
  • 一回り大きい鉢
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • スコップまたはシャベル
  • 清潔なハサミ
  • 割り箸
  • 園芸シートや新聞紙

植え替えの方法

  1. 植え替えする数日前から水やりを控えて土を乾燥させる。
  2. 鉢から丁寧にシャコバサボテンを取り出す。
  3. 根についた土をだいたい1/3か1/2ほど落とす。
  4. 黒く古い根や異常に伸びている根を切る。
  5. 根が乾燥していなければ数日日陰に置いて乾燥させる。
  6. 新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷いて、1/3ほどの高さまで新しい土をいれる。
  7. シャコバサボテンを植えて、割り箸などでつつきながら隙間に土を流し入れる。
  8. 植え替え後1〜2週間たってから水やりを再開する。

シャコバサボテンの増やし方(挿し芽)

シャコバサボテンの増やし方は「挿し芽」が一般的です。シャコバサボテンの生育期である4月~6月頃に、切り戻しの手入れででた葉茎の切れ端を使って増やしましょう。

  1. 切り戻しの手入れをして2〜3節ある挿し穂をつくる。
  2. 風通しの良い日陰で切り口を乾燥させて発根をまつ。だいたい2〜3週間ほどで発根する。
  3. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石、培養土をいれて水で濡らしておく。
  4. 植え穴のくぼみをつけて、1節の半分ほどを土に挿す。
  5. 赤い新芽がでるまでは土が乾いたら水やりし、明るい日陰で管理する。

シャコバサボテンの育て方でよくある質問

シャコバサボテンの花が終わったら、切り戻し剪定をして植え替えをしましょう。シャコバサボテンの開花時期は1〜3月ごろなので、気温が15度以上になった春ごろに作業するといいです。

切り戻し剪定は、株の全体が1/3〜1/2ほどのボリューム感になるように切り戻しをしましょう。シャコバサボテンは平たい茎が連なるように伸びるので、茎節のところでひねるだけでポロッと取れます。

小さい株の場合は地際から3〜5節ほど残して、その先の茎を切り戻すようにしてください。切り戻しをすることで茎の分岐が増えて、より大株になっていきます。

植え替えの方法はこちらの項目を確認してくださいね。

ガーデンプランナー 松原真理子

ガーデンプランナー 松原真理子

シャコバサボテンの寿命は20〜30年ほどと言われています。栽培環境によってはもっと短くなったり長くなることもありますが、育てて数年なのにもかかわらず花が咲かないのは、日当たりと温度に原因があります。

シャコバサボテンは短日植物といって、1日の日照時間が12時間以内と短くなることで花を咲かせます。開花適温は10~15℃ほどなので室内で育てる場合が多いですが、そうなると室内灯の影響を受けて開花条件に満たないことがあるのです。

このようなときは、段ボールなどを被せて日照時間を短くする短日処理をする必要があります。10月ごろのつぼみをつけ始めた時期から、夕方17時〜朝7時くらいまで株全体が隠れるように段ボールを上から被せて遮光してあげましょう。

ガーデンプランナー 松原真理子

ガーデンプランナー 松原真理子

シャコバサボテンの花付きをよくする「芽摘み(葉摘み)」とは?

シャコバサボテンの花をたくさん咲かせたいなら、秋になってから伸びてきた赤く柔らかめの新芽を摘み取っておく「芽摘み(葉摘み)」という剪定作業をしましょう。

シャコバサボテンは成熟した茎にしか花を咲かせないので、この時期の新芽に花をつけることはありません。芽摘みをすると栄養がより成熟した茎に回り、花つきがよくなりますよ。

ガーデンプランナー 松原真理子

ガーデンプランナー 松原真理子

シャコバサボテンの葉が赤いのは病気のせい?

シャコバサボテン 葉が赤い

もともとシャコバサボテンの新芽は赤っぽい色をしていますが、もともとあった葉(茎)が夏場に葉っぱが赤くなるのは、水分が不足して乾燥していたり、根がうまく栄養と水分を吸い上げられていない可能性があります。

このまま放っておくと枯れてしまったり、花がつかなくなるので、早急に植え替えをして新しい土に植えてあげましょう。黒っぽい根があれば必ず切り落としてください。

ちなみに冬に葉が赤くなってしまうのは、休眠期に水やりをしすぎて根腐れしてしまったか、寒さで凍結している可能性があります。この場合の復活方法はかなり難しいのですが、できるだけ暖かい場所に移動させて様子を見てください。

ガーデンプランナー 松原真理子

ガーデンプランナー 松原真理子

シャコバサボテンがぐったりとしおれている。原因と復活方法は?

ぐったりしおれている、元気がないという状態の原因は一概にはこれとは言えないので、下記の基本の育て方をもう一度おさらいして振り返ってみましょう。

  • 水やり:控えめにしていたのにぐったりしてしまったということであれば水切れの可能性が高いので、バケツに半分ほど水をはって、鉢ごと沈めて数時間ほど灌水して、日当たりのいい場所において様子を見てください。
  • 温度:シャコバサボテンの栽培適温は15〜20度ほどなので、それより暑い場所の場合は涼しい場所へ、寒い場合は暖かい場所へ移動させてください。とくに日本の夏の暑さには弱い傾向があるので、風通しのよい涼しい軒下などに移動させるといいです。
  • 植え替え:シャコバサボテンは生育旺盛なので、最低でも2年に1回の植え替えが必ず必要です。植え替えをしないと鉢の中が古い根でいっぱいになり、水分や栄養を吸収できなくなるのでぐったりしおれてしまいます。土の状態を確認して、適宜植え替えしてください。
ガーデンプランナー 松原真理子

ガーデンプランナー 松原真理子

シャコバサボテンの葉が落ちるのはなぜ?

葉が落ちるときも、シャコバサボテンのなんらかのSOSなので一つ前の回答を確認してみてください。なお、夏の終わりに葉が落ちるときは夏バテの可能性が高いです。

ちなみにつぼみが落ちてしまうときは、環境の変化が原因の場合が多いです。秋頃になってつぼみをつけ始めたころ、寒いからといって急に暖かい室内に取り込んだりすると、気温の変化でつぼみを落としてしまうことがあるので気をつけましょう。

ガーデンプランナー 松原真理子

ガーデンプランナー 松原真理子

シャコバサボテンの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい害虫

害虫で注意したいのが、ケムシ、ナメクジ、ヨトウムシです。シャコバサボテンの生育期である4月~10月にかけて発生し、葉っぱを食い荒らします。虫を見つけたら取り除くか、薬剤をかけて駆除するようにします。

このほかにもカイガラムシがつくと、葉っぱや茎が白くなります。放っておくと枯れる原因になるので、虫の付いた部分を取り除いたり、薬剤をかけて虫がつかないようにします。

かかりやすい病気

シャコバサボテンは比較的病気に強いといわれていますが、茎の部分に黒い斑点が出る「炭素病」やカイガラムシがウィルス媒介して起こる「スス病」にかかることがあります。病気にかかってしまったときは、できるだけ病気の箇所を早めに取り除くようにしてください。

手入れしてシャコバサボテンの花を咲かせよう!

シャコバサボテン つぼみ

花言葉の「ひとときの美」のように、花が少ない冬の季節を楽しませてくれるシャコバサボテン。温度管理と乾燥に注意をすれば、何年でも冬に花を見せてくれます。

挿し芽をすれば鉢を増やすこともできるので、クリスマスシーズンから翌年の春にかけてたくさんの花を見られますよ。

サボテンの育て方|初心者のための基本!室内で育てるコツは?肥料は必要?

サボテン

サボテンはあまり水やりをせずとも育つ、手入れのいらない植物というイメージがあるかもしれませんが、じつは違います。

サボテンも生き物なので、ほかの草花と同じように水やりも肥料も植え替えも必要です。ただし、その頻度は季節によって異なるのです。

今回は初心者に覚えていただきたい、サボテンの育て方の基本をご紹介します。

サボテンの育て方は季節によって変えよう!

サボテン バニーカクタス

サボテンの育て方は、生育期と休眠期に合わせたお手入れが大切です。

多くのサボテンは春〜秋(20〜30℃の時期)によく成長する生育期を迎え、真夏と冬には休眠期を迎えます。日当たりいい場所に置いて、生育期には水やりや肥料を定期的に与え、休眠期はストップするのが基本的な育て方です。

休眠期中に水やりや肥料をやりすぎると、枯れるので気をつけましょう。

サボテンの育て方:置き場所

サボテン

サボテンには日当たりと風通しのよい場所におきましょう。日当たりがよければ室内でも屋外でも育てられます。

サボテンの種類の中には、日本の真冬の寒さに耐えられる品種もありますが、基本的には鉢に植えて季節によって場所を移動して管理しましょう。

春と秋の置き場所

春と秋はサボテンにとって生育期であり過ごしやすい時期です。屋外の日当たりの良い場所に置くか、室内のガラス越しの日光にあてて育てましょう。

夏の置き場所

夏はとくにサボテンの置き場所に気を遣いましょう。日当たりは大切ですが、葉焼けしないよう直射日光は避けてください。

先述した通り、サボテンは日本の熱帯夜が苦手なので、屋外に置いていた場合は夜間だけ室内に取り込むことをおすすめします。

また、可能な限り除湿に努めてください。

冬の置き場所

サボテンは冬の気温5℃以下のような寒さのときは室内のガラス越しの日光が当たる場所で育てましょう。

とはいえ、夜間に暖房が切れるような室内の窓際は、外気とほぼ同じ温度になるので、窓から離れた場所に置くようにしてください。

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三上真史

サボテンが元気ない場合、多くは日光不足が原因です。本来は外で日をさんさんに浴びて生きる植物ですから、置き場所の基本は屋外で、鑑賞したい時に室内へいれるようにしましょう。

室内でもいつも楽しみたい方は2つ以上育てて、1週間ごとに外と室内でローテーションするのがオススメです。

サボテンの育て方:水やり

サボテンの水やりは、基本的には土が乾いたらたっぷりと与えてください。

ただし、季節によって水やりの頻度は変わります。生育期は土が乾いたら、反対に、休眠期は断水気味で育てましょう。

季節ごとの正しい水やりはこちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

サボテンの育て方:肥料・追肥

サボテン 花

肥料を与える時期

サボテンに肥料を与える時期は、真夏と冬を避け、生育期である4〜7月、9〜10月に追肥します。

とはいえ、サボテンは基本的にとても丈夫な植物なので、状態によっては肥料を必要としない場合があります。元気がなさそう、生育期なのに大きく伸びないと感じたら、肥料を与えるくらいでもかまいません。

サボテンに肥料を与えすぎると、栄養分を過剰に摂取してしまい逆に弱ってしまうこともあるので気をつけましょう。

なお、追肥に加えて、1〜2年に1回するべき植え替えのときに、元肥として肥料を与えます。

与える肥料の種類

サボテンに与えるといい肥料は緩効性化成肥料です。とくに葉茎と根を丈夫にする窒素分とカリが多く配合された肥料を使うといいでしょう。

市販には、サボテン・多肉植物用の化成肥料があるので、そちらがおすすめです。錠剤タイプのものが使いやすいです。

肥料の与え方

サボテンに肥料を与えるときは、基本的に製品の規定量よりも少なめに与えます。

緩効性化成肥料の多くは2ヶ月ほど効果が持続するので、生育期間中2ヶ月に1回の頻度で与えるようにしましょう。

もし製品が半年ほど効果が持続するものであれば、春に1回追肥するだけでいいです。製品の効果持続期間に合わせて頻度を変えましょう。

錠剤タイプであれば、土の上において水やりのときに溶け出すようにします。

サボテンを元気に美しく育てるための手入れ

サボテン 植え替え

植え付け・植え替え

サボテンには1〜2年に1回の定期的な植え替えが必要です。また、サボテンの苗(柔らかいポットに入っている状態)を入手した場合は、そのままの状態では育てられないので、鉢に植え付けする必要があります。

サボテンの植え付け・植え替えをする時期は、3〜4月が適期となります。

サボテンを植え替えするときは、一回り大きい鉢のほか、市販の多肉植物用培養土やサボテン用培養を用意しましょう。草花用や観葉植物用だと、乾燥を好むサボテンには適さないので枯れることがあります。

植え替え直後のサボテンは、傷ついている状態なので、植え替えから1〜2周間は水やりしない、直射日光に当てないようにしましょう。

仕立て直し

サボテンを育てていると、ひょろひょろと細長く伸びてしまう徒長状態になったり、根本に小さな子株がたくさんできる子吹き状態になることがあります。

もともとの状態でサボテンを育てたいときは、剪定や株分けなどの仕立て直しが必要です。剪定や株分けはサボテンにとって刺激となるので、生育期の時期に行うのが基本です。

剪定や株分けで切り取ったサボテンは、挿し木で増やすこともできるので挑戦してみても楽しいですよ。

詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。

サボテンの育て方でよくある質問

サボテン 根腐れ シワシワ

サボテンが黄色い、ぶよぶよしている

サボテンが黄色く変色していたり、胴の部分がぶよぶよしている、ふにゃふにゃしている場合は、完全に根腐れを起こしています。

根腐れとは、サボテンの根がうまく水分や栄養を吸収できずに腐ってしまっている状態で、水やりのしすぎや肥料のやりすぎ、植え替えを長年していない状況のときに起こります。

ただし、場合によってはサボテンが根腐れしていても復活できることもあるので、諦めないでください。詳しい復活方法やお手入れは、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

サボテンに花は咲く?咲いたらどうする?

サボテンは花を咲かせる品種と、咲かない品種が存在します。花を咲かせる品種は、まるで株から顔を出しているかのように、きれいな花を咲かせます。

色鮮やかでかわいらしい限りですが、厳しい環境下で子孫を残すためにサボテンが編み出した手段なので、長期間咲かせておくとそのまま元株は枯れることがあります。できれば花芽の段階で早めに摘み取るか、花が咲いたら早めに摘み取りましょう。

サボテンが白くなるのはなぜ?

サボテンの表面が白くなったり、トゲ以外に白い粉や粒のようなものが付着していたら、病害虫が発生しています。

白い粉がかかっているように見える場合は「うどんこ病」にかかっており、殺菌スプレーなどで防除する必要があります。

白い粒のようなものが付着している場合は「カイガラムシ」が発生している可能性があります。歯ブラシなどでこそげ落としてから、防虫スプレーなどを活用しましょう。

いずれの場合も、サボテンが多湿状態になっていたり、日当たり不足の場合に発生しやすくなります。日当たりと風通しの良い場所において、水やりを減らしたり、土の状態を見直して対処しましょう。

サボテンは種まきから増やせる?

サボテンの発芽温度は20〜25℃なので、20℃以上の気温が多い3〜10月に種まきするとよいでしょう。

  1. 浅い平鉢の底に軽石を入れ、川砂や赤玉土(小粒)など清潔な土を入れる
  2. 重ならないように種をまく
  3. 土を被せずに、水を張った容器の中に鉢を置く
  4. 鉢にラップをかぶせて密閉し、半日陰で管理する
  5. 発芽したら、3〜4日かけて徐々にラップを外す
  6. 3ヶ月ほどすれば、十分にサボテンが育つので、新たな鉢に植え替える

サボテンの寿命はどのくらい?

サボテンの寿命は鉢植えで育てる場合、10〜25年程度と言われています。とはいえ、環境によってはもっと短くも長くもなるので、手入れ次第なところが大きいです。

自生地のアフリカや砂漠に生えているサボテンの中には、樹齢100年を越す個体もいるそうなので、サボテンの本来の寿命は人間よりもはるかに長いと言えます。

サボテンの育て方を覚えて室内でも元気に育てよう!

サボテン

サボテンは一般的に育てやすいといわれますが、デリケートな一面も併せ持っているので、要点を抑えて栽培することが重要です。

とはいえ、一度慣れてしまえば簡単に育てられるので、自分にあう素敵なサボテンを見つけてみるのも面白いかもしれませんね。

ユーフォルビア・ホリダの育て方|日当たりや水やり加減は?

Photo by Aさん

ユーフォルビア・ホリダは、サボテンのように見えますが、多肉植物の一種です。違いは、針の元に視座や、綿毛があるかないかで分けられます。花が咲いたあとの花がらが硬質化して、稜から生えています。男らしい印象を受けます。そんなユーフォルビア・ホリダの育て方を説明していきます。

ユーフォルビア・ホリダの日当たり

ユーフォルビア・ホリダは、日当たりが良い場所を好みます。本来、ユーフォルビア・ホリダは南アフリカの原産地では岩場などに自生している品種なのですが、日光が不足してしまうと、その雄々しいフォルムが崩れてしまいがちです。

直射日光は株が大きくなるまで、十分に生長するまでは避けて下さい。遮光したほうが元気に株が育ちます。

ユーフォルビア・ホリダの置き場所

ユーフォルビア・ホリダの株が小さいうちは、カーテン越しの場所であったり、木漏れ日の指す場所などに置いて、直射日光を避けて育てて下さい。日差しが強すぎると、葉焼けを起こしてしまいます。

また、多肉植物なので、雨ざらしになる環境は避けて下さい。なので地植えには向いていません。なお、生育期であっても雨は避けたほうが良いです。

さらに、風通しのいい場所であることも重要で、扇風機などでゆるく風を当ててやると間延びを防げます。

ユーフォルビア・ホリダの水やり

夏の水やり

夏の間は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えて下さい。ただし、あまりに水やりのしすぎは、根腐れしてしまったり、徒長してしまったりするのでご注意下さい。

また、水やりの際に、頭から水を与えると花粉などが落ちて汚れてしまうので、株元めがけて水やりをして下さい。

冬の水やり

冬の水やりは、月に一回程度で大丈夫です。気候の暖かい日の午前中に、霧吹きや少しずつ水の出るジョウロなどを使って水を与えて下さい。

10月から3月の間は、いわゆる休眠期に入ります。水をあまり与えないことによって、樹液の水分が減り、寒さに強くなります。

ユーフォルビア・ホリダは、葉姿とは裏腹に根は弱いので、水を与えないと根が傷んでしまいます。一度傷むと、再生にまた時間がかかるので気をつけましょう。

成長していくと、根も張り、貯蔵庫も拡大、体内に水を蓄えられるようになってきますので、水やりの頻度はどんどん減っていきます。

ユーフォルビア・ホリダの肥料・追肥

ユーフォルビア・ホリダは夏生育型の植物なのですが、その夏の間、春から秋にかけて緩効性肥料か、希釈した液体性肥料を与えて下さい。

ユーフォルビア・ホリダの用土

ユーフォルビア・ホリダを育てるときは、水はけのいい土を用意して下さい。サボテン用の土か、多肉植物用の土を用意して下さい。

自分で土を用意するなら、赤玉土を3、鹿沼土を3、軽石を3、腐葉土を1です。また、山野草向けの用土でも大丈夫です。

ユーフォルビア・ホリダの植え付け・植え替え

ユーフォルビア・ホリダは一年草ではないので、いつでも環境次第で生育します。とはいえ、植え付け時期や種まき時期は、3月頃から9月前が適期となっています。

ユーフォルビア・ホリダの根詰まりを防ぐためには、5年に一度ほど、植え替えをして下さい。植え替えをする際には根を傷つけないように注意を払い、大きな鉢に移し替えて下さい。

理想的な環境で育てると、ユーフォルビア・ホリダは1メートル以上にもなります。

ユーフォルビア・ホリダの増やし方

ユーフォルビア・ホリダの増やし方としては、「株分け」と「挿し木」、「挿し芽」が有効です。

挿し木

ユーフォルビアの属からは、切り口から白い樹液が出ます。その切り取った部分の水で洗って、赤玉土などに挿して、発根を待って下さい。

この際直射日光は避けて、半分日陰になる場所で発根を待って下さい。根が十分に生えたら、大きい鉢に植え付けて下さい。

株分け

また株分けの場合は、根本に生えてきた子株を切り取って、樹液を水で洗って、新しい土に指します。この樹液に触れると手が被れるのでご注意下さい。

ユーフォルビア・ホリダの育て方で注意すべき病気・害虫

ユーフォルビア・ホリダはサビ病にかかりやすいです。対策としては土の水はけをよくすることと、風通しを良くすることです。病気で萎れて、変色した箇所は切り取って下さい。

また、害虫ならカイガラムシもつきます。殺虫剤で退治するか、ブラシでこすり落として下さい。

ユーフォルビア・ホリダの管理温度

ユーフォルビア・ホリダは、多肉植物の中では寒さに強い種です。理由としては水に加えて、樹液を体内に蓄えている点が挙げられます。日光が当たり、0℃以上であるなら屋外でも冬越しできるほどです。

ただし、雪や雨には弱いので、雪や雨の場合は室内に戻して下さい。冬の間はいわゆる休眠期ですが、昼間に日差しを浴びさせると耐寒性がアップしますので、寒い時期は日差しを浴びさせることをこころがけてください。

また、大株なら外でも越冬できるのですが、だいぶ生長する前は、屋内で冬を迎えさせて下さい。

ユーフォルビア・ホリダの種類・品種

ユーフォルビア・ホリダには、棘が随分と増えた品種があり、その名も「強刺ホリダ」といいます。まれに錆びたクギのような花柄の残骸がびっしり生えています。

日本で交配されてできた品種で「峨眉山」というものもあります。株がパイナップルのようで、人気があります。

また、トゲの付いたブロッコリーのような、「鑾岳」。ユーホリビア・ホリダ・ゼブリナという、シマシマのはいった、白色と緑色のコントラストが美しい品種もあります。

株姿が丸っこい「ユーフォルビア・オベサ」というものもあります。和名はキリン玉です。

ユーフォルビア・シンメトリカといったものもあり、オベサとシンメトリカは似通っていて、成長点が縦に縦に伸びていくのがオベサです。横へ横へ比較的広がりたがるのがシンメトリカになります。

同じ属(トウダイグサ属)としては、日本のも自生しているトウダイグサや、ノウルシ、アメリカ合衆国および南米に自生するオオニシキソウがあります。

ユーフォルビア・ホリダの花

ユーフォルビア・ホリダは赤い花を頭頂部に咲かせます。花色は赤く、数が多いです。まとめ売りされているチュッパチャップスを連想させます。この花が枯れて、花柄が残り、硬質化してトゲになります。

また、ユーフォルビア・ホリダは杯状花序というトウダイグサ科にみられる、特別な花序をしています。

ユーフォルビア・ホリダの花言葉

ユーフォルビア・ホリダの個別の花言葉ではなく、トウダイグサ属の花言葉ですが、「明るく照らして」です。

和名の属名である「トウダイグサ」の”トウダイ”から、この花言葉がつけられました。

ユーフォルビア・ホリダを育ててみよう!

ユーフォルビア・ホリダの情報を、育て方を中心にまとめました。

大変人気のある品種で、可憐さや、儚さを感じさせる品種が多い園芸品種群のなかでは、かなり異彩を放っています。

多肉植物は水を葉に蓄える性質が有り、葉のボリューム・かわいらしさを感じさせる品種も多く、日本では多肉植物が人気を博していますが、寒さに弱いものが多い中で、ホリダは屋外でも大株なら越冬できるほどの耐寒性をもっています。

「サイアチア」と呼ばれる、トウダイグサ属共通の花を咲かせ、残った花柄がトゲになります。

縞模様があるものであったり、矮性種や、ほぼ球の葉姿をしているものなど、いろんな園芸品種がございますので、ホリダや、ホリダ以外のユーフォルビア属の植物を育ててみてください。

ユーフォルビア・キリン冠の育て方|日当たりや水やり加減は?

Photo by yayaco★さん

キリン冠は、ユーフォルビア属のトウダイグサに分類される多肉植物の一種です。見た目はサボテンのようで、また強いトゲを持っているのもキリン冠の特徴です。今回は、そんなキリン冠の育て方について紹介していきます。

ユーフォルビア・キリン冠の日当たり

キリン冠は東アフリカを原産地としていることもあり、非常に日光を好みます。そのためもちろん耐暑性にも強いので、日当たりに関しては、日が十分に当たるところに置いて育ててあげるようにしてください。

また、キリン冠は多年草ですが、耐寒性については若干強い程度なので、冬場は室内の日当たりの当たる場所に移動させるなど、キリン冠が過ごしやすい環境を意識的につくってあげるようにしましょう。

ユーフォルビア・キリン冠の置き場所

キリン冠の置き場所は、日当たりのほか、風通しの良さも大切です。基本的にこの2つの条件が良い場所を探して置いてあげてください。

また、キリン冠を上手く成長させていくと、大きいもので高さ2mまで育ちます。そのため、置く場所はできるだけ、スペースに余裕がある場所に置いてあげましょう。

狭いスペースに置いておくと、最初は日当たりや風通しがよかった場所でも成長することで、その条件下に適さなくなってしまうことがあるからです。

ユーフォルビア・キリン冠の水やり

夏の水やり

キリン冠は多肉植物に分類されるため、葉に水分を蓄えており、通常の植物に比べて、水分を与える必要がありません。とはいえ、全く水を与えないことは気をつけてください。

水やりの目安は、キリン冠を植えている部分の表土が乾いたら、鉢底から水が溢れるほどの水を与えてあげます。水やりをしすぎると、根腐れを起こすこともあるので注意してください。

冬の水やり

冬場の水やりに関しては、ほとんど水やりは必要ありません。目安としては、月に一回程度です。

かといって完全に土が乾いてしまうと、水分不足で枯れてしまうので、完全には土が乾ききらないように水やりをしてあげてください。

ユーフォルビア・キリン冠の肥料・追肥

キリン冠の生育期にあたる3月〜9月の春〜秋頃に、月に一回程度、薄めた液肥を与えるようにしてあげましょう。

ユーフォルビア・キリン冠の用土

キリン冠を育てるときは、水はけの良い土を選びましょう。

配合用土をつくる場合も、水はけを意識して配合してあげるようにしてください。また、市販のものを使いたい場合は、サボテンや多肉植物、観葉植物用の用土を使って、問題はありません。

ユーフォルビア・キリン冠の植え付け・植え替え

キリン冠の植え付けや植え替え、種まきは、生育期に行いましょう。

植え替えに関しては、1年間に一度行うようにしてください。

何年も同じ用土で育てていると、最初は養分や水はけの良いものだとしても、だんだんと質が落ちてきてしまいます。そのため、年に1度新しい用土に入れ替えてあげることで、用土の質をリセットしてあげましょう。

ユーフォルビア・キリン冠の増やし方

キリン冠の増やし方には、「株分け」「接ぎ木」などの方法があります。

株分け

株分けはとても簡単にできます。まず根本に生えている子株を切り取ってあげましょう。切り取った際、切り口からは樹液が出てきますので、洗い流してあげましょう。その後は、新しい鉢に挿してあげるだけで、簡単に増やすことができます。

接ぎ木

接ぎ木で増やす場合は、接ぎ木となる枝に加えて、台木となる柱状のユーフォルビアを用意しましょう。あとは、ほかの植物と同様に接ぎ木をしてあげると繁殖させることができます。

ユーフォルビア・キリン冠の育て方で注意すべき病気・害虫

キリン冠の害虫には、他の植物でもよく名前を聞く害虫であるカイガラムシがいます。

カイガラムシは、1mm〜3mmと非常に小さな体を持っているため、よく見ていないと見逃すこともしばしばあります。そのため、カイガラムシがたくさん繁殖してしまう前に、しっかりと探して駆除するようにしてください。

肉眼で見てもほとんど動かないので無害と思われがちですが、カイガラムシはイモムシのように葉や茎をかじって食い荒らすのではなく、アブラムシのように葉や茎から養分などを吸汁します。

そのため、放置しておくと、見た目にわからないうちに致命的なダメージを受け、気づかないうち枯れてしまう原因にもなります。また、関連してすす病などの発生原因にもなりかねないので、見つけ次第、速やかに処理するようにしましょう。

最近では、発生する前に防除することができるスプレーなども市販で購入することができるので、事前に対策しておくのも大切です。

ユーフォルビア・キリン冠の管理温度

キリン冠の管理温度に関しては、多年草ということも冬は特に気を使いましょう。耐寒性がややあるとはいえ、冬場ずっと室外に出しておくのは危険です。

特に北海道など、日本のなかでも冬場に霜が着くような寒い地域で育てる場合では、屋内で移動させてあげるなど工夫をしてあげましょう。

ユーフォルビア・キリン冠の種類・品種

ユーフォルビア属トウダイクサ科に分類されるキリン冠と同じ分類される植物にはラクテアやパイナップルコーン(別名:ソテツキリン)ユーフォルビア・トゥレアレンシスなどがいます。

その種類も一見サボテンのような特徴がありつつも、それぞれで独特な形を持っています。また、パイナップルコーンは名前からもわかるようにパイナップルのような見た目をしています。

同じ分類に分けられる仲間としてもそれぞれで色んな姿を見ることができるので、どれを育てても楽しさやおもしろみがあります。

ユーフォルビア・キリン冠の花

キリン冠は強いトゲからは想像することが難しい、非常に小さい可愛らしい小粒の花を咲かせます。また、小粒の花がまとまって咲くので、意外にも存在感があります。

そのため、サボテンの一輪咲きとは、また違ったかわいさを楽しむことができます。

ユーフォルビア・キリン冠を育ててみよう!

今回は、ユーホルビア属トウダイクサ科に分類されるキリン冠の育て方について紹介しました。

キリン冠は、非常にサボテンに似ていますが、サボテンの仲間ではありません。

しかし多肉植物という点では同じ分類されます。そのため、通常の観葉植物に比べると世話が少なく育てることができます。

むしろ過保護に育てると枯れてしまうということもあるので、適度にサボりながら育てるくらいで世話してあげましょう。

また、キリン冠の仲間と一緒に育ててあげることで、それぞれで全く違った姿を見せるので、見比べながら育てるのも1つの楽しみかもしれません。

バイオエンシスの育て方|季節別の適した置き場所とは?

Photo by こっこさん

バイオエンシスは、トウダイクサ科のユーフォルビア属に分類される多肉植物です。トゲもしっかり生えており、一見サボテンのように見えますが、サボテンの仲間ではありません。今回は、そんなバイオエンシスの育て方について紹介します。

バイオエンシスの日当たり

バイオエンシスはケニアを原産地としていることもあり、日当たりを好みます。そのため耐暑性にも強いので、基本的に直射日光に当てても問題ありません。1年中日当たりの良い場所で育てていきます。

ただし、真夏の直射日光は避けるようにしましょう。真夏はやや明るめの半日陰の場所で置いてあげてください。

バイオエンシスの置き場所

春頃はまだ肌寒い時期でもあるので、バイオエンシスを日当たりの良い室内で管理し、肌に温もりを感じ始める5月ごろより、屋外に出して、風通しと日当たりの良い場所で管理してあげましょう。

また、夏の湿気を嫌うので、バイオエンシスを屋外に出している間は、雨が当たらない場所に置いてあげましょう。気温の下がる秋頃の気温が5度に近づくころになったら、室内に切り替えて管理するようにしましょう。

あとは、全体的に、水はけと風通しの良い場所に置いてあげましょう。

バイオエンシスの水やり

夏の水やり

バイオエンシスは夏型の多肉植物ということもあり、暑さにも乾燥にも強いです。そのため、水やりは控えめで、乾燥気味に育てることを意識しましょう。

ただし、春から秋にかけてのバイオエンシスの生育期には、土が乾いたときを目安に、水を与えるようにしてください。水のやりすぎは根腐れの原因となるので、十分に注意してください。

1日1回必ず水を与えるということではなく、土の乾燥具合で水やりをするように心がけます。

冬の水やり

冬場の水やりは、基本的に控えるようにしてくだい。バイオエンシスは夏型の多肉植物で、成長期でない冬は水をほとんど吸収しません。

そのため、夏と同様の水やりをしていては水やりのしすぎとなり、土のなかに水が大量に残り、簡単に根腐れを起こし、枯れてしまいます。

バイオエンシスの肥料・追肥

バイオエンシスの肥料に関しては、生育期に与えてあげるのが良いです。生育期である4月〜9月にかけて、効き目がゆっくりである緩効性の置き肥を、1回か2回程度与えてあげるだけで十分です。

また、夏型のユーフォルビアに言える肥料の与え方ですが、5月〜8月にかけて薄めの液体肥料を1ヶ月に1度の頻度で与えるようにする方法もあります。

バイオエンシスの用土

バイオエンシスを育てるときは、水はけの良い土を選んでください。配合用土をつくる場合も、水はけを考えながら配合すると良いでしょう。

市販の用土を使いたい場合は、多肉植物用やサボテン用、観葉植物用の用土を使用しても問題なく育てることができます。

バイオエンシスの植え付け・植え替え

バイオエンシスの植え付けと植え替え時期に関しては、5月〜6月の間で行うのが適期です。

また、バイオエンシスの植え替えは、1年に1回はしっかりとしてあげましょう。用土は1年ほど使うと養分もほとんどなくなり、水はけも非常に悪くなるので、植え替えのたびにしっかりと新しい用土に替えます。

また、バイオエンシスは多湿を嫌うので、1年に1度用土をリセットしてあげることは、ずっと元気に育てるのには、非常に大切な作業です。

また、植え付け、植え替え時の作業をするうえで、枝に傷を付けないように注意しましょう。ユーフォルビアの植物は、切り口から白い樹液を出します。

もし傷つけたり、切り落とした場合は、傷口、切り口から出ている樹液をきれいに洗い流してから植えるようにしてください。樹液が出た状態で作業を進めると菌などが入り、病気になって枯れる恐れもあります。

バイオエンシスの増やし方(株分け)

バイオエンシスの増やし方は、「株分け」では一般的です。株分けはおもっている以上に簡単なので、是非試してみてください。

株分けでは、根本にある子株を切り取ってください。トウダイクサ科ユーフォルビア属の植物に見られる特徴として、枝などを切り取ると切り口から白い樹液がしみ出てくるというものがあります。

バイオエンシスも同様で切り取ると切り口から白い樹液が出てきます。そのため、その樹液をきれいに洗い流し、きれいにした状態で、新しい土に挿してあげるようにしてください。そうするだけで、簡単に株分けして増やしていくことができます。

バイオエンシスの育て方で注意すべき病気・害虫

バイオエンシスにつく害虫には、カイガラムシとアブラムシがいます。

これらの害虫は、非常に小さく(アブラムシ:0.5mm〜3mm、カイガラムシ:2mm〜10mm)、しっかりみないと見つけることができません。また、見つけたとしても動いていないので、一見、害が無いように感じます。

しかし、これらの害虫は吸汁(きゅうじゅう)、つまり、葉や茎から養分などを吸い取っているので、植物にダメージを与えています。もし放置したままでいると、気づいた頃には、枯れてしまうなんてこともあります。

また吸汁されることで病気などの原因にも繋がります。そのため、害虫を見つけた場合はすぐに駆除するようにしましょう。最近では、害虫が付く前に防除するためにスプレーなども販売されています。

害虫の発生はバイオエンシスの生育の発達にも影響を及ぼすので、しっかり対策するようにしてください。

バイオエンシスの管理温度

バイオエンシスは春から秋にかけて生育期を迎える植物です。そのため、管理温度については、原産地がケニアということもあり、暑さには耐性があるので、特に気にする必要はありません。

バイオエンシスが多年草のため、複数年育てることができます。

しかし、夏型であるバイオエンシスの耐寒性は、特に強くはないので、冬場は最低でも5度ほどに保ってあげることで冬を越すことができます。日本では、温かい地域でない限り冬場は5度以下に下回る日があるかと思います。

そのため、基本的に秋頃から外の気温が5度を目安に、屋外から日当たりのよい室内で育てるようにしてください。

バイオエンシスの種類・品種

バイオエンシスは、トウダイクサ科のユーフォルビア属に分類される植物です。このトウダイクサ科ユーフォルビア属に分類される植物は2000種類以上も存在するとされています。

そんなバイオエンシスの仲間には、ポインセチアやハナキリン、ユーフォルビア・ホワイトゴースト、ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト、白雪姫、ユーフォルビア・マハラジャ、ユーフォルビア・オベサ、ユーフォルビア・ブラックバード、ユーフォルビア・オンコクラータ、コニシキソウなどが挙げられます。

ポインセチアに関しては、バイオエンシスの仲間には一見わからない可憐な花と葉をもっています。

一方、ハナキリンやユーフォルビア・マハラジャ、ユーフォルビア・オベサ、ユーフォルビア・オンコクラータなどはバイオエンシスと同様にサボテンのような見た目を持っています。

しかし、それぞれ形や花、大きさなどが全然違うので、それぞれが独特な魅力を持っています。

コニシキソウに関しては、日本で自生していて、実は日本人にとっては身近なユーフォルビアです。

バイオエンシスの花

バイオエンシスは、黄色の小ぶりの花をたくさん咲かせます。

花はトゲとトゲとの間を敷き詰めるように規則正しく咲くので、満開になると一見とうもろこしのような見た目をしており、他の植物ではなかなか見ることのできないユニークな花の咲き方をします。

バイオエンシスの花の形はよく見ると五輪咲きをしているようにみえ、単体でみると非常に可愛らしい姿をしています。このような花の咲き方は、トウダイクサ科の植物に見れれる特徴で、杯状花序というものです。

杯状花序とは、雄花と雌花が退化したことで、変形しできたもので、1つの雌花に対して、複数の雄花がコップ状の2枚の苞葉によって抱かれるようにしてついています。そのため、一見単体の花に見える花も実は複数の花で形成されています。

バイオエンシスの花言葉

バイオエンシスが分類されているトウダイクサ科ユーフォルビア属の全般の花言葉には、「ひかえめ」、[地味」、「明るく照らして」などがあります。

これらの花言葉の由来は、トウダイクサ科ユーフォルビア属の総称であるユーフォルビアの和名がトウダイクサが灯台から由来していることから生じたとされています。

バイオエンシスを育ててみよう!

今回は、バイオエンシスの育て方について紹介しました。

バイオエンシスは一見サボテンのように見える植物です。また、サボテンと同様に多肉植物であるということもあり、育て方は比較的世話のかからない植物です。

多年草のため複数年育て続けることができるので、長期間育てたい人にはおすすめの植物です。